Day229 士師記18章
そのころ、イスラエルには王がいなかった。ダン部族は、自分たちが住む相続地を求めていた。イスラエルの諸部族の中にあって、その時まで彼らには相続地が割り当てられていなかったからであった。
そのころ、イスラエルには王がいなかった。またそのころ、ダンの部族は住み着くための嗣業の地を捜し求めていた。そのころまで、彼らにはイスラエル諸部族の中で嗣業の地が割り当てられていなかったからである。
士師記18章では
ダン族の移動
そのころ、イスラエルには王がいなかった
ダン部族は、自分たちが住む相続地を求めていた
イスラエルの諸部族の中にあって、
その時まで彼らには相続地が
割り当てられていなかったからであった
そこでダン族は、
彼らの諸氏族全体の中から5人の者を、
ツォルアとエシュタオルから勇士たちを派遣し、
土地を偵察して調べることにした
彼らは5人に言った
・行って、あの地を調べなさい
5人はエフライムの山地にあるミカの家まで行って、
そこで一夜を明かした
ミカの家のそばに来たとき、
彼らはあのレビ人の若者の声に気づいた
そこで、彼らはそこに立ち寄り、彼に言った
・だれがあなたをここに連れて来たのですか
・ここで何をしているのですか
・ここに何の用事があるのですか
彼は、
ミカがこれこれのことをして雇ってくれたので、
ミカの祭司になったのだ、と言った
彼らは言った
・どうか神に伺ってください
・私たちのしているこの旅が、
成功するかどうかを知りたいのです
その祭司は彼らに言った
・安心して行きなさい
・あなたがたのしている旅は、
主がお認めになっています
5人の者たちは進んで行ってライシュに着き、
そこの住民が安らかに住んでいて、
シドン人の慣わしにしたがい、
平穏で安心しきっているのを見た
この地には足りないものは何もなく、
彼らを抑えつける者もいなかった
彼らはシドン人から遠く離れていて、
そのうえ、だれとも交渉がなかった
5人の者たちが、ツォルアとエシュタオルの
身内の者たちのところに帰って来ると、
身内の者たちは彼らに、どうだったか、と尋ねた
彼らは言った
・さあ、彼らに向かって攻め上ろう
・私たちはその土地を見たが、実にすばらしい
・あなたがたはためらっているが、
ぐずぐずせずに進んで行って、
あの地を占領しよう
・あなたがたが行くときは、
安心しきった民のところに行けるのだ
・しかもその地は広々としている
・神はそれをあなたがたの手に渡してくださった
・その場所には、
地にあるもので欠けているものは何もない
そこで、ダンの氏族の者600人は、
武具を着けてツォルアとエシュタオルを出発し、
上って行って、
ユダのキルヤテ・エアリムに宿営した
それゆえ、その場所は今日に至るまで、
マハネ・ダンと呼ばれている
それはキルヤテ・エアリムの西部にある
彼らはそこからさらにエフライムの山地へと進み、
ミカの家に着いた
ライシュの地を偵察に行っていた5人は、
身内の者たちに告げた
・これらの建物の中にエポデやテラフィム、
彫像や鋳像があるのを知っているか
・今、
あなたたちは何をすべきか分かっているはずだ
そこで、彼らはそこに行き、
あのレビ人の若者の家、
ミカの家に来て、彼の安否を尋ねた
武具を着けた600人のダンの人々は、
門の入り口に立っていた
あの地を偵察に行った5人の者たちは上って行き、
そこに入り、
彫像とエポデとテラフィムと鋳像を取った
祭司は、武具を着けた600人の者と、
門の入り口に立っていた
これら5人がミカの家に入り、
彫像とエポデとテラフィムと鋳像を取ったとき、
祭司は彼らに言った
・何をしているのですか
彼らは祭司に言った
・黙っていなさい
・手を口に当てて、私たちと一緒に来て、
私たちと一緒に来て、私たちのために父となり、
また祭司となりなさい
・あなたは1人の人の、家の祭司となるのと、
イスラエルで部族また氏族の祭司となるのと、
どちらがよいのか
祭司の心は踊った
彼はエポデとテラフィムと彫像を取り、
この人々の中に入って行った
彼らは向きを変え、
子ども、家畜、家財を先頭にして進んで行った
彼らがミカの家からかなり離れたころ、
ミカは近所の家の者たちを集めて、
ダン族に追いついた
彼らがダン族に呼びかけると、
ダンの人々は振り向いて、ミカに言った
・あなたはどうしたのだ
・人を集めたりして
ミカは言った
・あなたがたは、私が造った神々と、
それに祭司を奪って行きました
・私のところには何が残っているでしょうか
・私に向かって、
「どうしたのだ」
と言うとは、いったい何事です
ダン族はミカに言った
・あなたの声が
私たちの中で聞こえないようにしなさい
・そうしないと、
気の荒い連中があなたがたに討ちかかり、
あなたは、
自分のいのちも、家族のいのちも失うだろう
こうして、ダン族は去って行った
ミカは、彼らが自分よりも強いのを見てとり、
向きを変えて自分の家に帰った
彼らは、ミカが造った物とミカの祭司とを奪い、
ライシュに行って、
平穏で安心しきっている民を襲い、
剣の刃で彼らを討って、火でその町を焼いた
だれも救い出す者はいなかった
その町はシドンから遠く離れていていて、
そのうえ、だれとも交渉がなかったからである
その町はベテ・レホブの近くの平地にあった
彼らは町を建てて、そこに住んだ
彼らは、イスラエルに生まれた
自分たちの先祖ダンの名にちなんで、
その町にダンという名をつけた
しかし、その町の名は、もともとライシュであった
さて、ダン族は自分たちのために彫像を立てた
モーセの子ゲルショムの子ヨナタンとその子孫が、
その地の捕囚のときまで、ダン部族の祭司であった
こうして、神の宮がシロにあった間中、
彼らはミカの造った彫像を
自分たちのために立てていた
※文中の表記は『聖書 新改訳2017』を使用しています
自分たちの相続地を求めていたダン部族は
シドン人の町ライシュを襲って、そこに住み、
ミカの造った彫像と祭司を奪って、
それを礼拝しました