見出し画像

10年前から届いたお祝い②

画像1


10年前から届いたお祝い①からの続きです

退院してきた11月。
郵便局からのハガキが届きました。

取引をしていない口座があります、このままだと権利が無効になりますというお知らせでした。

宛名は近くに住む伯母宛て。
あれ?
でも住所は実家の住所で間違いないし…
伯母の名前は旧姓のままだし…
と、ここで思い出しました。



亡くなった当時、母が祖母のタンスを整理していたとき、伯母名義の郵便局の通帳を見つけたのです。

伯母にきくと、作ったことないし、おっかやんが代わりに作って積み立ててくれてたんじゃないかとの返事。
通帳の中身を見てみたら、亡くなるちょっと前に20万おろされていて残りは1万円ちょっと。
祖母は『自分が死んじゃったら結婚祝いあげられないから先にあげとく』と伯母の息子さんにお祝いをあげたことがあったそうです。
もしかしたらこの通帳のお金だったんじゃないかと伯母が話していたのを覚えています。

そんなこんなで、そのまま放置していたみたいです。
(母に↑のことを話したら全く覚えてませんでした)
(母は昔のことをほとんど覚えていない過去にこだわらないタイプ)



お義姉さんの名義になってるからと母が通帳を渡してから数日。

伯母がうちにきてこう言いました。


「通帳のお金おろしてきたんだけどさ、これおばあちゃんのお金だから、あこちゃんの出産祝いってことで受け取って」



おばあちゃん

もう10年だよ
まだちゃんと見ててくれたんだね
私、お母さんになったよ
ようやく曾孫の顔をみせてあげられたかな?
喜んでくれたかな?

がんばるね
これからもずっと見ていてね

画像2



最後までお読みいただきありがとうございます。娘のおやつ代にさせていただきます…!