2020年11月の運用実績
◆11月サマリー◆
さて、11月の成績ですがこのようになっております。
10月末時点ではどうなることかと思っていましたが、日本株への資金流入がありなんとか11月は資産を増やすことが出来ています。
✔ 大統領選の結果が出て、政権交代もスムーズにいきそうであること。
✔ コロナワクチン開発での有効性が確認され12月から投与が始まること。
など、好材料のニュースが続き、経済も元通りに戻る期待から投資家のリスクを取る動きが活発になってきているようです。
私の資産運用の内訳としては、株式は100%日本株への投資となります。
思わぬバリュー株を見つけたときや、IPO当選を考え1/3ほどは余力を残している格好になります。
ですので実質200万円ほどの投資となるのですが、株式だけでの含み益は309,300円(+15.88%)となります。10月の同成績では-7,300円(▼-0.38%)でしたので大幅な上昇の月となりました。
しかし、その間にも売買による損切が拡大し、11月の損失確定額は▼62,730円となっております。
以上をひっくるめて運用資産全体の増加は+246,570円(+8.6%)となっております。
◆11月の市況◆
それでは11月の日経平均、TOPIX、マザーズ指標を見てきましょう。
日経平均、TOPIXが大きく上昇している反面マザーズは微増といった相場になりました。10月終値→11月終値を見てみると、それぞれ前月比+15.0%、+11.1%、+5.2%という結果となり、日経平均株価の上昇が際立つ月となっています。
前段でも話しましたが11月の市場は楽観ムードとなり、大きな資金が入ってきています。海外投資家はもとより、何やら『もの言わぬ株主』なる資金も入っているとかいないとか…。彼ら『もの言わぬ株主』はここ2~3年は株式に資金を置かず鳴りを潜めていたようですが、ここに来て株式への資金流入をしているようです。もしこれが本当であるならば彼らは長期保有が基本スタンスであるため、今後日本市場は底堅い株価を形成していく期待が高まります。
投資部門売買状況を見ていきましょう。
11月はやはり海外投資家や証券会社の資金が東証一部へ多く流れていたのがわかりますね。一方でマザーズの市場を形成するのは相変わらず個人。個人信用が入ってきているものの海外勢が東証一部へ資金を動かしてるため、上昇率は5%に留まっています。
これらマクロな視点から、私の保有株のミクロへいくのですが、成績は15.88%と日経平均の上昇の波に乗った格好となります。
保有しているのはいずれも小型グロースばかりなので、今までは東証1部銘柄であってもマザーズに引っ張られていたのですが、今回は違いました。
主な理由は保有銘柄に好材料のニュースが立て続けに起こったためです。
それでは見ていきましょう。
◆個別銘柄考察◆
上が今の個別銘柄詳細、左が10月末時点、右が11月末時点の保有銘柄です。
貢献している順に、
グリムス→ISB→自律制御システム研究所…ですね。
それ以外もかなり利益に貢献しています。
11月はかなりごちゃごちゃ売買をしていて、右の保有銘柄6種類が厳選して残したものです。今はご覧の通りいずれも株価上昇して買い増しする気はあまりありませんが、しいて言うならDIT(3916)がまだ割安感あるので買いましてもいいかなぁと思っています。
〇グリムス
グリムスは前々から東証1部への上場を示唆していて、この度1部へ上場することができました。このため、大きく株価が値上がりしています。更にこの銘柄は仮想発電所(VPP)関連銘柄としても知られ、今後の火力発電に変わるエネルギー革命の可能性から期待値も高くなっています。確か、エナフンさんも書籍の中で注目していたと思います。
〇ISB
これは全く予想していなかったのですが、来年株式分割を行うという発表がありその後株価が急上昇しています。その発表の前は株価は微妙に下がり低迷していたので、さてこれ以上下がったら損切するかと2450円でアラーム設定していました。今では3000円ほどまで値上がりしています。損切しなくて良かった~。とりあえず株式分割までは持っておこうと思います。
〇自律制御システム研究所
完全に期待だけで株価を形成している銘柄です。何故ファンダ重視のわたしがこの銘柄を持っているかって?それはたまたま底値で拾えたからだよ。当時ドローンの時代来るよな~と、なんのけなしに調べていて上場しているドローンメーカーはこの会社だけということを知り保有したのでした。たまたまコロナで株価が低迷していた時に仕込んでいて、以降どんなときも含み益なので保有し続けています。
また、もう一つ理由があって、ドローンの国産以外排除というニュースがあります。この銘柄に手を出した8月にもそのような考えを政府が持っているというようなことを言っていました。そこで、こりゃいいじゃん!となり保有することにしたのであります。また、この11/30くらいにも「政府は国内の保有ドローンすべてを国産製に切り替えることを決めた」というニュースだけで株価が跳ね上がりました。
ドローンは今後もホットなニュースになりそうなのでもう少し保有してみます。たぶん金になるのは2022年ごろだと思うので、これから先も期待(ニュース)だけで株価が乱高下するようになると思います。なので毎回決算赤字でも株価は無風なんだよなぁ。こんな銘柄も一つ組み込んで値動きの勉強をしています。
〇ブレインパッド
伊藤忠と資本業務提携のニュースがあり、伊藤忠の社内のDX化を加速するというニュースで株価が5%くらい上昇してそこでベースを作っています。伊藤忠はブレインパッドの株式を3%保有する大株主となります。
ブレインパッドは、コロナ禍で業績が悪化しているにもかかわらず、それは一時的なものと見て、今期優秀な人員を確保することに注力していきます。このため、四季報を見てもわかるのですが、今期のEPSは非常に悪い値となっています。しかし、これに関しては必要な投資であると見られすでに株価には織り込んであります。株価が今後動いてくるのは2022.6期の業績からですね。今期は4000円付近を前後すると思いますのでいいときに買い増ししてよくニュースをチェックしておこうと思います。
〇建設技術研究所
まだあまり注目されていない会社なのですが、ファンダは良く増収増益を続けています。収入の元は公共事業となるため底堅く、参入障壁は今までの建設コンサルの信頼と実績であるため、他社がこのシェアを国から奪うのは容易ではありません。
国土強靭化については2015年ごろから提唱されており、2018年には3か年で6兆円の予算で河の補強工事やインフラ関係の補修整備が行われてきました。そして2021年以降はまだ予算が未確定だったのですが、この2020.12.1のニュースで5か年で15兆円もの規模の予算を組むように総理から関係閣僚に指示があったようです。これまでを超える規模の予算で国土強靭化を推し進めるという意思が感じられますね。
本銘柄は関連株のはずなのですが、このニュースでは株価は微動だにせず…。しかしこれから先のお金の出どころがはっきりしたので業績はこれからも伸びていくでしょう。
〇デジタルインフォメーションテクノロジー
新政権になりDXが来るぞーってなって急いで調べて選んだ銘柄ですね。ファンダはかなり良いです。直近の四半期決算もよかったですね。時価総額も小さく株価も手を出しやすいサイズなので、注目されれば一気にいくかなぁと思い保有です。
『JPX日経中小型株指数』なるものに選ばれてちょっとは上がるかな~と見ていましたが無風でしたね。指数がマイナー過ぎんだよなー。まだまだ割安ラインだと思いますので、次四季報でも見てよく考えます。
最初は10銘柄くらいあって、中身も困った子ちゃん達が多かったのですが、実際に毎日チャートを見て銘柄分析を行っていくと、なかなか良いポートフォリオが出来るもんですね。この6銘柄はとりあえず今年いっぱいは変えずに行こうと思います。
個人的には6銘柄も少し多いと思っていて、この半分にしていこうと思います。どれを残すかはこの1~2か月で決めていきます。
◆11月の売買状況◆
11月はまだ迷走していて、恥ずかしながら13回の売買を行っております。
〇AMI
AIによる音声認識のパイオニアです。AI銘柄ってのに引っ張られてPER18ってめっちゃ割安やん!という勢いで買っては売りを繰り返していました。今が絶対に底だ。と思ってもそうじゃないんですよね。どんどん株価は安くなっていきました。結局815で手放して約1万円の損切です。そして今の株価は774円と更に下がっていました。手放して正解です。
AMIにおいては音声市場が来るーーという話をどっかで聞いたので期待先行で買ってしまいました。でも結局そのビジネスモデルが描けずどう収益化するのか?が見えていませんでした。直近の業績を支える電子カルテの音声入力だって、病院は赤字続きでそのような投資はするはずがありません。音声議事録起しだってそうです。本当にいるのですか?その商品は。と問うた時に良い答えは出ません。利益が見込める絵が見えていないと投資してはダメですね。反省です。
〇スプリックス
前々から教育ICTには着目していて、その関連銘柄として軽く分析はしていました。この度四半期の決算前に上方修正の適時開示がありました。もともとコロナ禍で学習塾への影響は大きく会社予想自体がかなり下の方に見積もっていたこともあるのですが、まぁそれでもコロナ影響は軽微だったなという思いから購入しました。コロナが明ければ更に業績が向上し、ICTやプログラミングなどの流行りの事業も育ってくるのでは?との期待からの投資です。
しかし、蓋を開けてみればバットサプライズがありました。同社は今後成長が見込めるであろう個別学習に特化した事業を展開しており、その点を評価していたのですが、今回の四半期決算でわかったのが、湘南ナントカという集団学習塾を経営しているところの買収です。集団学習塾は淘汰されていくビジネスなので当然収益性も悪く、買収によりスプリックスの利益を食いつぶす連結決算となってしまいました。
思惑としては、湘南~は、大学受験のフランチャイズにも手を出しているため、この買収により小学校~大学までオールラウンダーで学習塾を展開できるということがあったようです。それにしても、これにより近年は収益化は難しいでしょうね。どう融合してシナジーを出していくかは見ものですが、それに投資しようとは思えませんでした。この損切により更に-15000円の余力を失うこととなりました。
〇その他
シグマクシス、PKSHA、システムリサーチなどごちゃごちゃと手を出しては売っていますが、いずれも大きな成長が見込めないとの判断で手放しています。シグマクシスに関しては経営陣が非常に優秀なようなので保有しておきたい銘柄でしたが、航空関連の事業のため直近の収益化が困難だろうとの見方で売却しました。PKSHAはAI銘柄ですが、ブレインパッドに投資したかったため買ったけどすぐ売却です。システムリサーチはDX銘柄で前々から調べていてこの度安値アラームが鳴ったので買ってみました。しかし買ったあともう一度ちゃんと調べると成長が見込めないとわかったため売却です。
◆売買の反省◆
最後、これまでの投資売買の反省です。
見方としては、左の損益計算では実際の購入金額と売却金額から、損益の確定値を載せています。右の方はその売却した株が今どうなっているのか?をトレースしています。これをすることで、この時の売却は今時点で正しかったのかを反省することにしています。赤字が負けで売却時点よりも今の方が株価は高いことを意味しています。
これを見ると、KDDIとパナソニックは大きな赤字ですね。保有しておいて今売れば合わせて7万円くらいの利益を獲得していました。でも大型株はまだよくわかりません。携帯料金値下げの株価影響がどれほどなのか読めないですし、パナソニックのEV電池がテスラ内製でどのくらい減るのかも見えません。これら大型株は株初心者のときにはついつい手を出しがちです。私も知っている会社なので安心して購入したものです。しかしこれに手を出せるのはもう少しレベルが上がってから。資産でいうと3,000万円を超えたあたりから。しっかりと調べ社会の潮流を読み投資していきたいと思います。
今年はマイナスで終わりそうなのですが、これには理由があって、確定申告をしたくないためです。現在証券口座は源泉徴収無しにしてしまっているため利益が出ると自分で確定申告しなければなりません。ちょっとそれは面倒なのでもう少し我慢して来年早々に口座種類を変えようと思っています。
今各銘柄調子がいいのでこのまま今年を終えて、来年早々はお年玉相場になってくれればいいのですが…。
じゃあ!そんなこんなで11月の運用成績の記録を終わります!
Good!Luck!!