Day428 エステル記 2章
エステル記 2章では
エステル、王妃に選ばれる
これらの出来事の後、
クセルクセス王の憤りが収まると、
王はワシュティのこと、彼女のしたこと、
彼女について決められたことを思い出した
王に仕える侍従たちは言った
・王のために
容姿の美しい未婚の娘たちを探しましょう
・王は王国のすべての州に役人を任命し、
容姿の美しい未婚の娘たちをみな、
スサの城の後宮に集めて、
女たちの監督官である王の
宦官へガイの管理のもとに置き、
化粧品を彼女たちに与えるようにしてください
・そして、王のお心にかなう娘を、
ワシュティの代わりに王妃としてください
このことは王の心にかなったので、
彼はそのようにした
モルディカイとエステル
スサの城に1人のユダヤ人がいて、
その名をモルディカイといった
この人はヤイルの子で、ヤイルはシムイの子、
シムイはベニヤミン人キシュの子であった
このキシュは、ユダの王エコンヤと一緒に
捕らえ移された捕囚の民とともに、
エルサレムから捕らえ移された者であった
エコンヤはバビロンの王ネブカドネツァルが
捕らえ移したのであった
モルデカイはおじの娘ハダサ、
すなわちエステルを養育していた
彼女には父も母もいなかったからである
この娘は姿も美しく、顔だちも良かった
モルデカイは、彼女の父と母が死んだとき、
彼女を引き取って自分の娘としていた
王の命令、すなわちその法令が伝えられて、
多くの娘たちがスサの城に集められ、
ヘガイの管理のもとに置かれたとき、
エステルも王宮に連れて行かれて、
女たちの監督官ヘガイの管理のもとに置かれた
この娘はヘガイの目にかない、彼の好意を得た
彼は急いで化粧品とごちそうを彼女に与え、
また王宮から選ばれた七人の侍女を彼女に付けた
また、ヘガイは彼女とその侍女たちを、
後宮の最も良いところに移した
エステルは自分の民族も、
自分の生まれも明かさなかった
モルデカイが、明かしてはいけないと
彼女に命じておいたからである
モルデカイは毎日、
後宮の庭の前を行き来し、
エステルの安否と、
彼女がどうされるかを知ろうとしていた
娘たちは、女たちの規則にしたがって、
12か月の期間が終わった後、
1人ずつ順番にクセルクセス王のところに
入って行くことになっていた
準備の期間は、6か月は没薬の香油を、
次の6か月は香料と女たちのための化粧品を用いて
化粧することで、完了するのであった
このようにして、娘が王のところに入って行くとき、
その娘の願うものはみな与えられ、
それを携えて後宮から王宮に行くことができた
娘は夕方入って行き、
朝になると第二の後宮に帰ることになっていた
そこは、側女たちの監督官である、
王の宦官シャアシュガズの管理のもとにあった
そこの女は、
王が気に入って指名されるのでなければ、
2度と王のところには行けなかった
さて、モルデカイが引き取って自分の娘とした、
彼のおじアビハイルの娘エステルが、
王のところに入って行く順番が来たとき、
彼女は女たちの監督官である、
王の宦官ヘガイの勧めたもののほかは、
何一つ求めなかった
こうしてエステルは、
彼女を見るすべての者から好意を受けていた
エステルが
王宮のクセルクセス王のもとに召し入れられたのは、
王の治世の第7年の第10の月、
すなわちテベテの月であった
王はほかのどの女よりもエステルを愛した
このため、彼女は
どの娘たちよりも王の好意と寵愛を受けた
王は王冠を彼女の頭に置き、
ワシュティの代わりに彼女を王妃とした
それから、
王はすべての首長と家臣たちのために大宴会、
すなわちエステルの宴会を催した
諸州には免税を布告し、
王にふさわしい贈り物を配った
娘たちが2度目に集められたとき、
モルデカイは王の門のところに座っていた
エステルは、
モルデカイが彼女に命じていたように、
自分の生まれも自分の民族も明かしていなかった
エステルはモルデカイに養育されていたときと
同じように、彼の命令に従っていた
そのころ、
モルデカイが王の門のところに座っていると、
入り口を守っていた王の2人の宦官
ビグタンとテレシュが怒って、
クセルクセス王を手にかけようとしていた
このことがモルデカイの知るところとなり、
彼はこれを王妃エステルに知らせた
エステルはこれをモルデカイの名で王に告げた
このことが追及され、
その事実が明らかになったので、
彼ら二人は木にかけられた
このことは王の前で年代記に記録された
王は国中から集めた美しい娘たちの中から
どの娘たちよりも王の好意と寵愛を受けたエステルを
ワシュティの代わりに彼女を王妃としました