見出し画像

自作曲『あたたかい光に包まれて』

この曲もまた
10年近く前に作って
楽譜にしておいたものがあったことを思い出して
弾いて録ってみた。

作った時節も
ちょうど2月この頃
冬の寒さの中に
かすかに春の気配を感じる頃
だったような憶えがある。

あたたかい光とは
春の陽光、
冬の暖炉の炎、
ともしび•キャンドル、
あるいはもっと人工的な
照明のようなもの……
そのどれもが当てはまるかと。
そのどれもに共通するのは
なぜだか周りの空気は冷たい感覚。

暖かい光•温かい光
今思えば
光が降り注ぐイメージから
下行形のフレーズを多く取り入れている。
それを反射する光の表現も
散りばめている。

ややクラシカルで
シンプルな作りの曲にしたので
ほんとうはもっと
繊細できらきらした
美しい音色の演奏にしたいとは思う。
この部屋での私の録音技術では
そのような表現が難しい。

記録するにとどまった感じだが
まあそれでも良いか…。
今日まで
日の目を見ることもなく
光の届かない棚の中の譜面に居て
記憶の光が消える前に発掘された
そんな曲なので
こうして思い出して
音楽的な表現をしようと試みただけでも
あたたかい光がひと筋見えて
ひととき包まれた気がする。



いいなと思ったら応援しよう!