泣いたらダメなんですか?
「泣くのは、もうおしまい」
「いつまで泣いてるん!?」
「しつこい」
「泣かないでいい」
「泣かないで、言葉で言いなさい。」
「いつまでも泣いてるのだったら、もう知らない」と言って、その場を立ち去る。
今回は、保育現場で、このような言葉が耳に入ってくる度、私が感じた心の中の呟きを書いてみます。
確かに、0歳や1歳のクラスで一人の子どもが泣くと、泣くのが伝染して他の子どもまでも泣いてしまったり、
一人の子どもに付きっきりになることができないので、早く泣き止んで欲しいし、
泣いている姿が可哀想なので、早く機嫌を直してあげたい。
このような大人側の気持ちも十分、わかります。
しかし、“泣く”ことは、そんなにダメなのでことなのでしょうか?
言葉では表せない気持ちを“泣く”と言うことで表しているのに、泣くことを止めるのは、「その子が感じている感情や気持ちを認めないこと」ではないでしょうか?
感情に正解や不正解はあるのでしょうか?
自分の気持ちを出すことを、大人がコントロールしてしまっていいのでしょうか?
自分の気持ちを受け止めてもらえる。泣き止むまで付き合ってもらえる。ことが、子どもの心の成長に、どれだけ大切なことか?と言うことに、もっと焦点を当てて欲しいな〜
けれど、このような事を発言すると。
「わがままな子に育つ」
「泣けばいいと思う子になる」と一蹴りです。
そして、そう考える方が圧倒的に多く、人数が多い意見が正解になってしまいます。
「人間を育てる」と言う大切なことを、多数決で決めてしまっていいのでしょうか?