スマートシティの成功法則inデンマーク②
前回はデンマークというものがデジタル化などで発達しており、また、スマートシティでも大きく成功していることがわかった。
それの根本には教育・文化というものが重要だと解説した。そして、その教育・文化は環境知性を育みに生かされている。その環境知性が再生可能エネルギーという形で将来のデンマークに役に立つことが分かった。
上の図は、文化・教育からSMART CITYを繋ぐ要素を表したものです。尚、参考文献とは、違う切り口で解析しているため、お願いします。
(下記のサイトが参考文献です)
2-2.市民主体型
最近、日本のまちづくりの文献を調査をしても”市民の参加”というものが重要視されています(多分ですが...)。デンマークでは教育でも重要視されているコンセンサスがここで生きていきます。この教育のおかげで市民が当たり前にようにまちづくりに参加してきます。また、デンマークは冒頭で言ったとおり、デジタル化が進んでいる。このデジタル化を利用しオープンデータ化に取り組んでいる。デンマークは税金が高く多くの公共サービスを公的機関で担っている。そのため、莫大なデータが国を持っており、これを生かすことでサービスにさらなる改善を加速することができるのだ。とくに、遠隔医療などでオープンデータを生かされている。
2-2.クリエイティブティ・イノベーティブ
少しカナカナでこの単語な嫌いな人もいるかもしれませんが、少しだけ待ってください。これを簡単いうと、デンマークならではのものが多くある。そして、革命が生まれるような社会システムがある。ということです。
デンマークではフレキシリティという制度があります。フレキビリティ(柔軟性)とセキュリティ(安全性)を組み合わせた造語です。
柔軟な労働市場をつくるためには、雇用主が解雇と雇用をしやすくする必要があるらしいです。雇用と解雇を適切に行えると、それが適切な所得へと繋がってくるそうです。そこで、この柔軟な市場をつくるために、国が安全性を提供する必要があり、その政策が充実してるのです。具体的な政策として失業から2年間の所得保障があり、最大で前職給与の90%らしく、これが柔軟性を生み、いわゆるゾンビ企業を生まないという仕組みになっているのです。
また、はデンマークはデザインでも有名で、現在のデザインのできる過程が重要視されています。そこでその過程で注目されているのが、”ユーザー・トリブン・イノベーション”です。これは
新しい製品・概念を開発するために、ユーザーの経験や知識を啓発し活用するプログラム
らしく、ユーザーの課題などを吸い上げやすくできニーズの発見から開発の関係を強くできます。こういう考え方が人間中心的という教育から反映されています。しかし、これでは、新しい製品を開発できないということでイノベーションが生まれるデザインの仕組みが作られました。これが”データ・トリブン・イノベーション”です。なんとなく意味は分かると思いますが、データからデザインを作る仕組みです。ビッグデータなどが発達しているデンマークならではの手法です。
そして、近年新たな取り組みとして”デザイン・トリブン・イノベーション”というものがあります。もう意味は分かりますよね?そうです、デザインを利用してイノベーションを起こしていくことです。このデザインとイノベーションのサイクルがデータといもので加速していき、それが後々説明しますが、オーフス市のスマートシティでもオーガニシティという形で役立ってきます。
次は、「デンマークがスマートシティで成功した理由」シリーズの最後にして要約、現状のデンマークのスマートシティについて解説します。
タイトルの写真は「DOKK1」です。上のサイトはそのDOKK1について解説しています。
次の記事です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?