9つめのあじ(北海道フォルマッジ) ピロスを知らずにザンギを食った男、ついにピロスに突入(前編)
【重要】今回出てくるフレーバーについては現在販売を終了しています。
『変なこと言ってないでしっかりザンギ食べて来なさい!あ、カラオケ動画よろしく。』
変なことについては前回を見てもらうとしてだ。
ついにピロザンギ団のアジト、カラオケピロスへの突入を決意する。
さて、この記事を見てくれている多くの冷静な人は、
「いや、あんたカラオケ行くだけでしょ?覚悟って必要なの?」
という突っ込みを心の中で入れてるのではないだろうか。
はっきり言っておくよ。
必要なんだよ。
以下、覚悟が必要な理由を列挙。
・この記事を書いている男、かれこれ20年ほどカラオケという場に足を踏み入れていない
・そもそも「え、今は"カラオケボックス"って言わないの?」って程度の認識
・当然ピロザンギ団の本部ゆえ、誰に遭遇するかがわからない
・見つかった場合「最近色々うろつき回って好き勝手書いてるのはお前か」とばかりに必殺技「キャプテンコロニー落とし」をお見舞いされてしまうかも
まあ最後のはほんの少しだけ誇張した。
本音でいうと「まだ序盤。全員に会ってしまうにはさすがに早すぎる」ってのもあった。
そのため、この時点である作戦を立てていた。
「昼間に行けばバレずに済ませられる。よし、週末はこのプランで行こう。」
作戦前日。
『はぴー!咲凪ちゃんから話聞いたよー!』
茉莉花/マリカ
カフェKarenの店員。咲凪の後輩。
明るく人懐っこい性格。働き初めて早い段階で俺に懐いてきた。
懐く理由は勿論俺がKarenという店に信用されているからである。
『今度ザンギ食べにヒトカラやりに行くんでしょー?ちゃんとカラオケ動画撮ってきてねー!』
ほぼ言ってることは咲凪と同じだったと言うか、そりゃカラオケ行く人に対してそう言ってくるのも理解はできる。
『そうそう、最近ユアちゃんのサイン会に行ったんだけどーすっごく可愛かったよー』
マリカのことなので、多分とある女優さんのことを言っているのだろう。
(これは仮名じゃないし、深掘りしない。読んでる人、女優さんのジャンルについては察してくれ。)
『それじゃ、動画よろしくねー!』
帰宅し、改めて翌日のミッションを整理。
・バレることなくピロスに潜入
・ザンギを食べる
・パフェも食べる
・ヒトカラの動画を録る
・無事生きて帰ってくる
さあ、本丸へと突入だ。
6月18日。
ピロザンギ団のアジト、カラオケピロスへと潜入した。
カウンターには俺のことをまず知らないであろう若いピロスクルー(別名ゆいまーる親衛隊)しかいない。
クルー「初めてとなりますので会員証作っていただきます。」
俺「わかりました」
クルー「時間どうしますか?」
俺「1時間で」
店員「飲み放題とドリンクバーどちらにしますか?」
俺「じゃあドリンクバーで」
おーるばっく「あー1時間なら単品の方がいいですよ!」
俺「?!」
奥から出てきたのはよりにもよって俺のことを把握している新札幌ピロザンギ店長おーるばっく。
「お前なんでいんの?」
これは過去の話になる。
彼も昔はここで国王と呼ばれていたそうだ。
これは勝手な想像だが、恐らくはゆいまーるに革命を起こされ、階段やら複数カードを出され、最後に8切りを喰らい都から追放されたのだろう。
都から離れた場所で小さな店を作ったとの話を聞き、現女王ゆいまーるの情けで空いてる時間に用心棒のバイトをさせてもらっているのだ。
それを思うと涙が出そうになるが、自分の妄想で泣いてちゃ話にならんので素直に単品の緑茶をチョイス。
クルー「すみません、広いお部屋しか空いてないんですけどよろしいですか?」
俺「わかりました」
部屋へと案内される。
パーティールーム。
「・・・俺は部屋探しにでも来たのか?!」
横になるどころか布団持ち込んでしまいたくなるような部屋で、人生初のヒトカラとザンギレビューが始まるのであった。
(後編へ続く)
※最初は1本で書こうと思ったのですが、あまりにもネタが豊富だった上におーるばっく都落ち話を盛ってしまったために、1500文字をオーバー。2本に分けます。
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