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2025年冒頭から株クラ(投資家クラスタ)が「暴落襲来か」とザワついている。

投資家の間で2025年の株式市場の先行きに対する懸念が広がり、株クラ達がザワザワしています。
ザワつき要因は様々ありますが、主な不安要因とその実態についてまとめてみました。

株クラの末席で毎日投資信託価額予測をしている身としては、気になる動向でございます。


米国の金融政策をめぐる不透明感

最も気がかりなのは、アメリカの中央銀行が今後どのようにお金の価値(金利)を調整していくかという点です。現在、市場では「金利を下げてくれるはず」という期待が強くあります。
なぜなら、金利が下がれば企業がお金を借りやすくなり、経済が活発になるためです。

しかし、アメリカの中央銀行(FRB)は「そう急いで金利は下げられない」という慎重な姿勢を見せています。当初、市場では「2025年にはもっと早いペースで金利が下がるだろう」と予想されていましたが、その見方が揺らいできてるんです。

とはいえ、FRBが「金利を全く下げない」という決まったわけではありません。むしろ、経済が健全に成長できるよう、時間をかけてゆっくりと金利を下げていくだろうというのが、多くの専門家の見方です。

台湾を巡る地政学リスク

もう一つの大きな懸念として、台湾をめぐる地政学的なリスクが挙げられています。ここで注目すべきなのは、台湾が世界の半導体産業に与える影響です。

台湾は世界中で使われている半導体の多くを作っている場所で、そのため台湾で何か問題が起きると、半導体の供給が大きく不足してしまう可能性があります。半導体は、スマートフォンやパソコン、車など、現代のあらゆる技術に使われている非常に重要な部品です。もしも台湾で何か大きな問題が発生した場合、これらの製品を作るのが難しくなり、その結果として半導体を扱う企業の株が大きく下がることも考えられます。

また、こうした地政学的リスクと金価格の関係についても考える必要があります。
しかし、現時点ではその関係は確定的ではないようです。
確かに、世界の情勢が緊迫してくると金の価値が上がることがあります。なぜなら、金は「安全資産」として見なされることが多いため、投資家たちは不安なときに金を買う傾向があるからです。しかし、金価格がどう動くかについては、その影響の大きさや動き方に慎重な見方をすることが重要です。

国内大手企業の統合観測:トヨタ・日立

現在、市場で大きな注目を集めているのは、トヨタと日立という日本の代表的な企業の経営統合についての噂です。この2社が統合することになれば、国内の産業や経済に大きな影響を与える可能性があり、投資家にとって無視できない要因となっています。

しかし、現時点ではこの経営統合に関する具体的な確定的なアナウンスはありません。過去には、ホンダと日立が統合を検討していたことがあったため、自動車産業と電機産業の間で連携を強化する動きがあるのは確かです。しかし、個別に企業が統合するかどうかは慎重に見守るべきです。

こうした大規模な企業の統合が実現すれば、その影響は非常に大きいため、今後も注目していく必要があります。

市場のアノマリー:「辰巳天井」説

現在、市場では「辰巳天井」という相場格言が注目されています。
この格言によると、

辰年(たつどし)と巳年(みどし)に株価が高くなる傾向がある

とされています。
つまり、「辰巳天井」という格言は、過去のデータから辰年と巳年に株価がピークに達し、その後は株価が下がることが多いという、相場の傾向を示しています。
このように、株価がピークに達してから下がり始めるという意味で「天井」と呼ばれています。

ただし、この「辰巳天井」が2025年の相場にどれだけ影響を与えるかは不確かです。過去に見られたパターンは参考になりますが、現在の市場環境は非常に複雑で、昔のように単純に歴史的なパターンだけで相場を予測するのは危険だということです。今後、どうなるかは注意深く見守る必要があるということですね。

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まとめ

2025年の株式市場には確かにいくつかの不安要因が存在します。しかし、それぞれの要因を冷静に分析すると、必ずしも即座の暴落につながるものではないことが分かります。

投資家に求められるのは、個々のリスク要因を過度に強調するのではなく、総合的な視点から市場を見極める姿勢でしょう。
特に、米国の金融政策や地政学リスク、国内の産業再編の動向については、今後も継続的な観察と分析が必要です。


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