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69つ目のあじ(マヨカレー) 迷うことなく華麗に突き進んだ1泊2日大阪弾丸旅行(第1部)


プロローグ

この味の秘密が出てしまった。

いや、やっとあの話が出来るって方がいいな。


3月中頃の話だった。
福岡旅行を終えたところであり、ゴールデンウィークの予定をちょっとずつ立てるような時期でもあった。

そしてもう一つ。
北海道コンサドーレ札幌の戦況だった。
敵地へと乗り込んだ福岡戦こそ勝ち点1をもぎ取れたが、その後連敗。そして今年昇格してきた町田にも敗れてスタートダッシュに失敗した。

そもそも振り返ると昨年の後半から明らかに札幌の成績は急降下していた。
そして今オフ、例年以上に選手が移籍していった。
残った若手も厳しいようだが成長してるとは言い切れなかった。
代わりの選手は数名入って来たが、選手層を考えると今シーズンはかなり厳しい戦いになるとは思っていた。
想像通り、いやそれ以上だったかもしれない。
あまり言いたくない言葉ではあるが、この時期には「降格」と言うワードが脳裏に浮かんでいた。

そんな状況もあって連休中に応援しに行きたいと言う気持ちと、もしかしたら来年関西と無縁になるかもというネガティブな考えが合わさった結果、連休中に大阪へ行く事を決めた。
決めたはいいが、俺自身の休みや連休中の試合日程、そして俺の体力や予算を考えなきゃいけなかった。
その結果出た答え、
「1泊2日」

3日の朝に大阪入りし15時に試合を見る。
そして翌日夜に帰る。
こういう大枠のプランを決めた。
他に何をするか考えた。
せっかくなので福岡の時に出来なかった他のスポーツ観戦でもしよう。
4日に大阪ドームで野球の試合を観ることにした。
大まかなことだけ決めて、残りは近くなったら決めよう。

夢なら覚めろよ

大阪遠征まであと数日となった日のことだった。
札幌ドームにてコンサドーレの試合を見ていた。

対戦相手は湘南ベルマーレだった。
青木のゴールなどにより後半途中で3−0と大きくリードしていた。
油断はしてなかったが、試合展開的に優位に立っていたのは間違いなかった。


試合後、ドーム近くのコンビニにてこう呟いていた。
コンビニの厚意により設置されてた喫煙所にてヤンキー座りしながらタバコを吸っていたのだ。

鏡で見たわけじゃないが、この時間違いなく俺は虚ろな目をしていた。


3−3。
今年序盤のコンサドーレ、そして湘南ベルマーレの状況からしてこの試合がどういう意味を持っていたかは誰もが理解していた。

3点のリードを追いつかれてしまった。

この日までの数試合、勝ちに近いようなドローが続いてたのも事実。
ただ、1−1と言うスコアで、追いつかれてのドローが続いてたのも事実。

そんな状況で3−0が3−3になった。
誰がどう見たって負け同然のドローだった。

良くないことを理解している上で書くが、初めて無言で親指を下に向けたさ。
ドームの壁殴りたくもなったが我慢した。

完全に心が荒れていた。
人と話すことも嫌になり、いつもの新札幌ピロザンギに行ったがさっさと帰った。


帰ったはいいが全く落ち着くことなどできなかった。
荒れに荒れた結果こうなった。

土曜の夜9時にヒトカラですよ。
しかも、この翌日カラパだってのにですよ。
本当に衝動に駆られたって言うか、やってられない気分だったっていうか、うん。


荒れに荒れてたわけですよ。
正直言う。
この時大阪行きやめようかと思ったもん。

それでも歌ってるうちにちょっとずつ収まっては来たと言うか、歌に没頭するしか無かったのよ。
2時間位ひたすら歌ってた。

途中のポストにあった通り、心が壊れた時にこの曲を思い出しちゃうのよ。
ほとんどこの曲ばっか歌ってた。
上手に歌おうなんていう気持ちゼロで。


一夜が明けた。

苦しい気持ちは残ってたが、大阪へ行く気持ちは取り戻した。

いざ出発

5月3日早朝。
寝坊もせず、何もやらかすことなく無事空港に着いた。

無事飛行機は空へ。
まず向かうは神戸空港。
忙しい旅が始まるぞ。(続く)

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