児童虐待について
新型コロナウイルスに伴う外出自粛でのストレスによる虐待を防止する為には?
1,外出自粛とDV・虐待 高まるリスク見逃さずに 新型コロナウイルスの感染防止のために外出の自粛が求められ、配偶者による暴力(DV)や児童虐待 の増加が懸念されている。 家庭内の暴力は、目が届きにくいからこそ、深刻化させないための取り組みが今こそ必要なのでは無 いだろうか。 緊急事態宣言が発令され、当初の解除期間が延期になった。休業、在宅勤務、学校休校で家族が一緒に いる時間が⻑くなる一方、終わりが見えず、行動を制約されるストレスに加え、収入減少の不安までもが募る。 そのストレスの、はけ口としての暴力が立場の弱い妻や子どもに向きかねない。 海外では既に新型コロナウイルスでの外出自粛に伴うストレスによる、DVが増加している。フランスでは外出が規制されてから1週間で、通報が3割増えたそうです。国連のグテレス事務総⻑は世界的 な急増に警鐘を鳴らしている。
2,虐待の種類と児童虐待が子どもへ及ぼす影響
身体的虐待 反復的・継続的な身体的暴行、または子どもの身体に外傷が生じたり、生命に危険の恐れのある暴行を 加えたりすることを言う。 外傷としては、打撲傷、あざ(内出血)、骨折、頭部外傷、刺傷、たばこによる火傷などがある。 生命に危険のある暴行とは、首を絞める、殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを 負わせる、溺れさせる、冬に戶外にしめだす、縄などにより一室に拘束する などの行為がある。
→体に傷や後遺症が残ったり、命そのものが奪われたりすることもある!
性的虐待 子どもに性行為を行うこと、または、子どもにわいせつな行為をさせることを言う。 子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする、子 どもの前でポルノビデオを見せるなどの行為がある。
→性的虐待は、子どもに深刻な精神的問題や行動上の問題を生じさせる可能性が高いと考えられます。 場合によっては、望まない妊娠や、異性や性に対して極端な嫌悪感を抱くようになったり、安易に性行為 を通じて対人関係をとろうとしたりするなど、心と体に大きな傷を残す。
ネグレクト 子どもの健康、安全への配慮、衣食住の世話、医療的・情緒的ケアなど必要な保護、療育を行わないこ と。 子どもの健康・安全への配慮を怠っていることとして、例えば、家に閉じ込める、子どもの意志に反して学校に登校させない、乳幼児を自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れていかない、乳 幼児を家に残したままたびたび外出するなどがある。 また、子どもにとって必要な情緒的欲求にこたえていない、適切な食事を与えない、下着など⻑時間ひど く不潔なままにする、極端に不潔な環境の中で生活させるなど、食事や衣服、住居などが極端に不適切 で、健康状態を損なうほどの無関心・怠慢なことを言う。 子どもを遺棄すること、一緒に暮らしてる人が子どもを虐待しているのに、親が見て見ぬ振りをするこ となども含まれる。
→発達・成⻑が遅れることもある。極端な場合、栄養失調や脱水症状で死に至ることもある。
心理的虐待 言葉による脅迫や、子どもを無視したり、拒否的な態度を示したりすること、子どもの心を傷つける ことを繰り返し言うこと、子どもの自尊心を傷つけるような言動、他のきょうだいとは著しく差別的な 扱いをする、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV)、きょうだいに虐待行為、暴力を振るうなどを行う。
→心に傷を負い、おびえや不安、うつ状態自己不定感、無感動、無反応、強い攻撃性などを示すようになる。
今回、新型コロナウイルスが流行し、緊急事態宣言の発令され、外出自粛を強制されている訳だが、それが故でストレスからの児童虐待が増加してしまっては元も子もない。 誰が悪いわけでもない、感染症の流行なのだ。休業、在宅勤務、学校休校で家族が一緒にいる時間が⻑く なる一方、先行きの見えないこの状況で、私たちは、どう子ども達を守って行けばいいのか考えさせられ る。 虐待なんて、ウチには関係ない!と思っている人が大半だと思う。でも虐待は、どの家庭に起きる可能性はあるのだと覚えておいて欲しい。
経験談
私は、3人きょうだいの⻑女として産まれた。 幼少期の頃、ヒステリックな母親に、今で言う児童虐待のような事をされて育った。 理不尽なことが原因で、朝から叩かれもみじの跡を付けて学校へ登校したことも度々あった。学校に行
っていても、外ずらがいい性格の母親だったため、PTA の役員を毎年やって居て、学校に居ても家に居 ても監視されているようで、正直、息が詰まりそうな生活を送っていた。
幸い、私の場合は、父方の祖母と父親が味方に付いてくれていたこともあり、父親が家に居ない時間は 辛かったけれど、夏休みなどの⻑期休みには、父親が父の実家に連れて行ってくれて休みの殆どを、父方 の祖母の家で過ごしていたのをよく覚えている。
休みの期間だけでも、ヒステリックな母親から逃げたいがための、その頃の私の唯一の抵抗だった。 そんな生活をどうにかこうにか、中学卒業まで何とか乗り切ると、私にとっての転機が訪れた。 両親が離婚することになったのだ。その時は本当にホッとしたのを覚えている。 高校進学も決まっていたこともあり、父親に引き取られてからの生活は、とても幸せだった。 母親と一緒に住んでいた時は、ずっと素の自分を隠して生活していた。 そのため、親戚の叔父たちからは、母親が居なくなってから『明るくなったね。』と言われていたと後々、
父親伝いで聞くことになる。
中学のころの私は、知識も無かったため、母親から手をあげられていたのは私なのだから、私一人が虐 待の被害者だと思っていた。だが、それは間違っていたのだ。
そもそも、その頃の私には、まだ心理的虐待という言葉も意味すらも知らなかったからだ。
私は身体的虐待を受けていたのだが、私が叩かれたり、戶外に閉め出されたりしていたのを見ていた、 幼かった妹は、知らず知らずのうちに心理的虐待を負っていたのだ。
だからと言って、妹自身が子どもの頃から心理的虐待と捉えていた訳では無い。
大学を卒業し、新卒で入社した会社で上司との出来事がきっかけで、昔の母親の私に対する暴行が、フ ラッシュバックしたらしい。
この様に、きょうだいで実際に、身体的虐待の被害を受けていなくても、その光景を見ていれば、心理 的虐待を負っているのだと理解して欲しい。
子どもの時に何ともなくても、将来、社会に出てから、子どもの頃に見ていた光景がトラウマとして、 フラッシュバックしてしまう事もあるようです。
私の身近で起こった虐待被害は、身体的虐待と、心理的虐待の2種類だったが、正直、子どもながらに 虐待を受けて育った精神的ダメージは、かなり大きかったです。
あのころ、父方の祖母が、私のことを受け止めてくれていなかったら、今ここに私は居なかったのでは ないかと思うほど、すごく辛い経験でした。亡き祖母には本当に感謝しています。
私の様に虐待を受けてしまうかも知れない、未来の子ども達を見過ごしたくなくて、私は保育の資格を 取ろうと幼いながらにずっと思っていました。
新型コロナウイルスによる、児童虐待で増えるのは、ストレスから手をあげてしまうことによる、身体 的虐待のドメスティック・バイオレンス(DV)が主かと思われるが、虐待の被害は、小さい頃より、大 人になってからトラウマとして現れることもあるので注意が必要なのです。
だからこそ、私たち保育士は、今回の新型コロナウイルスの流行に伴う緊急事態宣言が、延⻑された事 により増加する可能性のある児童虐待を見過ごすことなく、子ども達を守り、接して行くことが求めら れているのではないかと思います。
この世から、どうか児童虐待が無くなりますように☆と祈るばかりだ。
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