premiereの音声マルチチャンネル覚書
premiereで編集した動画の音声を8chで書き出す機会があり
トラップめいた工程が多すぎてキレそうになったのでまとめます。
mov形式限定で書き出す際の設定です。mp4はできませんのでご注意を。
❶素材準備
ステレオ→モノラル にバラす
基本ボイス素材はモノラル(1ch)だが、お預かりした素材はステレオ(2ch)の事がある。これは同じ音声が2つ並んでいるだけの状態。
そのままシーケンスに下ろすと最終書出しでチャンネルふたつ食われるのでバラしましょう。
色々編集して切り刻んだ後に「やっぱバラしたい…」って思っても遅いからな!
取り込んだ素材を右クリック 変更>オーディオチャンネル クリップを変更ウィンドウが開く
オーディオチャンネルタブ>クリップチャンネル形式「モノラル」に変更
オーディオクリップの数「2」に変更
この後にシーケンスに素材を降ろすと左右に振られていた音声が別トラックに分離されるので片方を削除。
シーケンスに下ろしてからバラせないのホント…
BGMやSEはそのままで良いの?
ステレオのままで良いけど後々の設定が複雑になるため割愛します
(需要があれば追記します)
❷シーケンス準備
マルチチャンネル設定は一発勝負!
オーディオトラックを増やせばなんとなくマルチチャンネルで書き出せる気になっていませんか?残念できませ―――――――ん!!
(omf書き出しはのシーケンスのままでも大丈夫です)
新規シーケンスを作成>新規シーケンスウィンドウを開く
トラックタブ>ミックス「マルチチャンネル」に変更
チャンネル数…8に変更(予備で10にしておくと編集作業が楽)
「+」ボタンを押して必要なトラック数を8chに増やす(予備で10chにしておくと編集作業が楽)
トラックの種類…アダプティブ
出力の割り当て…アイコンをクリック>トラック出力チャンネルの割り当てウィンドウが開く
オーディオ1…「チャンネル1ー1」だけにチェック(左端・上から1行目)>OKして閉じる
オーディオ2…「チャンネル2-1」だけにチェック(左端・上から2行目)>OKして閉じる
オーディオ3…「チャンネル3-1」だけにチェック(左端・上から3行目)>OKして閉じる
…以降、上から順番に左端1カ所だけにチェックを入れてOKし、シーケンス完成
上記2~5はシーケンス設定時に選択しておかないと後々変更できない事項なのでお気をつけて。
7~10は後で直せるのでチェックミスっても大丈夫です。
マトリックスっぽくなってるけど結局チェックするの左端だけなのホント罠なんだよな…
❸シーケンス上作業時
3ch以降の音がモニタできない…?
さて、やっと作業に入れるよ…あれ?
素材を並べたのに3ch以降の音が聞こえないよ!?
ミックスで聞けないの?!これじゃ作業できないじゃん!
大丈夫です。ボタンひとつでミックスで聞く方法はあります。
ウインドウ>オーディオトラックミキサーを開く
※オーディオクリップミキサーじゃないので注意
一番右の「ミックス」トラックに蝶々みたいなアイコンがあるのでそれをクリック
これですべてのチャンネルをモニタ出来るようになりました。
シーケンス設定時のチャンネルの再割り当て作業はこのトラックミキサーから作業できます。
再生するとどのチャンネルに割り当てられているか一目でわかります。
❹書出し
このまま書き出せばいいと思った?
残念!まだ工程があります!トラップ多すぎる!
シーケンスを選択し、書出しモードに入る
コーデックはmov形式(H264は対応していません)
オーディオ>オーディオチャンネル設定までスクロール
「+」をクリックし8チャンネルに増やす
出力チャンネル…「モノラル」に変更
書出しボタンを押す!
これでマルチチャンネル動画が書き出せました。
はーーー…
adobeさん、もうちょっと直感的にならないの???