懐かしの味
我が家は家から少し離れた所に畑を借りて自家菜園をしている。
今の時期は、エンドウ豆やらスナップエンドウ、アラスカ豆(この豆は岡山にしかないらしい)と豆だらけ。
そしてそら豆も大量に収穫できる。
今年は主人が子供の頃、自転車屋台で売りに来ていたと言う「ちんちん豆」なる物を作って欲しいと言う。
私が知っている自転車屋台は「わらび餅」と「きびだんご」を売っていた。
チリンチリンと鐘を鳴らしてやって来ると走って買いに行った。いくらだったろうか?ヘギにいっぱいのわらび餅にきな粉をたっぷりかけてくれた。そうだ蒟蒻にお味噌をかけたのもあったな。
私世代の人は、みんな懐かしいんじゃないかな?
だけど「ちんちん豆」の話は誰からも聞いた事がない。
「ちんちん豆」と言うのはそら豆を甘く煮たものらしいがネットを調べても見当たらない。そら豆餡を作るのに私は煮豆の要領で茹でたそら豆を水と砂糖で煮詰めているので形が崩れ過ぎない内に少し取り出して粉吹き芋っぽく仕上げてみた。主人はそれを「うん、この味だ」と
喜んでくれたので、どうやら正解だったらしい。
当時5円でクルッと巻いた紙に
パサッと入れてくれたのだそうだ。
たぶんチンチンと自転車のベルでも鳴らしていたのでしょう。
流行りのお菓子も良いけれど、こんな
素朴なおやつも良いものだ。