Charlotte使用感② 仮想敵編
Charlotte構築、ムーヴ、ハンドキープ基準、対面毎の有利不利についての雑感。
自分のキープ基準と、回し方に合った構築を求めて。
引用:Utool for WS 画像出力
WS公式カードリスト
Ⅰ.有利な相手
根本的に、Charlotte最大の武器であるバーンメタが効果的に機能するため、バーン効果によるダメージソースや、クライマックスフェイズでもソウルが乗らないスタンバイ型のデッキ相手では、ダメージレースで有利を取る事が出来るため、スタンバイ先のカードを討ち取れるようにサーチ対象を狙っていけば有利を取れるだろう。
例)ラブライブサンシャイン、バンドリ赤型、等多数
昨今の環境では、レベル1帯のパワーラインで6500~7000で構えている事が多い。そのため、クライマックスを張ると8000になる友利奈緒が存在するため、助太刀を構えて相手ターンに面を取り返す事を主軸にしているデッキ全般はすべてコンセプトブレイクさせる事が出来る。
例)グリザイアの果実、サクラ大戦
数は減ってきているが、相手のキャラにソウル減少を付与したり、マーカーによりパワーを上げていくカードが存在するデッキにも、アンタッチャブルを付与する後列の存在や、一旦舞台からリムーブする効果を持ったガッツンダー効果の登場でテンポを損ねずに処理できる。
例)Rewrite(結界の主採用)、Reゼロ(青枠各種)
良い部分だけを捻出しているようだが、サーチ効果や持ってこれる対象が増えた事もあり、理想の対応の再現性が高くなったことが強みである。
また、レベル3の友利奈緒を2面揃える事が可能になっているため、フロントアタック時の効果を主軸に置いたエンドプランはかなり抑え込む事が出来る。
また、回復メタを張る効果も対応が難しい可能性はある。
しかし、現環境に実践的に存在する回復メタは『グリザイアの果実』が代表的であるが、手札を払えば回復出来るため、門と宝アイコンで固めたこのデッキでは、むしろクライマックスを手札から処理する事が出来る場合もあるため、一概に不利とも言いにくい。
また、このCharlotteのレベル0はすべてその回復メタ(パワー2500)よりもパワーラインが低い。つまり、レベル0同士の相打ちは、Charlotte側から攻めない限りは生じない。ずっとレベル0面なのを良い事にサイドアタックしていく事が出来る。しびれを切らして相手側から効果を使用するのであれば、Charlotteのレベル1場面に自ターンでチャンプアタックをしていくしかない。この時点で、ボードアドバンテージ+1である。
また、このCharlotteにおいてレベル1場面で登場しているカードは件の友利奈緒であるため、返しのターンに今一度効果を使用する事も可能である。故に、自らがリバースした事によって思い出で効果を発揮する界隈において、Charlotteの1500というパワーラインは非常に重要である。
【総括】
バーンメタとフロントアタック制限は2020年でも強く、相手に意識させる効果足る能力。それを毎試合実行できるほどのエンジンを獲得したため、あらゆるデッキに対等以上の試合展開をする事が出来る。
このCharlotteという存在に良り、構築段階からバーン以外のエンド手段を追加採用するデッキも考えられ、存在自体がデッキ構築に影響を及ぼしているため、規制対象となっても仕方ないとすら考える。
Ⅱ.不利な相手
直前でも述べたように、Charlotteの有利を押し付ける事が出来るデッキは
①バーンメタが刺さる相手
②友利奈緒の効果でフロントアタックを封じられる相手
である。
①について
無論、バーン効果を持ったデッキがわざわざフロントアタックしてくる訳がないため、そういった対面では、Charlotte側からチャンプアタックする必要がある。先のグリザイアの果実の回復メタとのシーソーゲームではよりパワーの低いCharlotte側が有利である事を述べたように、結果的に、『1500未満のパワーしかないレベル0』と『朧互換』だけを出し続けていれば、バーンメタが思い出に飛ぶ事はない。
②について
友利奈緒のフロントアタックを制限する効果は、正面のキャラを『選んで』行われる。よって、前回の記事で述べた友利自身を『選ばれない』状態にする後列が除去耐性を上げてくれていたように、Charlotteが『選ばれない能力』と対面した場合も、友利奈緒は効力を失う。
そして、これら2つの条件を見事に内包したタイトルこそが…
冴えない彼女の育て方である。
※所持タイトルではないので雰囲気だけで構成
注目すべきは思い出に飛ぶためのカード達のパワーラインの低さ。1000以下すらザラである。登場時のみのパンプアップで相手に弱い面をさらけ出しておくなど、徹底されている。
また、それらはいずれもリクルーターである事がほとんどであり、自身が思い出に行く際に次の一手となるカードを手札に呼び込むため、非常に継戦能力が高い。
加えて、レベル1は堂々たる『朧互換』である。しかも対応クライマックスは宝であるため、積極的にツインドライブ効果を使用されて次々と止めどなく宝を毎ターン撃たれては、一向に思い出にバーンメタを送る事が出来ない。
その絶妙なパワーラインから、助太刀を持っていたとしても7000ラインにしかならないCharlotteからすれば、上からキャラを割られるか、恵側は確実にサイドアタックでキャラを残しつつもツインドライブのせいでダメージはしっかり稼がれる、という厄介の限りだった(体験済み)。
そして、エンド性能の高いレベル3。
〈記憶〉の4枚以上の効果により、このカードを友利によって選ぶ事が出来なくなる。なお、このデッキにおいて4枚思い出に送っておくなど造作もないに等しい。
加えて、助太刀を打たせない効果により、パワーを500でも超えておけばバーンダメージを狙える、という強さがある。
例えばCharlotte構築がチェンジ軸であったとして、下記黄色レベル3を複数枚準備できれば、ダメージを最小限に抑える事が出来るため生存力は高いだろうし、返す刀ですべての恵面を処理できるため、有利とまでは言わずとも、ゲームメイクは変わってくる印象がある(エアプだが)。
と言っても筆者の構築は6門2扉。
この対面で、先日はいいだけ辛酸を舐めさせられたものだった。
【総括】
冴えカノはCharlotteの苦手な部分をすべて持っているデッキ。
単純に環境自体への影響力も強いため、互いに意識し合うタイトルとなりそう。例えばチェンジ軸のCharlotte構築であれば、仮にバーンメタを張れずとも、ダメージ毎にデッキトップを操作できるためまだ可能性はあるかも。
Ⅲ.プレイング上の対策
負けっぱなしでもいられないため、終盤は練習に付き合ってもらい、試行錯誤してなんとか盛り返した部分はあった。結果的にルール上のレベル4にする事が出来たから勝ち、という試合もあったが、ボードメイク上で戦う事が出来た部分もあった。
課題
①バーンメタをいつ思い出に送るのか
②朧互換を活躍させないためにはどうするか
①バーンメタをいつ思い出に送るのか
正直な話、相手の宝クライマックスが続く限りは、バーンメタを思い出に送る可能性があるタイミングは、ただの一度しかなかった。
このカードである。
レベル2での回復目的で登場するこのカードにはもちろん朧効果はない。
狙うのであれば、ここしかない。
ただ、前提がある。
☆後列に『中学生互換』がいれば思い出送りは失敗する。
相手の回復が手札に戻り、こちらのチャンプアタックは空振りしてしまう。
これに非常に悩まされたが、【思い出に送れない場合の最適解】が見えてきた。
プラン①:ガッツンダーを絡める。
再三にわたって記事上に登場するガッツンダーになった妹。
もちろん、早出ししてきたレベル3を除去するために採用しているカードであるため、この早出し恵の正面から戦いに行ける事になるが、今回はもう1つの効果も使用する。
ブリンク効果、とでも分類される、一旦思い出において再度登場させる効果。これによって、シナジーを使っていた朧互換を、一旦思い出と出し入れさせる。すると、朧効果は失われる。
※画像を用意する事が出来なかったため、代替写真での状況説明になる。
早出ししてきたレベル3の正面にガッツンダーを置き、朧効果を失ったキャラの正面にバーンメタを配置する格好になる。
①中学生〇 レベル3を手札に戻してバーンメタを受ける
②中学生〇 バーンメタを回避してレベル3を失う
③中学生× 次ターンに備えて両方失う
どの選択肢を相手が選択しても、Charlotte側にメリットしかない。
これにより、いずれもテンポを取る事が出来た。その上再現性も高い。
プラン②:最初からずっと場に置いておく。
こちらの場合は、実際に思い出に送れるかどうかではなく、相手が思い出に飛ばさない前提であるためこちらから相手の行動を制限するアクションである。
一般的に、朧互換は相手にパワーを超えられた際に手札に返る事がほとんどだが、今回のように相手をリバースさせたくない場合にも効果を使用される。
故に、朧互換側からのアタックはサイドアタックで効果を起動させないが、変わりにこちら側からのアタックも朧効果で手札に戻らざるを得ないという理屈になる。無論、アタックをスルーすれば思い出に送る事が出来るためバーンメタを張る事が出来る。
結果的に、パワーの大小に関わらずCharlotte側の前列1面は確保されているため、用意する手札は残り2面だけでよくなり、ハンド作りが楽になる。
基本的には、冴えカノ対面はこのプレイングを徹底し、レベル2の場面で相手が早出ししてきた際にガッツンダーになった妹を当てる事がちょうどよいだろう。相手がレベル3をださなければ、ガッツンダーになった妹はクロックドローの肥やしにでもすればいい。
②朧互換を活躍させないためにはどうするか
せめてツインドライブされるにしても、フロントアタックで面を割られる事は避けたい。
前記事の構築編で、旧弾の回復を持った妹を採用した理由について『絶対に必要な仮想敵』と銘打っていたのがこの冴えカノ対面である。
これを1面用意するだけで相手のアクションを誘い、2面用意出来れば非常に楽になる。
さすがに朧互換ではこのパワーを割る事は容易でなく、レベル3の恵をおびき出す事が出来る。この場合は上記ガッツンダー戦法と絡めてバーンメタのあれやこれにつなげる事も出来る。
2面出しておけば、相手は朧互換を当てる事が不可能であるため別プランに移行する必要が生まれてくる。
登場条件の『クライマックス2枚以下』も、3ルックする友利の効果でコントロールしやすくなった。
【総括】
ボードもダメージもアドバンテージを取られてはさすがに負けてしまうため、せめてダメージレースは離れないように踏ん張りつつ、朧互換への解答を捻出しようと試行錯誤中。
Ⅳ.構築上の対策
上記を踏まえて、考えている構築は以下になる。
1帯のパワーラインを底上げし、朧互換を返り討ちに出来る状況を”チラつかせる”役割がある。安定を求める対面であれば、徹底的にサイドアタックをしてくる可能性もあるため、あくまで”チラつかせる”事による。
それでも、なにかしらの助太刀1枚で1面を処理出来るし、こちらは先述したように1面はバーンメタがワイパーのごとく毎ターンスタンドアンドアタックを繰り返すため、3面すべてを強固にしなくてもよいというのは旧Charlotteの頃とは異なる利点である。
②カウンターイベントの採用
悩ましい。
入れるのは〈歌歌互換〉である。
使用場面はレベル1からレベル3の恵の撃ち獲りまで多岐に渡る。
恵はイベントの使用は制限できないためである。
しかし、基本的にダメージレースに負けないためにクライマックスは常に1枚キープしたいし、レベル3のキャラは2枚は確保しておかないと後からテンポロスしてしまう。
また、思い出を貯めて宝は手札に返り、ストックの枚数も伸びるデッキには光景互換の金さんラーメンが効果的であるため、これも離したくない枠であり、7枚と言うハンド上限が悩ましい。
③抜く事が出来なかった枠
前回記事でも紹介せず、今回の記事でも最後の最後まで触れてこなかったカードがある。
元よりアンタッチャブルであり、控室からクライマックスを狙って回収可能なため、クロックシュートレベル3のキャラのための宝を回収して積極的に回復していく事も出来るし、他のデッキ対面ではレベル3友利用の門を回収しておくのも得である。
正直な話、クライマックスを回収する手段は大量にあるし、シナジーしてもしなくても効果が強い事が利点のため、クライマックス回収に魅力が薄いと思っていた。
しかし、環境上無視できないデッキと効果が存在する。
『青春ブタ野郎シリーズ』収録の『大活躍』である。
効果により、前列中央にいれば、対戦相手のキャラは正面のキャラ相手ではなく、大活躍持ちのキャラにフロントアタックが強制される。過去のカードに比べてもこのカードは大活躍かつパワーが高く、後列のサポートにも恵まれている。
この大活躍をパワーで越えつつ、クロックシュートでボードからどかす事が出来るだけのサポートは、上記友利にしか出来なかった。
捨てた手札につきパワーを上げる事が出来るため、クロックシュートにすべてのパワーを集約すればクロックシュートで大活躍を解除しつつ、クロック送りのため再使用も制限させる事が出来る。
このカードを1枚入れておくだけで勝てる程のマッチングでもないが、圧倒的不利場面をカード1枚で対等に戻せるのだから、採用しなければならない。メインの動きは制限しないため、結果的に外れる事はなかった。
【総括】
環境は冴えカノだけではなく、もちろん多岐に渡るため、苦手デッキだけを克服すれば他はすべて取れる、という構築が理想。
中でも、この大活躍のように構築段階から意識しなければ突破すら不可能な盤面への解答は用意しておくべきである。
『まとめ』
完全に内輪への説明用だが、自ら手の内を明かすような記事を書いてしまった以上、自分自身何やってんだ状態になっている。
それでも、実に5年越しの強化に胸躍っているのも事実であり、これ以外の型も試そうかとも思っている所存。
まだまだ対戦サンプルも少なく、構築練度も上がりそうなため、一概にテンプレートとは言い難いが、あくまで「筆者が回すならやりやすい」枚数配分であるため、きっとどうにかはなっているのだろう。
なお、文量からもお分かりの通り、今一番組みたいデッキは、冴えない彼女の育て方である。
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