やめる。新しいことの為に。
うちの看板娘、トリートのAIイラスト画像
「やらなきゃ」と言うのをやめた。
自分の足で前へ進んでいる気がしなかったから。
誰かに紐で括られて歩いているような、そんな気になっていたから。
だからそんな気持ちを、やめた。
前進の音を聞く。足で、手で、機械で、気持ちで、意識で──、
前進する音を聞く。
これが自分の奏でる生きている音。「行こう」という気持ちから溢れる音。
自由は内側にも外側にも広がっている。誰もそれの膨張を堰き止められない。
足枷も、縛る鎖も、繋ぎ止めるものも何もない。何もなく生まれてきたのだから、何も無い。
いつの間にか自分の身に縄を回して、解き方がわからなくなっていた。
でも理解しようとするのをやめた。気がつけば心がナイフのように鋭く尖っていたから。
縄を容易く切って、立ち上がる。身体に軽やかさを感じて、歩き出す。
やめて、捨てて、諦めて、そして新しい景色を見に行こうと決めた。
そこで笑っているのは、きっと眠っている時に見た、あの時の自分だから。
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