36 腹をくくる
2車線から1車線に車線が減るところで、道路に斜め右の矢印が描いてあるのに、そこまできてもなお、右車線に移れずに止まってしまった車。
運転席には彼氏。その彼氏を、助手席から私が責め立てている、そんなシーンが頭に浮かびました。
「そこでアナタは腹をくくらなきゃなんないのよ。『もういいから。アタシが運転するから』って運転を替わってもらうとか、『もういいから。病院まで歩いて行くから』ってクルマを降りて歩くとかね。」
「とにかく彼氏を頼らずに自分で何とかする。そんな感じで腹をくくれるかどうかなんだよ。」
いとこのお兄ちゃんの言葉に、他の誰かに頼ったり、すがったりするような、そんな甘えの気持ちがあったことに気が付きました。
「腹をくくる」。ただそれだけなのに、そういう考えに、これまで至らなかったことが、自分自身とても不思議でした。
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