【A君に怒られるわ〜】
唇を震わせ「ブー」と破裂音を鳴らす1歳児のB君に
大人:「わー 又、ブーしてるわ」
「A君来たら、また怒られるわ〜」
「A君に怒ってもらおうかな!」
そこへ2歳児のA君が登園。
B君:唇を震わせ「ブー」と音を鳴らす。
A君:B君を指差し「ブーってしてる。」
大人:「なー。ダメやな〜汚いね」
A君:「汚い!」
A君:「ブーってしたらダメやで!」
大人:「ダメやね〜」
B君:唇を震わせ「ブー」と音を鳴らす。
A君:「ダメやで!」
大人:「なー しつこいね」
A君:「しつこい!」
「あっちに行って〜」
大人:「そんなん言ったらダメ!」
大人が発した言葉を学び、自分の発した言葉を大人に共感してもらっていたA君は、
いきなり大人の視点が変わった「そんなん言ったらダメ!」の言葉の意味を
どれだけ理解できたのかな?と私は気になってしまいます。
しかし、それは、子どもと大人との会話を俯瞰して見られている立場だったからこそ気付くことができたんだと思います。
自分がやっていることや発している言葉を客観的に見ることは、非常に難しいです。
保護者の方から、ご相談されることで
「今まで言わなかったのに、急に親として好ましく思わない言葉を話すようになり心配だ」と言うお声をよくお聞きします。
それは、親が知らない場所で子どもが獲得してきた言葉を保護者の方は敏感に感じていると言うことですよね。
子どもは、大人のいい言葉だけを選別して聞いているわけではなく、自分の環境にある言葉を全て吸収しているということは、保育者として、親として常に心得るようにしたいと思います。
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