Day432 エステル記 6章

その夜、王は眠れなかったので、記録の書、年代記を持って来るように命じた。そしてそれは王の前で読まれた。
その中に、入り口を守っていた王の二人の宦官ビグタナとテレシュが、クセルクセス王を殺そうとしていることをモルデカイが報告した、と書かれているのを見つけた。
新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』 エステル記  6章1-2節
その夜、王は眠れないので、宮廷日誌を持って来させ、読み上げさせた。
そこには、王の私室の番人である二人の宦官、ビグタンとテレシュが王を倒そうと謀り、これをモルデカイが知らせたという記録があった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エステル記  6章1-2節


エステル記  6章では

モルデカイ、王から栄誉を受ける
その夜、王は眠れなかったので、
記録の書、年代記を持って来るように命じた
してそれは王の前で読まれた

その中に、
入り口を守っていた王の二人の宦官
ビグタナとテレシュが、
クセルクセス王を殺そうとしていることを
モルデカイが報告した、
と書かれているのを見つけた

そこで王は尋ねた
・このことで、栄誉とか昇進とか、
 何かモルデカイに与えたか

王に仕える侍従たちは答えた
・彼には何もしていません

王は言った
・庭にだれがいるのか

ちょうどハマンが、
モルデカイのために準備した柱に
彼をかけることを王に上奏しようと、
王宮の外庭に入って来たところであった

王に仕える侍従たちは王に言った
・庭のあそこにハマンがいます

王は言った
・ここに通せ

ハマンが入って来ると、王は彼に言った
・王が栄誉を与えたいと思う者には、
 どうしたらよかろう

ハマンは心のうちで思った
・王が栄誉を与えたいと思う者とは、
 私以外にだれがいるだろう

そこでハマンは王に言った
・王が栄誉を与えたいと思われる人のためには、
 王が着ておられた王服を持って来て、
 また、王の乗られた馬を、
 その頭に王冠をつけて
 引いて来るようにしてください
・その王服と馬を、
 貴族である王の首長の一人の手に渡し、
 王が栄誉を与えたいと思われる人に王服を着せ、
 その人を馬に乗せて都の広場に導き、その前で
  「王が栄誉を与えたいと思われる人は
   このとおりである」
 と、ふれまわらせてください

すると、王はハマンに言った
・あなたが言ったとおりに、
 すぐ王服と馬を取って来て、
 王の門のところに座っているユダヤ人モルデカイに
 そのようにしなさい
・あなたの言ったことを一つも怠ってはならない

ハマンは王服と馬を取って来て、モルデカイに着せ、
彼を馬に乗せて都の広場に導き、その前で
  「王が栄誉を与えたいと思われる人は
   このとおりである」
と叫んだ

それからモルデカイは王の門に戻ったが、
ハマンは嘆き悲しんで頭をおおい、急いで家に帰った

ハマンは自分の身に起こったことの一部始終を、
妻ゼレシュと彼のすべての友人たちに話した

すると、知恵のある者たちと妻ゼレシュは彼に言った
・あなたはモルデカイに敗れかけていますが、
 このモルデカイがユダヤ民族の一人であるなら、
 あなたはもう彼に勝つことはできません
・必ずやあなたは敗れるでしょう

彼らがまだハマンと話しているうちに、
王の宦官たちがやって来て、ハマンを急がせて、
エステルの設けた宴会に連れて行った

※文中の表記は『聖書 新改訳2017』を使用しています

王はハマンに「王が栄誉を与えたいと思っている者に
どうしたらよいか」と訊ね、ハマンの提案通りに
王の暗殺を阻止したモルデカイに対して行わせました

#聖書 #エステル記