シェア
オフィスビルのお掃除を請け負う会社の女社長。社長の事を社員はみな「女将さん」と呼んでいました。社長と言っても、現場が性に合っているらしく、デスクにいる姿を見たことはほとんどありません。社長はいつも社員と一緒になってあちこち回り、精力的にお仕事をこなしていました。 私は社長と二人で現場を回ることが多くなりました。社長と二人で仕事をしていれば、取引先の男性社員からセクハラを受けることも、女性社員から心無い言葉を聞くことありませんから、私はお仕事に集中することができました。 い
下の子を妊娠中にダンナに浮気され、それでも再構築という時に再び浮気が発覚。離婚に向けた話し合いでは、セクハラ気質のあるダンナの義父からは「浮気は男の甲斐性」、義母からは「ちゃんと息子の相手をしないアナタも悪いのよ!」と言われ、私はすっかり人間不信になってしまいました。 息子が可愛いのは分かります。ですが、結婚相手を裏切った息子を庇うなんて。間違ったことに対しては、例え息子であっても、時には厳しいことを言うのが「親」なのではないでしょうか? そんなこともあり、この業界に入っ
朝一番にお洗濯を済ませ、子供たちに朝ごはんを食べさせ、それぞれ学校へ送り出すと、大急ぎで軽バンに乗って現場へ向かいます。女将さんからは電話で指示を受け、社員にはLINEでお仕事を割り振って、自分の作業もこなします。 お昼は現場近くのスーパーで買い物をしながら、おにぎり1個とお茶で慌ただしく済ませます。車には保冷剤を入れたクーラーボックスがあり、スーパーで買った夕飯の食材を放り込んでおきます。冷凍食品が多いのですが、手作りのおかずを一品入れたいので、毎回お肉やお野菜を購入して