住宅ローン破綻するかも・・・と思った瞬間
住まいのお金FP相談室の真崎です。
以前相談に見えたお客様の「住宅購入予算診断書」を作成した時のことです。
そのお客様は既に依頼する住宅会社を決めており、その住宅会社が出した見積金額で購入しても大丈夫か?という相談・・・のはずでした。
しかし、お客様の「住宅購入予算診断書」を作成してみると、いろいろ対策を取っても予算的にちょっと厳しい感じ。
なのでもう少し予算を下げる必要性をお話しましたが、奥様は適正予算に関係なく、どうしてもその住宅会社及び提案を受けたプランを譲れないお気持ち。
取りあえずはご夫婦で話し合ってもらうことで、その日の面談は終了しました。
その後、住宅ローンについて具体的な提案をするため再度面談した際に、ご夫婦で話し合った内容を確認してみました。
「住宅プランの変更をご夫婦で話し合いましたか?」
「はい、いろいろ考えて、プランはそのままで進めようと思います。」
「あと、外構工事にプラス600万円ほどかかる予定です」
え?予算を減らす方向ではなく、増やす方向で変更?( ゚Д゚)
なんでも、奥様の希望する庭師さんがいるそうで、その庭師さんにどうしても外構工事をお願いしたいのだとか。
希望は分かりますが、追加の予算が600万円ですよ。600万円!
外構工事の予算を含まない段階で、住宅ローンの返済が厳しいという話をしているのに、更に600万円の予算を上乗せすることが希望だとか。
ご主人は青い顔をしながら
「この際、妻の希望を全て叶えてあげることにしました。
他にかかるお金の全てを家に突っ込むことにしました・・・」
とのこと。
で、ご夫婦で話し合った結果、奥様のマイホームへの希望を100%叶えるために
・マイカーの廃止
・携帯電話の解約
・生命保険も未加入
で人生を歩んでいくそうです( ゚Д゚)
車社会のエリアに住んでいて、車を手放して大丈夫なの?
雨の日のお子様の習い事の送迎などはどうするの?
携帯電話も家族で一台所有とし、仕事で外出するご主人も携帯は持たないとか。
生命保険も保険料を支払う余裕があるのであれば、住宅ローンの返済原資に回す模様。奥様が専業主婦の家庭で、ご主人に何かあったら生活費はどうするの?
そして住宅ローンも金利が低い変動金利で借り入れを希望。
変動金利はその名の通り、将来の金利が確定しておらず、毎月返済額がアップダウンする可能性があります。
いまは超低金利ですから、将来的に可能性が高いのは毎月返済額のアップです。
購入予算ギリギリ(今回の方はそもそも予算オーバー)で、変動金利タイプの住宅ローンを借りることは、とてもリスクが高くなります。
仮に金利が上昇するとローン返済もアップし、家計に余裕が無い状態ではそのアップ分を吸収できないからです。
マイカーも携帯電話も生命保険もやめて、更に将来に渡って金利が上昇しないということに、人生を賭けるとか(*_*;
う~ん。人生いろいろ。
紆余曲折、生活環境は変化していくものですが、変化に対応できなければ・・・
しかし、気持ちに火がついた奥様は、もうご主人が何を言っても止まりません(*_*;
モデル―ムなどを見学して、ハートに火がついてしまうと、一度立ち止まって検討するとか、状況次第では後戻りをするということが難しくなることがあります。
× モデルルーム見学⇒適正予算の把握
○ 適正予算の把握⇒モデルルーム見学
が正しい住宅購入の順番です。
モデルルームの見学は、あなた自身の適正な住宅購入予算を把握してから行くようにしましょう。
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