Day429 エステル記 3章

これらの出来事の後、クセルクセス王はアガグ人ハメダタの子ハマンを重んじ、彼を昇進させて、その席を彼とともにいる首長たちのだれよりも上に置いた。
新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』 エステル記  3章1節
その後、クセルクセス王はアガグ人ハメダタの子ハマンを引き立て、同僚の大臣のだれよりも高い地位につけた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エステル記  3章1節


エステル記  3章では

ハマンの策略
これらの出来事の後、クセルクセス王は
アガグ人ハメダタの子ハマンを重んじ、
彼を昇進させて、その席を
彼とともにいる首長たちのだれよりも上に置いた

それで、王の門のところにいる王の家来たちはみな、
ハマンに対して膝をかがめてひれ伏した

王が彼についてこのように命じたからである
しかし、モルデカイは膝もかがめず、
ひれ伏そうともしなかった

王の門のところにいる王の家来たちは、
モルデカイに
・あなたはなぜ、王の命令に背くのか
と言った

彼らは毎日そう言ったが、
モルデカイは耳を貸そうとしなかった
それで、モルデカイのしていることが
続けられてよいものかどうかを確かめようと、
これをハマンに告げた

モルデカイが、自分がユダヤ人であることを
彼らに打ち明けていたからである

ハマンはモルデカイが自分に対して膝もかがめず、
ひれ伏そうともしないのを見て、憤りに満たされた

しかし、ハマンはモルデカイ1人を
手にかけるだけでは満足しなかった
モルデカイの民族のことが、
ハマンに知らされていたのである

それでハマンは、
クセルクセスの王国中のすべてのユダヤ人、
すなわち
モルデカイの民族を根絶やしにしようとした

クセルクセス王の第12年の第1の月、
すなわちニサンの月に、
日と月を決めるためにハマンの前で、
プル、すなわちくじが投げられた
くじは第12の月、
すなわちアダルの月に当たった

ハマンはクセルクセス王に言った
・王国のすべての州にいる諸民族の間に、
 散らされて離れ離れになっている一つの
 民族があります
・彼らの法令はどの民族のものとも違っていて、
 王の法令を守っていません
・彼らをそのままにさせておくことは、
 王のためになりません
・王様
・もしよろしければ、
 彼らを滅ぼすようにと書いてください
・私はその仕事をする者たちに
 銀1万タラントを量って渡します
・そうして、それを王の宝物庫に納めさせましょう

王は自分の手から指輪を外して、
アガグ人ハメダタの子で、
ユダヤ人の敵であるハマンにそれを渡した

王はハマンに言った
・その銀はおまえに与えられるようにしよう
・また、その民族もその銀で
 おまえの好きなようにするがよい

そこで、第1の月の13日に、
王の書記官たちが召集され、ハマンが、
王の太守、各州を治めている総督、
各民族の首長たちに命じたことがすべて、
各州にその文字で、
各民族にはその言語で記された

それは、クセルクセスの名で書かれ、
王の指輪で印が押された

書簡は急使によって王のすべての州へ送られた
それには、第12の月、
すなわちアダルの月の13日の1日のうちに、
若い者も年寄りも、子どもも女も、
すべてのユダヤ人を根絶やしにし、殺害し、滅ぼし、
彼らの家財をかすめ奪えとあった

各州に法令として発布される文書の写しが、
この日の準備のために、すべての民族に公示された
急使は王の命令によって急いで出て行った
この法令はスサの城でも発布された
このとき、王とハマンは酒を酌み交わしていたが、
スサの都は混乱に陥った

※文中の表記は『聖書 新改訳2017』を使用しています

ハマンにひれ伏すことをモルデカイが拒否したので
ハマンはユダヤ人を根絶やしにしようとし
王の名で書かれた書簡を記して公示しました

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