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2代目実行委員長 中村満さん インタビュー!~ハッピーアースデイ大阪10周年企画~

ハッピーアースデイ大阪は今年度で10周年!

この機会に、ハッピーアースデイ大阪がどのようにできたのか、どんな想いで続いているのかを歴代のメンバーの方たちに聞くことにしました。

第1回目は、ハッピーアースデイ大阪を立ち上げた 1 人であり、去年まで実行委員長をしていた中村満さんにインタビューをしました!

中村満さん

ハッピーアースデイ大阪立ち上げメンバーの1人
昨年度まで実行委員長として活躍
現在も実行委員として学生たちのサポートを始めとした活動を行っている


《ハッピーアースデイ大阪立ち上げの経緯》

アースデイはまでらこうえん(ハッピーアースデイ大阪ができる前は大阪で唯一のアースデイ)に遊びに行って”アースデイ”を知りました。アースデイとの出会いはアースデイはまでらこうえん。

環境問題に元々興味があったとかだと思っていました。

環境問題に元々興味があったわけではなくて、どちらかと言えば戦争や平和問題に興味がありました。
そこで、戦争=環境破壊というところから環境問題についても考えないといけないなと思うようになった。あとは、近畿大学(以下、近大)に環境に詳しい教授がいて、その人が環境についての勉強会を開いていたから、そこでも環境問題について触れるようになったって感じです。その教授は平和問題についても考えている人だったからそれがきっかけで話を聞くようになりました。
まとめると、最初は平和とか戦争反対の活動をしていて、環境を破壊する戦争から、環境破壊って他にどんなものがあるのかっていうので分野がどんどん広がっていった感じ。フェアトレードや人権のサークル、人とのつながりを広める団体などを立ち上げた。要するに社会問題に関する団体をたくさん作った。

そのうちの 1 つがハッピーアースデイ大阪ですか?

大学 4 回生までは平和活動のみで、大学院生の時に他の分野を始めました。その総まとめで「ハッピーアースデイ大阪をしよう!」ってなりました。

大学院生の時にしていたのはどんな分野ですか?

平和問題はもちろんだけど、人権問題が中心だったかな。卒論が「平和博物館のあり方」、大学院卒論が「多文化共生のまちづくり」、まちづくり系のゼミだったからまちづくりをしながら人権や平和や環境など様々な分野をしていました。

平和問題にしても人権問題にしても、同じような活動をしているのに団体同士が連携していなかった。なんでみんな良いことしているのに一緒にしないかなっているのが気になっていた。それで、今のハッピーアースデイ大阪の概念でもある「民族・宗教関係なく一緒に楽しめるイベント」があれば良いなっていうことで大学院生最後にしようとなった!

これがハッピーアースデイ大阪のきっかけかな。自分の目標としてはいがみ合いとか争いのない、みんなで一緒に前に進めるようなイベントにしたいっていうのが 1 番。難しいけど、この目標があってハッピーアースデイ大阪をしようかなってなったで、ある近大の先生に水井さん(初代実行委員長)を紹介してもらって、アースデイ神戸のノウハウを持っている水井さんと、ゼミ生を集めて、学生主体のアースデイを大阪でしたいという話になった。

初代実行委員長 水井裕さん

人権の分野で知り合いだった福田さん(久宝寺緑地などの公園を管理している美交工業の専務取締役の方)もちょうどアースデイをしたいと思っていました。

株式会社美交工業 専務取締役 福田久美子さん

元々久宝寺緑地でアースデイをしようと思ったわけじゃなくて、福田さんがアースデイしたいって言っていたからそこでしようということになったのですか?

アースデイしたいなってなった時に、美交工業さんが久宝寺緑地を指定管理を始めた。障害者雇用やホームレス雇用などの福祉もしていて、そういう方たちが公園で働けるようにしていて凄いなと思っていた。場所ありきでアースデイか、アースデイしよってなって場所考えたかは忘れた…。中村さん=人 福田さん=場所 水井さん=ノウハウの連携という感じでした。

《10 周年と聞いて思うこと》

10 年も続くと思っていなかった。自分自身も社会人になっても活動すると思っていなかった。後輩たちが上手に引き継ぎしてくれたのと、水井さんたちが社会人になっても関わってくれていたからよかった。学生だけだったら続いていなかったかも。今は思っていたものと違うけど…。

本当はどんなものにしたかったのですか?

もっと深い活動を目指している。1 つ 1 つの問題についてもっと深く考えるような。深い知識を持っている人を呼んできて勉強会するとか。でも、今の形がダメって思っているわけでもない。みんな楽しそうに活動しているし、ハッピーアースデイ大阪当日終わったあと泣いているし、そういうのを見ていたら良い活動ができているなと思う。

もう 1 つ思うのが、ハッピーアースデイ大阪に関わったことで色々な問題に取り組むようになった人っているのかな?そういう声を広めたいなって思う。そういう人がいるんだったら活動していて良かったなあと思う。自分たちが楽しかったなっていうのが 1 番になってしまっているから。社会を変えることができて活動して良かった、楽しかったって思えたら 1 番良いね。

《今の学生実行委員を見て思うこと》

もっと真正面から社会問題に向き合ってほしい。決して浅いわけではないけど、深い部分を知ろうとしていない気がする。SDGs をするにしても、なんで SDGs が必要なのかを勉強しようとしているんかなーって。そこがハッピーアースデイ大阪の弱みかな。ハッピーアースデイ大阪の場合は、どれだけ周りの問題に目を光らせてみんなが色々な角度から知識を持っているかというのがブランドになるけど、そこが薄い気がする。

学生主体の弱みってことですか?

学生主体の弱みというか、メンバーの弱み。

先陣を切ってやろうとする人がいない?


理想を言えば、リーダーがそういう目線を持って後輩にこうするんだよというのを見せてほしい。例えば 、1 回生がもっと深い問題に関わって行きたいと思っていても、全員がそうではなかったら勇気が出なくてできないと思う。その気持ちを汲み取ってあげられるのなら良いけど。みんな仲良くで楽しく活動すれば良い団体なんだなってメンバーに思わせたらだめ。

《数十年後、地球の環境問題はどうなっていてほしいですか?》

自分のこと以外、周りのことを考えられるような社会になってほしい。
今始まっているキャッシュレスも 10 年後はもっと普及しているはず。全然想像できない社会になってそう。今外国であるように IC チップを体内に埋め込んで機械を通るだけで支払いできるとか。要するに自分の行動していることが何も考えずにできてしまうっていう状況になると、自分の興味ないことにはより興味を示さなくなる。自分に関係ないことにはノータッチになってしまう。それがすごく加速しそう。例えば、知らないうちに SDGs に貢献しているかもしれないけど、実際には考えていないっていう人が増えるんだろうな。
行動はしているけど、 意識は下がってしまうっていう状況が 10 年後。その意識を上げる為にハッピーアースデイ大阪が啓発活動を続けていってほしいな。

知る機会は増えていると思うんですけど、それはハッピーアースデイ大阪に所属しているからなんですかね?

知る機会は増えるけど、知りたいものだけしか知らない。仕事も家でできるようになったし、ロボット化も進んでいるから人と会う機会が減ってくる。そうなってくると自分が興味のない問題と触れることが無くなってくる。
今もかもしれないけれど、自分の意識とは違うところで世の中が勝手に動いていく感覚になる。それは環境に関しても言えることで、知らないところで環境破壊も環境改善も行われる。自分の国では環境改善が行われているって思うかもしれないけれど、知らないところでは環境破壊が進んでいる。格差が広がっていて、日本でも富裕層と貧困層の差が広がっている。今のメンバーには関心を持つことをやめないでほしい。

ハッピーアースデイ大阪の未来はどうなっていると思いますか?

この活動を大阪の人たち全員に知ってほしい。来る来ないに関わらず、久宝寺緑地でこんな取り組みをしているんだなってことを大阪の誰もが知っているようになってほしい。規模よりも濃厚なイベントができて、このイベントをしている意味を全員が明確に言えて、ちゃんと啓発できるようになればベスト。

ハッピーアースデイ大阪の好きなところを教えてください

毎年違うハッピーアースデイ大阪ができるところは良い。事務局長も変わるし、やり方も変わるし、当日の内容も変わる。他のイベントにはないところ。学生主体だからこそ毎年色が変わるのがハッピーの強み。だからこそ前回と同じようにしないといけないということはない。

関わっていて良かったなと思う瞬間はありますか?

色々な人たちに会えていること。学生と関われていることが楽しい。学生とご飯に行ってわいわいするのが楽しい。「ハッピーのメンバーは家族!」この関係は切りたくない。学生が困った時には助けてあげたいな。

最後に一言お願いします!

頑張りましょう!

中村さんありがとうございました!

今回は、中村満さんにインタビューをさせていただきましたが、まだまだ他の人達にもインタビューをしていますのでお楽しみに!!

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