Day434 エステル記 8章

その日、クセルクセス王は王妃エステルに、ユダヤ人を迫害する者ハマンの家を与えた。モルデカイは王の前に来た。エステルが自分と彼の関係を明かしたからである。
新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』 エステル記  8章1節
その日クセルクセス王は、ユダヤ人の敵ハマンの家を王妃エステルに与えた。エステルはモルデカイとの間柄を知らせたので、モルデカイは王の前に出た。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エステル記  8章1節


エステル記  8章では

ハマン、失脚する
その日、クセルクセス王は王妃エステルに、
ユダヤ人を迫害する者ハマンの家を与えた

モルデカイは王の前に来た
エステルが自分と彼の関係を明かしたからである

王はハマンから取り返した自分の指輪を外して、
それをモルデカイに与え、
エステルはモルデカイにハマンの家の管理を任せた

ユダヤ人迫害、取り消される
エステルは再び王に告げて、その足もとにひれ伏し、
アガグ人ハマンがユダヤ人に対して企んだ、
わざわいとその計略を取り除いていただきたいと、
泣きながら嘆願した

王がエステルに金の笏を差し伸ばしたので、
エステルは身を起こし、王の前に立って、言った
・もしも王様がよろしければ、
 また私が王様のご好意を受けることができ、
 このことを王様がもっともだとお思いになり、
 私のことがお気に召すなら、
 アガグ人ハメダタの子ハマンが、
 王のすべての州にいるユダヤ人を
 滅ぼしてしまえと書いた、
 あのたくらみの書簡を取り消すように、
 詔書を出してください
・どうして私は、
 自分の民族に降りかかるわざわいを見て
 我慢していられるでしょう
・また、どうして、私の同族が滅びるのを見て
 我慢していられるでしょう

クセルクセス王は、
王妃エステルとユダヤ人モルデカイに言った
・見よ
・ハマンの家を私はエステルに与え、
 彼は柱にかけられた
・ハマンがユダヤ人たちに
 手を下そうとしたからである
・あなたがたは、ユダヤ人について
 あなたがたのよいと思うように王の名で書き、
 王の指輪でそれに印を押しなさい
・王の名で書かれ、王の指輪で印が押された文書は、
 だれも取り消すことができない

そのとき、王の書記官たちが召集された
それは第3の月、
すなわちシワンの月の23日であった

そして、すべてモルデカイが命じたとおりに、
ユダヤ人と、太守、総督たち、およびインドから
クシュまで127州の首長たちに、
詔書が書き送られた

各州にその文字で、各民族にはその言語で、
ユダヤ人にはその文字と言語で書き送られた

モルデカイはクセルクセス王の名で書き、
王の指輪でそれに印を押し、
その書簡を、
御用馬の早馬に乗る急使に託して送った

その中で王は、どの町にいるユダヤ人たちにも、
自分のいのちを守るために集まって、
自分たちを襲う民や州の軍隊を、
子どもも女たちも含めて残らず根絶やしにし、
虐殺し、滅ぼし、
彼らの家財をかすめ奪うことを許した

このことは、クセルクセス王のすべての州において、
第12の月、すなわちアダルの月の13日に、
1日のうちに行うようにということであった

各州に法令として発布される、
この文書の写しが、すべての民族に公示された
それは、ユダヤ人が
自分たちの敵に復讐するこの日に備えるためであった

御用馬の早馬に乗った急使は、
王の命令によってせき立てられて、急いで出て行った
この法令はスサの城で発布された

モルデカイは青色と白色の王服を着て、
大きな金の冠をかぶり、
白亜麻布と紫色のマントをまとって、
王の前から出て来た
すると、スサの都は喜びの声にあふれた

ユダヤ人にとって、
それは光と喜び、歓喜と栄誉であった

王の命令と法令が届いたところは、
どの州、どの町でも、ユダヤ人は喜び楽しみ、
祝宴を張って、祝日とした

この地の諸民族の中で大勢の者が、
自分はユダヤ人であると宣言した
それはユダヤ人への恐れが彼らに下ったからである

※文中の表記は『聖書 新改訳2017』を使用しています

ペルシアの習慣で王の名で書かれた文章は
誰も取り消すことができないので
王はモルデカイに許可を出して、王の名で
王の指輪の印が押された文書を書かせました

#聖書 #エステル記