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梔子の芳香
暑くなってくると日暮れてから散歩に行くことが増えます。街灯があっても手元は暗くなり、夜でも咲いている花を見ると写真に撮りたくなりますが、綺麗に撮影するのは難しくなります。
花が咲いているのになあ、あそこにもここにも。気がつかない時もありますが、匂いで、誘ってくれる花も時々あります。今の時期だと、クチナシでしょうか。
こちらがそれと気づいていないくても、風が吹いていない時でも、そばを通る時に、ふわっと、主張してくれます。「あ、君たちでしたか」
「いい匂いでしょ。今が旬ですよ。別にニンゲンのための匂いではないですけどね。素敵でしょ。特別にかがせてあげますよ」
恩着せがましいのがあれですけど。「あらま。ありがとう」(ここら辺は勝手な想像です^^) その道に、他に誰もいない時の、私たちだけの秘密のやり取りです。
話はそれますが、今日また本当にモノを知らない…とジブンにがっかりしました。知っている草木の名前も少ないのですが、それでもまあ長めに生きていると学習する機会がありますね。
「確かクチナシだっけ」。花が咲かないとその草木に関心が向かないと言う、薄情な自然大好き野郎さん(?)だったりするので、好きな割には知識がありません。なのでこういう他のヒトの目に触れるところに書く時は、一応、ネットでですけどサクッとでも下調べをしたりします。
タイトルに梔子、なんてクチナシの漢字を載せていますが、この漢字なんて数分前にkuchinashiと入力したら出てきたのに驚いて、こんな漢字だったのだ、とすぐグーグルです。
ウキペディアの「クチナシ」ページにざあっと目を通して、「クチナシ」の奥深さを知ってため息です。一番がっかりだったのが、最近ではお正月に食べる定番みたいになっている栗金団の、あの黄色の色を出すのにクチナシを使う、というのは知っていたのですが、この白い花のクチナシと栗金団のクチナシが結び付いていませんでした。
梔子の匂いから、栗金団の黄色へ。思わぬことでジブンの無知を知る旅となってしまいました。
今日はなんだかなーです。読んじゃった方、ありがとうございました^^。