機動戦士Gundam GQuuuuuuX 世界観考察‐シャロンの薔薇・キラキラの正体について‐【ネタバレ注意】
はじめに
どうも葉葉波(ははなみ)です。
機動戦士Gundam GQuuuuuuX。みなさんはすでに見られたでしょうか?
こんな場末のnoteまで見てるような人はもちろん、すでに見られたことでしょう。
普段考察とかしないんですが、GQuuuuuuXのキラキラに当てられていてもたってもいられなくなったため、書き散らすことにしました。
書き散らしまくった結果 10000文字もあるクソ長記事になっていまいました。
読む気のある奇特な人は覚悟してください。
また、セリフやワードなどは記憶を頼りに書いていますが、間違っている可能性が高いのでご容赦ください。
考察
冒頭シーンの行動
GQuuuuuuX(以下本作)の冒頭シーン、「機動戦士ガンダム」の第一話と全く同じカットや構図で物語が進行していきます。一つ違う点があるとするならば、そこに機動戦士ガンダム一話にいたジオンの新兵「ジーン」の代わりに、原作 機動戦士ガンダム(以下史実)でムサイにて指揮をとっていたはずの赤い彗星の「シャア・アズナブル」がいるという点です
本作でシャアが出撃している理由として、劇中でさらっと「直感があった」と言っていました。(セリフ合ってるっけ?
本作のシャアは直感によって、サイド7の偵察を部下に任せず自分で出撃したことによって、ガンダムとペガサスの奪取という大金星を達成し、その結果
アムロがガンダムに乗らない=ジオンのエースパイロットたちが撃破されない
という結果以上に
=史実ではガンダムの教育コンピュータに蓄積されていたアムロのデータが、本作では存在し無いことになるので、連邦の量産型MSたちが超強化されない
という事象が発生し、結果的にジオンの勝利の結果になるわけです。
むしろ本作ではジオンがジムを量産しているため、シャアのデータを使ったジムによりジオンの量産機が超強化されているかもしれません。
とはいえ
連邦とジオンの国力差は30:1
アムロのデータが無いとしてもこの国力差は覆し難いため、本作でもオデッサは連邦に奪還され、ジャブロー攻略に失敗しているのは変わらないようですが…
正史より進んだサイコミュ技術
時間はくだり、一年戦争も完全に終盤戦 地上での趨勢には決着がついたようで、戦場は宇宙に移っています。この世界では、ガルマが退役したことがシャアのセリフによってさらっと示唆されています。イセリナと幸せになったのかな?
なので、シャアがガルマの死によって左遷されるイベントが発生していないため、シャアはドズル配下の宇宙攻撃軍のまま。もしかしたらこの世界でのシャアは地上にも降りてないかもしれません。そこをキシリア配下の突撃機動軍所属のマリガンがスカウトにきています。
正史では、シャアは左遷されていた間にインドの娼館でララァと出会っています。左遷されてインド旅行とか、シャアは自分探しでもしていたのでしょうか?(それでさらに娼館って…)
シャア左遷イベントが無いということで、この世界ではシャアとララァが出会っていません。
(ジ・オリジンの世界線では、シャアとララァの出会いは一年線戦争前にシャアがジャブローで土方をやっていた時なので、その場合は左遷イベントは関係無いことになります)
話はそれましたが、ここで
「開発中だった巨大モビルアーマーに搭載予定だったサイコミュを無理をいって搭載させた」赤いガンダムが登場します。
まるでジムジャグラーのように、
無理やりクソデカビットを搭載された姿で…
正史では、この時点ではまだ無線サイコミュをMSサイズに小型化することに成功していません。サイコミュ搭載MSの兵装はもっぱら有線サイコミュになっていますし、その有線サイコミュを搭載したMSも、通常のMSよりも巨大な体躯となっています。
ですが、本作では赤いガンダムに無線サイコミュを難なく搭載することに成功しています。さらには、正史でララァがエルメスを使って無線のビットをコントロールしたとき、長距離でのサイコミュのフィードバッグによる頭痛がおこっていましたが、本作では本来ララァよりNT能力が劣るはずのシャアが長距離での無線サイコミュコントロールをしても、頭痛などの症状が全く出ていません。
赤いガンダムに搭載されたビットのサイズは史実のエルメスのビットのサイズと変わらないため、この世界ではサイコミュコントロールシステムだけ異様に小型化され技術力も向上しているようです。
また、なにげに本作では「キケロガ」と名前を変えられたNT専用MA
「ブラウ・ブロ」ですが、本来のサイズはなんとビクザムより巨大な全長62.4m!
ですが本作ではパンフ情報によるとキケロガのサイズは32mとなっており、かなりのダウンサイジングに成功しています。なんと正史のエルメスより小さいサイズ。逆にビクザムのサイズは正史と同じなので、ブラウ・ブロのサイズだけ小さくなっているようです。
※まぁここらへんはガンダムとのMAV戦を描くうえでブラウブロそのままだとデカすぎるという演出的判断だったのかもしれませんが・・・
そしてさらっと「キケロガ」のコックピット内シーンではこの時代では珍しい全天周囲モニター・リニアシートが搭載されています。全天周囲モニターとはコックピット内360°全てがモニターになっているシステムで、正史ではこの時点で唯一、連邦軍のNT用ガンダム「ガンダムNT-1」にのみ装備されていました。
※ただしNT-1のリニアシートは水平・垂直360度を網羅していない不完全なものであり、本作のキケロガのリニアシートのほうが技術的にさらに進んでいるようです
ガンダムの奪取とMS開発資源集中の結果、ジオンのMS技術が飛躍的に高まったのかもしれません。
ソロモンでのサイコミュ事故
このあと、量産されたビクザムがルナツーを蹂躙していたり、負けを確信した連邦によるグラナダへのソロモン(コンペイ島)落としが行われたりなど、ガンダムオタクたちがニヤニヤしてしまうような展開が発生するわけですが、さすがライヴ感で生きている男シャア、ソロモンに突入してソロモンを破壊するかと思いきやサクッと裏切ってキリシアを始末しようと企みます。
そこに待ち構えていたのは連邦の白いやつ!
なんとパイロットはアルテイシア=セイラさんということで、アムロくんがガンダムに乗っていない世界線ではセイラさんが連邦のエースパイロットとして活躍しているようです。
しかし量産型MSでドズル閣下を倒すとか、セイラさん、もしかしたらアムロくんより強いのでは・・・?(この世界のドズル閣下はビクザムで出撃していないかもしれませんが・・・)くそっ!何度ループしてもドズル閣下がソロモンで戦死してしまう!!
この時のセイラさんの軽キャノンが装備している武器はなんと
「ガンダムハンマー!」
ここ、テストに出ます。覚えておいてください。
機動戦士ガンダム劇場版ではボツになったこのロマン兵器が本作では正式装備になっているようです。
セイラさんの攻撃によりソロモン内の坑道は崩落、シャアは生き埋めになってしまいます。その時ガンダムに搭載されたサイコミュが暴走し始め…
ラァ… ラァ…
どこかで聞いたことのある音が聞こえてきます。
シャア「私ではない…誰に反応しているのだ!」
ここでシャアは「刻が見える」とかお馴染みのセリフを言って空間ごと消滅してしまいます。結果ソロモンは削り取られ軽くなり、 落下コースをそれたことで グラナダは無事に・・・
そういえば「向こう側の世界」だとかも言ってたような…?
この後、一年戦争は史実とは違う展開、ジオン軍の勝利という結果でUC0080年1月3日に終戦を迎えます。
ところが、史実では一年戦争の終戦日が異なっており、同年1月1日となっています。
実は、アニメ放送後に富野監督によって書かれた、小説版「機動戦士ガンダム」でも終戦は1月3日となっており、ここもなにか関連性があるのかもしれません。(小説版ガンダムではシャリア・ブルがシャアの右腕だったことも本作と同一の要素です)
地下のオブジェクト(シャロンの薔薇)
シャアと赤いガンダムがサイコミュ事故(ゼクノヴァ)を起こして消失する再に、「グラナダの地下」にある「シャロンの薔薇」が消失したと、ジオン兵がキシリアに報告しています。
※多分彼はバロム大佐かな?
これまでのあらすじを長々と書いて来ましたが、ここがこのnoteで一番書きたい部分になります。
シャロンの薔薇とは何か
シャロンの薔薇とは、ソロモン王作の雅歌にある
「理想の地シャロンに咲く花」
とされています。 なるほど、宇宙要塞ソロモンだからソロモン王の雅歌にかけたのでしょうか。
ところでガンダム世界における理想の地…実は正史のアニメ版第41話「光る宇宙」にてその描写が存在します。
ララァが刻を見た瞬間、何処かで見覚えのあるキラキラの演出と楽園の風景が現れます。
そしてその理想の地「シャロン」に咲く花「シャロンの薔薇」は伝承によってはサフランであったりムクゲだったりチューリップだったりと言われています。
宇宙世紀における「チューリップ」が何を表しているかは、ガンダムにどっぷり使ってしまった皆さんならよくおわかりのことでしょう。
本作ではシャロンの薔薇は「月の地下のオブジェクト」とされていました。
「月の地下」というのはかなり重要なワードだったりします
月の地下とガンダムってあまり結びつかないかと思いますが、これを結びつけるワードが実はトミノメモに存在しています。
アニメ「機動戦士ガンダム」は本来全52話の作品として企画されましたが、当時の視聴率の不振や玩具販売の伸び悩みにより43話に短縮されて打ち切られて放映されたということは、ガンダムオタクの中では有名だと思います。
では打ち切られなければ本来どういう話だったのか?
というのが、日本サンライズ発行の「機動戦士ガンダム 記録全集(5)」に、「機動戦士ガンダム」の原作者であり総監督の富野由悠季監督が書いた「トミノメモ」というあらすじが掲載されています。
史実はでソロモン(コンペイ島)を連邦軍が占領したあと、ララァのエルメスのビット攻撃に苦しめられましたが。
ところが、トミノメモでのあらすじは、連邦軍がグラナダを占領しそこでエルメスのビット攻撃に苦しめられるといった内容になっており、展開が大きく変わっています。
アムロの乗ったガンダムもエルメスの遠隔攻撃に苦しめられますが、なんとトミノメモでは、エルメス本体は月の地中に隠れており、月の地中にてガンダムと対決し倒される、といったあらすじになっています。
じゃあトミノメモと本作になんのつながりがあるんだ?没脚本なんて特に関係ないのでは?って思うかもしれませんが、ガンダムの世界にはそれらを無理やりつなげることのできる便利な存在がいます。
皆さんは「∀ガンダム」は見られたでしょうか?
ガンダムの原作者である富野由悠季監督が作成し、1999~2000年にかけて放送されたガンダムシリーズの作品です。
この∀ガンダムの世界は、文明が一度滅んだあと人類史をやり直している途中で、人類の生活は19世紀の産業革命前後の生活水準まで後退していますが、地球各地や月に「マウンテンサイクル」という遺跡が存在し、そこから出土したMSや宇宙船を人類が活用しているという世界観になっています。
劇中では、どこからどう見てもザクな「ボルジャーノン」と呼ばれるMSや、機動戦士ZZガンダムに登場した水陸両用MSカプールによく似たMS「カプル」が登場します。
この∀ガンダムの世界では、過去のガンダムの歴史が「黒歴史」とよばれ、闇に葬られた歴史とされています。
ここで注目なのは、その「黒歴史」の中には「機動戦士ガンダム」から始まる、いわゆる「宇宙世紀」という時代のガンダムだけではなく、「機動武闘伝Gガンダム」や「新機動戦記ガンダムW」「機動新世紀ガンダムX」などアナザーガンダム、公式名称「オルタナティブ作品」という、本来宇宙世紀とは全く別世界のガンダムの歴史もすべて含まれており、何度も人類が滅んでやり直しをした結果、あらゆるガンダムが作られ最終的に∀ガンダムの世界につながる、という設定が明らかにされている と言うところにあります。
つまりすべてのガンダムの世界はループもの
というわけです
実はさらに、ガンダム世界がループしているという設定を公式から示している動画が公開されています
この作品はガンダム40周年記念として作られた映像で、「アムロ・レイ」と「ララァ・スン」の視点から今までのガンダム作品を新たに総括する内容となっています。
つまり あらゆるガンダム作品はパラレルワールドではなく、「一つの時間軸で何度も滅んでは繰り返し」を行っているとういうことです。
なんども滅んでは繰り返し、をしているなら、TV版ガンダムのループやトミノメモ版のループやジ・オリジンのループなども、すべて同一時間軸で存在していてもおかしくはありません。
つまりシャロンの薔薇とはグラナダの地下のマウンテンサイクルで発掘されたトミノメモ版世界のエルメスの化石だったんだよ!!!!
そして旧世界のエルメスを解析したことでジオンのサイコミュの研究が早まり技術が飛躍的に高まったわけですね~~~~~~!
Q.E.D 証明完了
と、ここでnote終わってもいいんですが、まだ書き足りないので続きを書きます。
「全体」について
ガンダムにおいてよく出てくるセリフ
「刻が見える」
この「刻」とは一体なんのことなんでしょうか?
先ほどの動画「機動戦士ガンダム 光る命 Chronicle U.C」を見たらなんとなくわかるかもしれませんが、刻とは、この世界の歴史が保存されたアカシックレコードです。
その「刻」を見渡せる存在がガンダム世界における重要要素「全体」になります。
この「全体」とは「機動戦士Zガンダム」において初登場した存在で、小説「機動戦士ガンダムUC」内で初めて名前が付けられました。
ガンダム世界における「全体」とは、ニュータイプが力を引き出すことの出来る場であり、人間が死亡した際に発生する残留思念が集っている、とされています。
また、高次元にある「全体」にとって刻とは、千年、万年、億年の時間が積層たようなものでそれを並列して見渡せるものとして認識されています。
「機動戦士ガンダムNT」の原作小説『不死鳥狩り』では「全体」につながったニュータイプは、
「本来ならば知りえない対象の情報を獲得し、他者の既知が自分にインストールされ、短期間でパイロットしての技術が向上していく」
とされています。
つまり、マチュは「全体」につながったことでガンダムクアックスを自在に操れるようになったわけですね。
上記からもわかるように、本作においても
キラキラ=「全体」
だということになります。
そして、ここがかなり重要なポイントなんですが、シュウジの描くグラフティの設定が、劇場版2週目特典の冊子に記載があり、なにげにさらっと超重要なことが書いてあります。
とんがり帽子・・・?どこかで聞いたことあるワードですね。。。
そこにはグラフィティアートの中心に緑色のトゲトゲした物体が描かれていました。
それってどう見ても……
つまり、本作世界でのシャアも「シャロンの薔薇」とガンダムのサイコミュを通して「全体」とつながり、「あちら側の世界」のララァ、つまり「全体」に溶けていた正史世界と交信してしまったわけですね。
オメガサイコミュ
劇中、ガンダムクアックスには「オメガサイコミュ」という、謎のサイコミュ装備が搭載されていました。
赤いガンダムに搭載された最初期のサイコミュ「αサイコミュ」に比べて進化したサイコミュという意味も兼ねた命名ということなんでしょうが、この「オメガサイコミュ」、一体どのような機能をもった装備なのかは、本作のセリフと描写からある程度推測することが出来ます。
本作劇中では、最初エグザべ少尉がガンダムクアックスに乗って出撃した際、サイコミュの起動に失敗するわけですが、赤いガンダムと戦闘しながら
「サイコミュさえあればもっと動かせるのに!」
的なことを言っていました。
このセリフから、この「オメガサイコミュ」とは、ある程度、NT能力をもった操縦者の思考や反応速度をMSの操縦に反映させるシステムだと考えることが出来ます。
史実の宇宙世紀においても似たような装備が存在し、映像化された作品では、
簡易的なものでは、Zガンダムに搭載された「バイオセンサー」
より高度なものでは、Zガンダム3号機(レッドゼータ)に搭載された「サイコニュートランザー」や、ユニコーンガンダム及びシナンジュに搭載された「インテンション・オートマチック・システム」等が該当します。
いずれにせよ、本作の舞台となるUC0085年より後年になって実用化されたシステムであり、本作は史実よMSやサイコミュの技術が進歩していることが察せられます。
いやしかし、サイコミュが稼働してない状態でサイコミュ搭載モビルスーツと渡り合えるエグザべ少尉、かなりすごいパイロットなのでは…?
シュウジの「赤いガンダム」
本編の時代はUC0085年、シャアがサイコミュ事故を起こして消えたUC0079年末からすると約5年間もの時が経過していることになります。
しかしながら、マチュ編で赤いガンダムが初登場した際は、シャアが消失した再と同じようにビットを二基かかえた状態で登場し、稼働状態も万全でした。
MSに搭載されているエネルギー源、ミノフスキーイヨネスコ型熱核反応炉は、一度エネルギー(ヘリウム3)を補給すると10年ほど無補給で稼働できるかなりのすぐれものです。しかしながら宇宙空間で戦闘行動を行うには、推進剤などの補給が必要な燃料が不可欠になってきます。
姿を確していた5年間の間、赤いガンダムはどうやって稼働状態を保っていたのでしょうか?
正解は本放送で明かされるとして、現時点では複数の可能性が考えられます。
ゼクノヴァで消失してからつい最近の時空にワープしたところシュウジが拾った
史実でのジオン残党のような組織が確保し整備していたものをシュウジが奪った
「ガンダムNT」のフェネクスのように「全体」が操りつづけて潜んでいたところシュウジと出会った
ポイントは、マチュとシュウジがクランバトルで組んだ際の赤いガンダムの装備にあります。
マチュ編の冒頭の赤いガンダムはビットを二基装備していましたが、それらのビットはエクザベ少尉の乗るクアックスに破壊されてしまいました。
そこでシュウジが持ち出した武器、それは
「ガンダムハンマー」
でした。
「ガンダムハンマー」を装備したMS、本作でも他にいましたよね・・・?
きっと赤いガンダムが隠れていた5年間の間にはセイラさんと「軽キャノン」の存在も関わってくると思います。
シュウジの正体
上記のようにシュウジは「ガンダムの妖精のような人」としてデザインされたキャラクターです。そこからこのキャラの考察を掘り下げていこうと思います。
劇中のシュウジは、コロニーの外壁やまちなかにいわゆる「キラキラ」のグラフィティを描き続けており、行動原理も「ガンダムがそう言うから行動する」といった、シュウジの意思自体も希薄なように描かれています。
またキャラ設定にも「普段は目に光が無いが、絵を描いている時やガンダムに乗っているときには目にハイライトが入る」といった目のハイライトの指定がされており、シュウジ自体に「意思」はあるのか、掴みどころのない不思議な雰囲気のキャラクターとして描かれていました。
一方、史実の宇宙世紀では
「意思の無い虚空な肉体に全体から意識が思念が乗り移り操っている」
といったキャラクターが存在していました。
そう、シャアの再来と言われた男、フル・フロンタルです。
フルフロンタルを知らない人は、「機動戦士ガンダムUC」を見ていただくとして、シュウジもジオンのフラナガン機関、もしくは似たような連邦のニュータイプ研究所等で作られた魂のない強化人間で、それに「全体」が乗り移って動かしている存在かもしれません。
なんかやけに色々と詳しいハロ
本作でもガンダム世界のマスコットキャラクター、「ハロ」が登場します。可愛いですよね ハロ
ハロは第一作目「機動戦士ガンダム」では当初「アムロ・レイ」が開発したペットロボットという設定でしたが、その後
「アムロが既製品のペットロボを改造した製品で、戦後 ホワイトベース隊の活躍にあやかったメーカーがアムロと逆ライセンスを結んだ製品」
といった設定に置き換えられました。
そしてこの「ハロ」という存在は宇宙世紀のみならず、「機動戦士ガンダムSEED」や「機動戦士ガンダム00」などの宇宙世紀以外の様々な世界に登場します。
宇宙世紀を描いた本作でももちろんハロは登場するのですが、マチュにMSのスロットの位置説明するだけならまだしも、サイコミュの起動を検知したりとちょっと怪しさを感じさせる舞台装置となっています。(従来の作品のハロもぶっちゃけそんなもんでしたが)
この「ハロ」が「宇宙世紀以外の様々な世界のガンダム作品に登場する」というメタい存在である部分を無理やり掘り下げようと思います。
劇場版アニメ「機動戦士ガンダムNT」では、「全体」がユニコーンガンダム3号機「フェネクス」を操り、「本来この世に存在してはいけない」セカンドネオジオングを倒すというストーリーが描かれました。
「機動戦士ガンダムNT」のあらすじはこちら
つまり「全体」は意思のないマシーンですら操る能力を持っている、ということが公式に示されています。
ということならば、「ハロ」は「全体」に溶けたアムロの意思があらゆる時代で影響した結果で、ときには「全体」の意思を出力する舞台装置になっている、と無理やりこじつけることも出来そうですね!
まさか、マチュに「LETS GO Beginning!」などのメッセージを送ったのも…?
サイコミュ事故(ゼクノヴァ)について
あれは史実の宇宙世紀でいう
「サイコフィールド」
だと思います。
いわゆるたかが石ころ一つガンダムで押し返してしまった「アクシズ・ショック」とか、モビルたった2機でコロニーレーザーを打ち消してしまったり、モビルスーツのエンジン部分だけ「刻を戻して」分解してしまったりと
、ニュータイプの力が「全体」とつながって謎現象を起こしまくっているオカルトパワーです。
これに関してはPixiv百科事典がかなーーーーり詳しいのでそちらを参照してください
さいごに
勢いに任せて書き殴ってたらこんなに長くなってしまいました。
たった81分の映像で、たくさんの人をここまで熱狂させることのできる
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」という作品、ひいては
「機動戦士ガンダム」というジャンルは間違いなく、とてつもなく素晴らしいエネルギーをもった作品だと思います。
今までのアナザーガンダム作品はそれ単体でとても素晴らしいものでしたが、今回の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は従来の「機動戦士ガンダム」と同じ世界をベースとしたことで、新しいファンが45年も前に作られた「機動戦士ガンダム」の世界に入ってくる導線として、かなり入りやすい入口になったと思っています。
本放送が待ち遠しくて待ち遠しくて、僕はもう毎日ガンダムのことしか考えられません。
こんな素晴らしい作品を作っていただけた関係者の皆様には感謝しかありません。
そして
ここまで読まれた奇特な方は
ジークアクス本放送が全部終わってすべての謎が明らかになったら、またこのnoteを見返して「考えすぎだよバカ!!!」と笑ってくれたら幸いです。
おしまい
ところで
限定パンフで鶴巻監督に名指しで
「こいつが木星から帰ってきたら滅茶苦茶になるので、GQuuuuuuxの舞台は彼が返ってくる前の時代にした」
とまで言われた彼は今どこで何をしているのでしょう…
つまり
ラスボスは全体とつながって歴史を修正しようとするシロッコ