#97 会社の数字を社員が理解すると、指示ゼロ経営になる!?
私は指示ゼロ経営プロデューサーという仕事をしながら、会社も経営しています。
サクっと言うと、自然派化粧品メーカーというお仕事と、美容室を2店舗経営しています。
私はそれらの仕事の業務には、ほぼ携わっておらず、10名ほどの仲間(社員)が日々活動してくれています。
会社は現在15期となっていますが、指示ゼロ経営を始めたのは5年前、実家(姉と母)から美容室を引き継ぐことになってからです。
それまでは、2~3人で細々と経営しており、私が営業マンでありマーケッターであり…と、様々な仕事をこなしていました。
社員が増え、それと共に指示ゼロ経営を取り入れ、紆余曲折を経て、直近3年、おかげさまで増収増益しております。
先日、ふと考えていました…
「なぜ、うちの会社はこんなにもうまくいっているんだろうか…」
優秀な社員である
入社当時から「指示ゼロ経営だから~」と強引に指示ゼロ経営をしていた(笑)
アドラー心理学を活用しているから
勉強会をしているから
と、考えてみたのですが、どれももちろん要因にはなっているでしょうが、これだ!って感じじゃないなぁ~~…と…
そんな時ふと
「あっ!!ひょっとして、MGやってるからなんじゃないか?」
と思いました。
MGとは、私が2018年から始めている経営ゲームで、「MQ戦略ゲーム」「マネジメントゲーム」と呼ばれているもので、「MQ会計」が学べるというものです。
MGは、もともとソニーにいた西順一郎先生が開発したもので、ゲームは「製造業」。
業種は違えど(違うからこそ?)とても学びになるのですが、いかんせん、美容師さんたちには難しすぎる…
社員数名に一度やってもらったのですが「二度とやりたくない…」スタッフ続出…(笑)
そんなとき、理美容室版のMG(理美容戦略MG)があることを知り、すぐに受講し、私と社員1名がインストラクターを取得しました。
社内でも「やっぱりMGは必要!」ということで、社内でもゲームをしたり、勉強会をしたり…と、社員全員がMQ会計を学んできました。
MQ会計では
経営は逆算
と言われています。
売上から目標設定するのではなく、利益から逆算していくのです。
そして、私たちの会社で3年前から行っているのが
賞与からの逆算
です。
一般的に「自己資本額」を最大化することを目的にしている会社さんも多いと思いますが、100%株主である私自身、それを求めていないことを社員に伝えています。
勿論、赤字でいいということではなく、
「会社に残すお金は、まぁ、これくらいの金額でいいんじゃない?」
と言った感じです。
これで利益目標が一旦出ます。
その後出すのは「賞与額」。
みんなが欲しい賞与の額を合計し、経費に取り込みます。
経費は、前年と同じものに、投資額をプラスしていきます。
利益+賞与+投資+経費=粗利益額
が分かります。
これが分かれば、原価率(過去の履歴からおおよその率を出しておく)を逆算すると、目標売上が出ます。
3年前にこれをやったときは、びっくりするような売上金額になり、みんな意気消沈…(笑)
しかし、3年間でみんな売上目標を自分事として、自分の強みや才能を活かして、助け合いながら、がんばった結果…
3期連続増収増益
となったのです。
当然ですが、決算書をはじめとした財務諸表はすべてオープンにしています。
全員が「決算書が読める!」とは言いませんが、役員になった社員には「B/S(貸借対照表)」も読めるように勉強をしています。
一般社員には、かみ砕いで分かりやすく伝え、毎月の目標をクリアすると、欲しい賞与額に近づける感を持ってもらっています。
ここまでしているからこそ、仕事や目標を自分事として、一生懸命がんばるんだな~~~そうだよな~~~~と気づきました。
勿論社員に聴いても「そうです」と言います。
社長が決めた目標…鉛筆なめなめの賞与…では、自分事になるはずがありません。
そのためには、会社の数字を読み解く勉強をしてもらうことが大事です。
とはいえ、いきなり見せては逆効果なので、自分たちから見たい!と思ってもらう場をつくることが初めの一歩です。
そのためには、指示ゼロ経営の場づくり…が必要なんですね♪
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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