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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ 哲子と友美 さわこの乙女の育み

クリリスマ会の下見が終わり、哲子はさわこの手をひいて、妹の友美ともみが歌の練習をしている音楽室に向かっていた。

音楽室にて
小室友美

哲子の妹、友美がドラムの前に居る。

ミスチェリ(文化祭たりん祭で活躍した宇利・阿久・吉田・保志田のバンド)…ここで練習してたんだよね~

密かに友美はミスチェリのコーラスを狙っていたのだ。

ドラム。。保志田先輩のポジション。
ドラムを軽くなでながら…。

あ…またスティック転がってるしー。
もう…大事にしないとスティックに呪われちゃうぞー。

保志田がスティックで倒されちゃった話はココ↓

(元記事がどれだか分からなくなりました😭💦)

友美がさわこにミスチェリの自慢や楽器の説明をしている。

さわこもミスチェリファンなので、2人で話が弾んでいる。

哲子の心の声

さわこちゃん、最近すごく明るくなって楽しそう~。

文化祭ではクラスに普通に溶け込んでたし。

(寿賀美台本たりん祭が全部読めます↓)

それは千代子の焼きそば屋さんのお陰かもw

焼きそば屋さんの話はココ↓

いろんな場面で哲子がさわこを観察していると…

あれ?さわこちゃん…今、宇利くんを見てた?

別の時にはさわこちゃんと吉田くんが視線を合わせ、別れ際に小さく手を振っている。

あれ?どっち…なの?

最近は、さわこちゃんの祖母で、学校で住み込みで用務員をしている帝子てるこおばあちゃんの担当介護福祉士の賀田よしたさんが大接近しているようで…。

賀田さん

足長いし、カッコイイね。
きっと暖かくて優しい人なんだろうな。。

さわこちゃん、もしかして恋してる?w

音楽室

哲子「さわこちゃん、友美。そろそろお茶しない?」

さわこ・友美「わーい🙌✨」

哲子はお茶セットを友美に預けていた。

さわこがジュースが苦手な事を少し前に知ったので、家から茉莉花茶ジャスミンティを作ってきていた。

哲子「これね。沖縄のジャスミンティーで、茶葉の中に白いお花も入ってるんだよ。」

友美「さわこ先輩が手に付けてる白いシュシュみたいやね♪」

自分のシュシュに目を移し、少し頬を染める さわこ。

哲子はさわこの様子を見ながら、紙コップにジャスミンティーを入れて、2人に渡す。

さわこ「ん~いい香り♪」

哲子「お口に合えば嬉しいんだけど。。
お菓子も持ってきたよ。
ほら、友美がハロウィン前に、誰かにもらったってお土産持って帰ってきてくれたやん!
あの焼き菓子美味しかったから、また買っちゃった。ボロボロするから気をつけて…」
とティッシュも2人に配る。

ハロウィン前のお話はココ↓

友美「お菓子くれたお兄ちゃん、すごく優しかったけど、誰やったんやろう?」

友美の謎はまだ謎のようだ。。
申し出てくれるのかしら…w

3人でお茶しながらの団欒の時間

哲子「あのね。今日は私と友美からさわこちゃんにちょっと早いクリスマスプレゼントがあるんだ~🎁」

さわこ「えーっ⁉️私、何も用意してない…」

哲子「いーの。気にしないでw」

友美「リラックス~」
携帯からゆったりしたインストゥルメンタル(歌詞なしの音楽)を流す。

哲子は前に波都子さんと圭子さんに教えてもらった美容法を話し始めた。

お風呂から出たら、お肌の乾燥が始まらないうちに、なるべく早く化粧水をつけてあげるの。あ、パタパタはたいちゃダメよ。そっと優しくね。

プロローグより

波都子/loveheartさん

圭子/圭果さん

友美「さわこ先輩は色白だから、ほんのりメイクセットにしたよー。
パウダー入りファンデでお肌をふわふわにして、ふんわりチークとキュートなリップで可愛さupだよ。」

哲子「で、このメガネかけて。どう?✨️」

哲子は顔全体がうつる大きめの手鏡をさわこに渡す。

さわこ「これ、私のメガネのブランド…LOZZAロッツアだ。。
これが私…?」

哲子「さわこちゃんは絶対そっちのほうがいいよー」

牛乳瓶のメガネは自分のフィルターになってくれそうな気がして、手放せなくなっていたさわこだった。

さわこ「わたし…自分に自信がなくて…」

泣き出しそうな顔のさわこを見て…

哲子「大丈夫!さわこちゃんに魔法かけてあげる!」

さわこの利き手の中指の根元の骨を触りながら…

哲子「古い記憶から遡ってね。
さわこちゃんが過去最高楽しかったことを3つ教えて。1つ目はなーに?」

考え始めるさわこ。

さわこが生まれたその日に植えられたという庭の生垣を毎日飛び越える遊びや、自分の身長の倍以上もある長い布を頭に巻いて、その布が地面につかないように走る遊び、濡れた和紙が敷かれた道を和紙を破らずに走る遊びを、毎日のように両親と楽しんでいた。

スピンオフ多さわこ編②より

哲子はさわこの顔の表情と呼吸を観察しながら、中指の根元の骨をギュっと押さえる。

2つ目は…
クラスの皆(吉田くん、利子きこちゃん、哲子ちゃん、友美ちゃん、他にもいっぱい)と仲良くなれたこと。

3つ目は…
たりん祭(文化祭)と再演で、吉田くんや哲子ちゃんと裏方を頑張れたこと。

さわこが教えてくれる度に哲子は中指の根元の骨をギュとする。

さわこの心の中

楽しいことは3つどころかもっといっぱいあるんだよ。

賀田ひろたさんに出会えたこと。

クッマで皆と話せたこと。

ナナコちゃんや哲子ちゃんが手を繋いでくれたこと。

おばあちゃんが学校で一緒に住めるようになったこと。

他にも、もっといっぱい。。✨️

哲子「さわこちゃんの楽しいことをインプットしたから、気分が上がりにくい時はココをギュっと押してね。
そしたら自然と笑顔になれるから。」

哲子は中指の骨を指す。

手首にはさわこの白いシュシュがはめられいる。

さわこ「なんて魔法だったの?」

友美「お姉ちゃん、セルフコーチングを勉強してるの。」

さわこ「セルフコーチング?」

哲子「うん。自分をプラスの方向に持っていく学び。
さわこちゃんの中指の根元の骨は笑顔になれるスイッチだよ。」

優しく微笑む哲子に感動するさわこ。

さわこ「哲子ちゃん、友ちゃん。ありがとう!」

音楽室には友美がかけてくれたインストゥルメンタルが流れて、3人は笑顔で幸せなひとときを過ごすことができた。

〈今回作った元気になれるスイッチ〉
・中指の根元の骨
・インストゥルメンタルの曲
・ジャスミンティーの香り
・友達の笑顔


ここで、お願いがあります!

田梨木高校最後のイベント。
クリリスマ会を盛り上げるべく、クリリスマ会に参加して話してるような音声(1分~2分程)を募集しています。

すっぱいメンバーの皆さん、読者の皆さん、ご協力、よろしくお願いします。


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