Day430 エステル記 4章
エステル記 4章では
モルデカイ、エステルを説得する
モルデカイは、なされたすべてのことを知った
モルデカイは衣を引き裂き、粗布をまとい、
灰をかぶり、大声で激しくわめき叫びながら
都の真ん中に出て行った
そして王の門の前のところまで来た
王の門の中には、粗布をまとったままでは
入ることができなかったのである
王の命令とその法令が届いたどの州においても、
ユダヤ人の間には大きな悲しみがあり、
断食と泣き声と嘆きが起こり、
多くの人たちは粗布をまとって灰の上に座った
エステルの侍女たちとその宦官たちが入って来て、
彼女にこのことを告げたので、
王妃は非常に痛み苦しんだ
彼女はモルデカイに衣服を送り、
それを着せて、粗布を脱がせようとしたが、
彼はそれを受け取らなかった
エステルは、王の宦官の一人で、
王が彼女に仕えさせるために
任命していたハタクを呼び寄せ、
モルデカイのところへ行って、
これはどういうわけか、
また何のためかと聞いて来るように命じた
ハタクは王の門の前の、
町の広場にいるモルデカイのところに出て行った
モルデカイは
自分の身に起こったことをすべて彼に告げ、
ハマンがユダヤ人を滅ぼすために
王の宝物庫に納めると約束した、
正確な金額も告げた
また、ユダヤ人を根絶やしにするために
スサで発布された法令の文書の写しを彼に渡した
それは、エステルに見せて事情を知らせ、
そして彼女が王のところに行って、
自分の民族のために
王からのあわれみを乞い求めるように、
彼女に命じるためであった
ハタクは帰って来て、
モルデカイの伝言をエステルに告げた
エステルはハタクに命じて、
モルデカイにこう伝えた
・王の家臣たちも王の諸州の民も、
だれでも知っているように、
召されないのに奥の中庭に入って
王のところに行く者は、
男でも女でも
死刑に処せられるという法令があります
・ただし、王がその人に金の笏を差し伸ばせば、
その人は生きながらえます
・私はこの30日間、
まだ王のところへ行くようにと召されていません
彼がエステルのことばをモルデカイに告げると、
モルデカイはエステルに返事を送って言った
・あなたは、すべてのユダヤ人から離れて
王宮にいるので助かるだろう、
と考えてはいけない
・もし、あなたがこのようなときに沈黙を守るなら、
別のところから助けと救いが
ユダヤ人のために起こるだろう
・しかし、あなたも、あなたの父の家も滅びるだろう
・あなたがこの王国に来たのは、
もしかすると、このような時のためかもしれない
エステルはモルデカイに返事を送って言った
・行って、スサにいるユダヤ人をみな集め、
私のために断食してください
・3日3晩、
食べたり飲んだりしないようにしてください
・私も私の侍女たちも、同じように断食します
・そのようにしたうえで、法令に背くことですが、
私は王のところへ参ります
・私は、死ななければならないのでしたら死にます
モルデカイは出て行って、
エステルが彼に頼んだとおりにした
エステルは、モルデカイからユダヤ人の窮状を
知らされ、最初は消極的だったが、
死刑になる覚悟をもって王に会う決心をしました