サッカーでチームと個人の方向性が違った時に起こる衝突
今週からイタリアで仕事を始めた。
海外4年目にして初の海外でのアルバイト。
日本食レストランということもあり、働くイタリア人も日本人に慣れていて、もちろんまだ簡単な作業が多いということもあるけれど、これといって大きな問題はない。
そんな中、日本人が僕1人という日があった。
集団で1人だけ日本人といった状況は僕にとってはよくあることなので特に問題はなかったのだけれど、バイト終盤にイタリア人にさりげなく
「Good Job(グッジョブ)」と言われた。
結構それが嬉しかった。
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こんにちはサッカー選手でブロガーのよーへー(@lavemilan)です。
サッカー選手と名乗っているように、サッカーをやっているのですが、サッカーと飲食店バイトの共通項には「チーム」という言葉が挙げられますね。
サッカーはご存知の通りチームスポーツ。
試合はもちろん、練習も基本的には「チーム」で行います。
飲食店も同じで「美味しいものを提供する」あるいは「お金をもらっている責任として与えられた仕事にしっかり取り組む」など(若干意識に差はあれど)、最低限お金を対価に責任を持って行動すると思います。
そしてチームはどこに向かって走るかというと、「目標」や「ゴール」を目指していて1人ではたどり着けない場所を目指していると思います。
最近だとラグビーもいい例かもしれません。
「誰か1人でも抜けたらここまで来ることはできなかった」
「チームのサポートがなかったらここに自分はいない」
よくチームの代表やエースがこのような言葉を口にすることはあります。
ポジションによりそれぞれ役割の重要度に差はあれど、基本はお互いの助け合いで成り立ち、連携が大事。
これが「チーム」です。
では目標がない「集団」はどうでしょうか。
試しに図を作ってみました。
2の「目標のある集団」は理想ですね。
3は論外として、4はどうでしょうか。
個と個を結ぶ目標やゴールがない集団は果たして、チームと呼べるのか僕少し疑問が残ります。
またそれでも「チーム」として機能するでしょうか。
■目標のない集団はチームなのか
集団で全員が本当に同じゴールに向かうという事はなかなかないですよね。
サッカーだけでなく、会社や2人以上のグループでは全てにはてはまると思います。
大事なのは「意識」ですがこれを統一させるのはどの集団も苦労していると思います。
①と②の幅をどれだけ小さく、1人だけ高くても、低くてもダメでいかに平均の近くに寄せられるかが大事になってくるというのは容易に想像できます。
例えば、高校の部活がなぜあれだけ盛り上がるかって、その本気度やゴールの明確さ、しかもそこに3年間というリミットさえもあることにあると思います。
しかしこれが海外の下部リーグでやる難しさの1つなんですよね
■「意識」を変えるのは難しい
先月、練習参加していたチームがありました。
フィジカル検査、国際移籍証明書の準備、さらに紙にサインまでいましたが契約はしないということになりました。
原因は監督が僕の態度や言動が気に入らないとのこと。
心当たりはあって、発端は紅白戦。
「守備に戻れ、走れ」というチームメイトに「自分が走ってから言ってくれ」と言ったら乱闘寸前の言い争いになって、結局その日の練習はそれで終了。
何度かチームメイトと衝突する様子を監督が見かねてオーナーに伝えたようです。
僕のいたチームは、みんな娯楽で楽しみにきている選手がほとんど。
練習時間ギリギリに選手は集まり、30分遅れで始まるのも当たり前。
監督の練習はメリハリ0のグダグダでラダーをやれば後ろに並ぶ選手は、こそこそとサボってたり。
チームとしてのゴールや目標が全く見えなくて、
だから、自分は自分のためにだけプレーしようと開く直ってやっていましたが、うまくいくわけないですよね。
個と個を結ぶ目標やゴールがない集団は果たして、チームと呼べるのでしょうか。
90分という短い練習時間くらい責任を持てずに、そこにいる価値はなんなんだろうかと考えてました。
別に僕自身も24時間、サッカーだけを考えているわけではないですが、少なくともピッチでは本気でやりたいなと思います。
しかし、何の目標やゴールもなく、秩序の乱れた集団はチームとしての機能はどこにあるのか。
難しいですね。
自分にも非はあって、ふてくされているように見えるシーンもあったと思います。
また自分の実力でそこにいるわけで、完全に僕の責任でもあり、周りに流されてしまってはダメだななんて思いながら、練習に行くのですが、なかなかそんな単純でもない。
いくら点を取ってもみじんも嬉しくないし、チームメイトに
「Good Job」と言われても何も感じない。
同時にここで踏ん張らなきゃ、みたいなものもあって、数ヶ月続けてみよう。と言った感情がなかったわけではなかったですが、
結局我慢できずに、また自ら台無しにしてしまったというイメージでしょうか。
別にチームメイトを責める気もなくて、彼らは彼らなりに一生懸命やっていたのかもしれないけど、少なくとも基準が違うとどこかでズレが起きて火種になってしまうのは明快です。
■サッカー辞めたいな、なんて、
一応チームに戻るチャンスはあったけど、エージェントとも話して、もう一度探し直すことにしました。
渡航して4ヶ月、まだチームはない。8月はしっかりとプレーシーズンも戦いいい感じだったのにここ1週間はろくに練習もできていないので、どんどんよくない方に行っている感じがします。
前にブログでも書いたけど、1年以上チームがないと、よくわからなくなります。
正直、イタリアになんできたのと聞かれても「サッカー」とは恥ずかしくていえない。
それでいいという自分もいて、勉強したり、こうして執筆活動とか違う形で自分を表現していくのもありだし、これもまたチャンスなのですが。
もちろん、自分が掲げた1つの目標は
「2年後ヨーロッパのプロリーグでプロ契約」
なので、そこまでは頑張りたいし、楽ではないけど、可能性は絶対あると思っています。
(うーん。)
こんな風に書くのは簡単だけど、正直けっこう辞めたいなーと思うことはあります。
どうですかね。
ただ、幸いなことにサポートしてくれる人は家族も含めていて、バイトができたり公私共に「継続」できる環境を選んだわけですし、今に感謝して図太くがんばらなきゃですね。
そんなわけで、随分と遠回しに「チームはまだないです」という近況報告させてもらいました。
少し雑な殴り書きのような文章になってしまいましたが、最後まで読んでくれかたありがとうございます!
ではまた!
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そういえば昨日見た、神戸の選手の話しがよかったのでそのエピソードもシェアしておきます!
ヨーロッパでの活動資金にします。あとものすごく喜びます。笑