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音に浸かる

ずっと家に籠って仕事をし、昨年まで足繁く通っていた観劇をぱたりと止めてから人と会う機会や、生の音に触れる機会が極端な位減ってしまった。
その分溜まった録画を観たり好きな作品を一気見したりしたけれど、「直接音に触れたい」欲求は日増しに募り、我慢出来なくなる直前で知人のJAZZライブ開催。
母が音楽好きで幼い頃から童謡や唱歌が身近にあり、テレビやラジオや有線で様々な歌謡曲にも親しみ、思春期に宝塚に出会ってからは歌劇やミュージカル、オペラやクラシック、古典音楽などジャンル問わずいつも何かの音楽に触れて来た。子が産まれてからはおかあさんといっしょでまた子どもの曲に立ち返り、昔を準えて懐かしい曲や素敵な曲に沢山出会い直した。ママさんコーラスにも10年余り参加した。
そんな中で出会った人達からまた新しいジャンルを教わり、好きなミュージシャンが増え、カーオーディオやイヤホンで何時でも好きな曲に触れられるけれど…やはり「ナマノオト」が私にとっては一番の音楽の時間。
何時でも最高!とは限らない。演者はAIでは無いので時には変な音が出たりもする。
だけどそれも引っ括めて「今作られている音」に立ち会えるのはなんて贅沢なんだろう、と思う。

今日も、何度も聞いてるナンバーなのに、楽器が変わることで全く違う印象になった曲に出会えた。初演はクラシカルな音色だったのが今日はガツンと飛んできた。ゆらゆらと気持ちよく聞いていたら一瞬で叩き起こされたような感覚になった。

外はキンキンに冷えていたけれど帰り道は充電され満ち満ちた心持ちだったのでさほど寒さを感じずに帰ることが出来た。

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