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サッカー選手が海外に行かない理由を考えるVer.1言葉の壁はあるか?

こんにちは。

しょぼいサッカー選手です。(完全にえらてんさんの影響笑)
はい。今回は少し長いです。要点要点読んでもらえると嬉しいです。

無名でも日本には多くの才能のあるサッカー選手がいます。そして中には海外に行きたいけどなかなか日本を出られない選手がいるのも事実。

2016年スペインに行く前にとある社会人のチームにお世話になっていました。

1人の選手は海外行こうと考えているんだよね、と当時行っていました。

そして2018年。同じチームに練習に行くと彼はまだいました。

話してみるとお金がなくて結局海外には行っていないといいます。

2年間もあれば多少バイトして、少し頑張れば渡航費くらい払えるのにというのが率直な感想ですが今回はそんな海外に行かないということについて考えていこうと思います。

1番の大きい問題としては彼のように

お金

であるでしょう。

本当に生活に困窮していたり、家族の事情など本当にお金に困っていてサッカー選手を夢見ることすら夢という人がいるのも承知です。しかしそのほか多くの人は実際には多くの言い訳がその下にあるのではないかなと個人的には思っています。

例えば、言葉が話せない...大学が楽しい...海外に1年もいるのか...日本でプロにすらなれてないし、などなどが数々あるのではないでしょう。


これから
ver.1 言語の言い訳
ver.2  大学と海外
ver.3  日本でもプロじゃないのに海外は...
ver.4 お金がない

の4回に分けて書いていきます。

★目的

大きな目的としてはこれを読んだサッカー選手に

・海外に実際に行っている目線の声を知ってほしい

もし、迷っている選手がいれば

・ポジティブな要素を与えたい

といったところです。
またそのほかの人にもふふふん程度に見てくれたらいいです。笑
 ちなみに海外をゴリ押しする訳ではないです。

「日本がヤバイではなく、世界が面白いからぼくらは動く」

ツイッターで先日見つけた言葉なのですがこの言葉にぼくの伝えたい全てが凝縮されている気がします。

さて本題へ。第1回目は言語について。今回は割と当たり前のことをぼくの経験と照らし合せて書いていきます。サラーと読んでくれると嬉しいです。


★語学に自信のない日本人

サッカー選手に限らず日本人は外国語を話すということに抵抗や恥じらいを覚えることが多い人種。

ぼくもその典型的なひとり。英語がペラペラな日本人の前で英語を話せと言われたら、どこか怖じけずきます。
今回この記事を書くきっかけになったのは先日ぼくがタイでトレーニングをしていた時のこと。
TOEICの点数が800点は取れないけど600点ならいけるからヨーロッパより入学のハードルが割と低いバンコクの大学に来ることにした。
という人がいた。今後ヨーロッパでサッカーをやりたいという。

行きたかったら行っちゃたらいんじゃない英語もできるし。

とテキトウに言うと

いやまだまだで。深い話しは

俺もぜんぜん深い話しはできてないわ!と笑いつつ。

ああ日本人だなと思いました。笑
タイに行けるなら、ヨーロッパもいけるでしょ!とぼくは思いますがそこで彼の気持ちもわかります。
そんな日本人にとって大きな言葉の壁。

先に結論をいうと

まず飛び込め。現地に行ってから悩め。

です。

1.言語は大事

18歳でスペインに行った当時、ほぼスペイン語が皆無だったぼくは半年くらいほとんど試合に出れなかった時期があった。
もちろん学校の英語もろくに勉強していなかったぼくは英語もわからなかったので、とにかくコミニュケーションを取るだけで必死。

どこの国でやっている人もエージェントや代理人も間違いなく言葉は大事と言うでしょう。

なぜなら、コミニュケーションが取れないと何も始まらないからです。

サッカーはチームスポーツでどのチームにも規則や戦術というものがあります。
レベルが上がれば上がるほど、より綿密になってくるでしょう。右に行けと言われて勝手に左にいったらなんでやねんってチームはなりますよね。

スペインのチームでは守備の掛け方さえわかっていませんでした。そんな選手はとてもじゃないけど試合では使えませんよね。まあ、当時のぼくは戦術以外の問題もあったので一概に、言葉が話せないから無理!とは言いたくありませんが能力が同じ選手がいて、1人は母国の選手、もう1人は言葉のわからない外国人選手だったら間違いなく前者を監督は使います。

はじめのぼくが試合に出れなかった時の例をあげましたが、言葉が話せないとスタートラインにすら立てないこともあるということ。

なのでしょぼいサッカー選手が海外でうえに行きたいなら言葉は間違いなく大事なキーになってくるのです。
ぼくの周りを見ていても結果やいいチームにいる選手はだいたい現地の言葉や英語が話せるなあと思います。
ただ、ここで大事なのは完璧である必要はないということです。2を見ていきます。

2.時間

冒頭で紹介したそこそこ話せるはずなのに、外に行かないという選手の話しをしましたが完璧になるまで行動しないというのはもったいないです。

海外で何かをする上で必ず時間はかかります。

ぼく自信もなかなか結果が出なくて悩むことも多いですが続けることは意識してます。

ヨーロッパ(海外)でプレーしたことのある選手であればわかるはずですが日本とは全てにおいて勝手が違うと考えていいと思います。

スペインに行ってすぐの頃同い年で高1からスペインに留学して今はスペイン2部のBチームで活躍している選手も時間をかける必要があるし、その間は辛抱、ということを言っていました。

本田圭佑は今や誰もが知る選手ですが彼がプレーしはじめたVVVフェンロは決して大きいチームではありません。言い方はあれですが、ただの町クラブ。実際に見てみればわかるはずです。(高校の海外遠征で縁があり実際にスタジアムを見たりプレーしたことがあります)
そしてそこからロシアのNo.1チームにいきミランに移籍し、今は世界各国の強豪クラブで結果を残しています。
2008年にオランダに行っているのでもう10年以上も海外でやってます。(すげぇぇえ)

日本を代表する選手でさえ、ヨーロッパで認めらられるのに何年もかかっているんです(もちろんいく先々のチームで活躍しているけど)。

また、少しネガティヴな響きかもしれませんが、今は英語が話せなくても5年後例えばスペイン語と英語が話せたら、超有名なプロサッカー選手にはなれていないかもしれませんがすごい財産になると思います。

この話しだと、1年で辞めちゃう人も個人的には勿体無いなーと思います。
とある国でエージェントをしている人は最低結果が出るまで3年は待たなきゃいけないと話していました。
もちろん、それぞれ人生のゴールは違うので何が正解かはわかりませんが、10代や22代前半を海外生活に投資するのは悪い選択肢でもないのかなーと思ったり。(これはまた次号で書きます。)

3.サッカーも立派な言語

最後にこれが1番大事なことです。

サッカーは目的であり海外に行く手段であるということです

ここまででざっくりと言葉の重要性を書きましたが(当たり前のことしか書いていませんが)やはり、言葉ができないから海外に行かないというのはもったいないと考えます。

これが普通の留学生であればもっとも言葉は大事なことかもしれませんが、あなたはサッカー選手。

サッカーというものすごい強いツールを持ってます。

前にこんな記事を書きました。

ここでは留学やトライアウトの違いなどを書きましたが、このサッカー選手であるメリットは留学、プロ選手(orセミプロ)、アマチュア選手どれも関係なく手にできると思います。

これは大事なことでサッカー選手(プロ・アマチュア関係なく)はそれを最大限に利用するべきです。
普通の語学留学生とは違う経験や出会いをでき、サッカーで行くことしかできないような国に行けたりするわけです。

抽象的な言い方はできればここでは使いたくないですが、その経験値って超貴重だと思います。

昨年W杯でもゴールを決めて話題になった乾選手。彼は今スペインのベティスでプレーしていますが彼は(おそらく)スペイン語はあまり話せないと思います。
彼がはじめてヨーロッパに行ったのは2011年なのでもう7年以上も海外でプレーしているので"外国人とコミニュケーション"をすることにはすでに慣れている(慣れた)と思いますが、言葉よりプレーで認めさせるということもできるわけです。
そして突き抜けちゃえば通訳に言葉を任すなんてこともできちゃうってことですね(もちろん通訳の限界はけっこうあってしっかりとコミニュケーションを取ろうとするのは大事。)

この例は日本での目立った活躍のない選手からすると、言葉をプレーで凌駕するというのは少々ハードルの高いことかもしれません。ただ、ものは考えよう。言葉が話せるというのは一種の信用。監督は自分が支持した言葉をしっかり実行してくれるという信用を持って選手をピッチに送ると考えるのであれば、他のことで信用を勝ち取ってしまうというのはどうでしょう。


自分のいるチームでは足が速いからそこは誰も負けないようにしよう、ヘディングは勝つ、誰よりも走ろうとか何か1つで信用があれば、言葉に関係なくチャンスはあると思います。

知っているそんなこと?
そうですね、よくこのようなことはいろいろなところで言われますね。はい。簡単じゃないです確かに。でも、言葉が話せないからと投げ出さず、少し視点を変えればあなたが外国人から獲得できる信用があるかもしれません。
逆にそんなことを考えてたら言葉も上手くなるかもよ?


これはサッカー選手に限らないことなのかなと思います。そのほかのスポーツもそうですし、ダンサーでも、歌手でも、最近だったら映像クリエイターなんかもそうなんじゃないかと思います。言葉以上の武器があるならそれをどんどん使っていきましょう。それだけでたくさんの経験ができると思う。(サッカーが世界中誰でも知っているスポーツでめちゃくちゃ人気というのはラッキーだけど)

★話せないことに不安はないのか

今は海外に2年以上いたり、外国人と一緒に生活していると日本人によくある"外国人"という壁は無くなっていきますのでそこらへんの人よりはコミニュケーションをとるということはできます。

でもいまだにぼくの語学力は日常会話の域を超えていないですし、言いたいことが言えない、伝わらないなんてことも日常茶飯事。たぶんトイックのテストなんか受けたら悲惨だと思う。笑

今考えるとスペインに行った当初なんて右も左もわからなかったし、けっこう苦労したなと思うこともあります。
でも、話せないから不安とかはあまりなかったです。なんとかなるっしょって。笑

ぼくは小さい頃からヨーロッパのサッカーが好きで憧れていた。だから、そういう憧れの地に行きたい!サッカーがしたいという思いは言葉が話せないを超えていたのかもしれない。

** ◯遠慮しない:海外に出たらあまり周りの目は気にせずガンガン絡んでいったほうがいいです。いわゆるコミュ力が必須。言葉が話せなくても話そうとする。そういうそぶりを見せるだけでも一気にチームに溶け込める。日本では上下関係などが重んじられますが、海外では年齢は関係ない。チームに溶け込めれば信用にも繋がります。さっきも例にあげた乾選手なんかは完全にチームでもいじられ役なのがSNSを見ていてもわかります。**

■大事なこと

ここまで書いた通り言葉は大事です。ただ、コミュニュケーションの取り方は決して英語、やスペイン語だけではないと言うことも伝わればと思います。

若いならまず飛び込め。現地に行ってから悩め。

少々尖った言い方ではありますが、言葉が話せないから行かないのはナンセンスだと思います。

勘違いしないで欲しいのは語学はやらなくていいという意味ではないです。
現地に行ったら現地に合わせれるような努力は必要です。
ここでのポイントは海外に行こうか、どうしようかというスタートラインで言葉を理由に断念するのはもったいないなということ。

正直、普通に日本で教育を受けてきた人間目線でいうと他(多)言語を習得するのってマジでしんどい作業だなと思います。

ぶっちゃけぼくもいっつも逃げています。

こうやって言葉は大事だ!って書いて自分にもやれよって言い聞かせている部分もあります。笑
偉そうにつらつらと書いていますがぼくもまだまだ英語もスペイン語も中途半端。

てことで2019年は語学も今まで以上に頑張るつもりです。

一緒に頑張りましょう!!笑

次回は大学に行かなきゃいけないという日本の普通について考えていきます。

過去にブログでこんなことも書いているのでぜひ↓




ヨーロッパでの活動資金にします。あとものすごく喜びます。笑