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「エンタメは、最初に排除されてしまうんだな」にハテナの件
先日、観劇をしてきました。(コロナ対策万全にしてくださいました)
MCの女の子が、声を詰まらせながらも想いをこめて放った言葉。
「このような事態になった時に、一番最初に排除されてしまうのは、我々のようなエンタメの世界。エンタメは本当は必要のないものって言われているようで本当に悲しかった」っとおっしゃっていた。
私はその言葉を聴いて、絶対にそんなことないって思いました。
そしてそれと同時に、私の大好きな「7SEEDS」という漫画のある場面が浮かびました。
あまりにも好きな漫画過ぎて、前回の記事でも引用させてもらったのですが笑。
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※ざっくりあらすじ。
巨大な隕石が地球に衝突し、人類や地球上の全ての生物が壊滅状態になるという最悪の事態を事前に予測していた政府が、『7SEEDS』計画という対策を考えます。
さまざまな基準によって選別された若く健康な人間を、冷凍睡眠状態にし、滅亡後の地球で、人間が生存可能な環境になった後に目覚める予定に。
春・夏のA・夏のB・秋・冬の計5チームが選抜され、文明が滅びた後の地球に目覚めた、5つのチームの人間達が織り成す壮大な群像劇。
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夏のAチームは、「滅亡後の未来に行く事」を目的として育成されてきたエリート集団。
一方、純粋培養のエリート(夏のAチーム)は、生存力が弱いのではないかという政府の仮説から、選抜基準をクリアしつつも、現実世界では「落ちこぼれ」と呼ばれる者が集まる夏のBチーム。でも、楽観的に生き残る、したたかさも持ち合わせているチーム。
そんな、夏のAチーム(エリート集団)と、夏のBチーム(ポンコツ集団)が、ともに旅をする日々が来ます。
文明が滅びた後の地球は、いたるところに危険が潜み、生死にかかわる毎日を生きているにも関わらず、腐敗した卓球台やバスケットゴールを見つけ、無邪気に遊びだす夏のBチーム。
そんな姿を見た夏のAチーム(エリート集団)は、「生きるうえで、そんな遊びは必要がない」と理解を示しませんでした。
それでも彼らの言葉と、
「夏のAの皆さんは野球をやらないのですか(超有名球児だった荒巻さん)」
「無駄じゃなかったです(今この瞬間に野球をできたことが。)、僕にとっては。(超有名球児だった荒巻さん)」
「あんたら趣味とか生きがいはないの。人として生きていくためじゃないか(音楽家一家のハル)」
旅の中で起こる数々の過酷な試練の中で、夏のAチームもだんだんと考えに変化が出てきます。そして、最後には、夏のAが、夏のB、他のチームとも分かり合えるようになっていくのです。
長くなりましたが、こんなエピソードがあるのですよ。ふー。
でね、本題。
まさしくこの7SEEDSの世界観のように、人が人として生きていけないほど、腐敗した世界が広がっていて、そこには法や秩序もない。女性が一人の人間として尊厳をもって生きられる世界かどうかも危うくなるこの世界で。
希望を見いだせる手段は、エンターテイメントだと思うのです。
漫画では、「卓球」や「バスケットボール」や「料理」や「(木の実とかを使った)楽器」がその象徴として表現されている。
ダンスや、演劇や、歌だったら、道具もいらない。
腐敗した世界でも唯一希望を見いだせる手段になりうるわけです。
漫画の通り、現実では上手くいかないこともあるのかも分からないけど、それでも希望がある妄想をした方が、みんなが笑顔になれるじゃないですか。
なんか、このような状況だからこそ、絶対にエンタメは必要だと思うのです。
自己満足かもしれないけど、それを彼女に伝えたかったな。
どうか、エンタメの世界で生きるお花たちが、握りつぶされませんように。
観劇も、歌も、ダンスも・・・・全部全部だいすきです。応援しています。