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雨にそぼぬれる生きものたち

 また台風が近づいて来ている。それに伴い雨が強く降ったり弱く降ったり、止んでみたりまた降ってみたり。落ち着かなげに、繰り返している△

雨に濡れないところにいるとき、雨に濡れているモノたちのことを想像することがある。この間の外出でガードレールに下向きにくっ付いている、ミノムシらしきモノを見つけた。小さいのと大きいの、合わせて三つあった△

彼らに気付いたのは偶然である。その真下あたりに居たスキマ草に関心を持ち、屈んで写真を撮った時。目の端に違和感を感じた。白いガードレールから垂れ下がっている、何かが?△

ニンゲンの上半身をまるまる受け止めてしまうのではないか、と思われる巨大な網の目のクモの巣を、この間見かけた。この巣の持ち主は、黄色と黒の縞模様を持つジョロウグモと思われる。カラダの大きさは足も含めると5センチほどか。そのカラダに対して、作った巣は何百倍もあろうか。欲張りなのか働きモノなのか△

ツユクサをまた最近見かける。ツユクサに出会い始めるのは六月ごろの印象が強いから、雨粒とのセットで思い出すことが多い。雨に降られることを全然厭わない?むしろ喜ばしい? 濡れた方があの、花びらの青が際立つと思う△

自分は濡れないところに居て、雨に濡れているモノたちのことを考えている。彼らは雨のことをどんな風に思っているのか。厄介な現象だと思うのか、無くてはならない恵みの水分だと思うのか。彼らの気持ちを知る術が欲しい。

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これより上は、天声人語のルール(603字/6段落)に沿って書いてみる、に勝手にただ今挑戦しています。お読み下さり、ありがとうございました^^!

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