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ちょっと休憩。②

今度生まれ変わったら、職人になりたいと常々思っている。なぁんて言うと、職人の方に「そんな甘いもんじゃねぇ」と叱られそうだが、とにかく手作業、ものづくりが大好きだ。

思えばいろいろな物に手を出してきた。古くは、トールペイント、デコパージュ、最近までやっていたものは、ステンドグラス、刺繍。

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大学院入学と同時に、ボビンレースとオートクチュール刺繍に絞ったが、ここにきて、レッスンに通うのが厳しくなり、ボビンレースは休止。すべてやめるのはあまりにもストイックすぎてストレスたまりそうなので、レッスン時間の自由がきくオートクチュール刺繍だけは続けている。

オートクチュール刺繍というのは、シャネルとかディオールとかを手掛けるアトリエで用いられてきた伝統的なフランス刺繍の1つで、私が習っているのは、リュネビル刺繍という手法だ。クロシェという特殊なかぎ針を使って、ビーズやスパンコールを生地の裏側から刺繍する。

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手元の間隔だけで、小さなビーズを刺していくので、かなり難しい。刺し進めたところで、表を確認すると、揃っていなかったり、抜けていたりで、何度も刺し直すことになる。でも、集中して「無」になれる時間。これが心地よい。最近は「逃避」の時間になっているが。

オートクチュール刺繍と、読書と、猫と遊ぶ時間と、研究と(研究が最後でいいのか)。これをどのようにバランスとりながら過ごしていくか、(いやいや、研究中心のはずではないか。あっ、仕事もあった)。と悩みながら、寝てしまう今日この頃なのだ。