26 従兄
休暇も終わりとなり、都会に戻る時間が近づいてきました。
問題が何一つ解決しないまま、故郷を後にしなければならなりません。
私は都会に戻る前に、もう一度本家の伯父さんにご挨拶しようと思いました。
その時、私がなぜそう考え、行動したのか、今でも説明ができません。
ですが「もう一度行かなければ」と強く思ったことは確かです。
私は再び本家を訪ねました。するとそこには、小さい頃に遊んでくれたり、大きなテレビでアニメを上映して見せてくれた、いとこのお兄ちゃんがいました。
私は小さい頃、いとこのお兄ちゃんの膝の上に座るのが大好きでした。
友達の家に遊びに行ったとき、その友達にはお兄ちゃんがいたのです。その時、お兄ちゃんの存在がとても羨ましく思ったのです。
そんなことを思い出すと、私は何となくいとこのお兄ちゃんとお話してみたくなり、都会に帰る前にお兄ちゃんとお話することになりました。
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