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『狼くんを落としたい』 第6話



そして、待ちに待ったGW
私たちは桜の家で2泊のお泊まり会

冨:「ご、豪邸だ...」

○:「桜さんってお嬢様だったんだ...」



○○くんと奈央ちゃんは呆然とする

桜:「みんな~」

桜が出迎えてくれました。

桜:「今から部屋に案内するね。」

一:「よいしょ...」

キャリーケースとリュックを持つこの子。

和:「何を持ってきたらそんな量に...」

私はキャリーケース1個です。

彩:「変なものを持ってきてないですよね。」

彩ちゃんは第5話の件がトラウマみたいです。

一:「もう、持ってきてない!」

あの後、私と茉央が美空を叱りました。
"あれ"を持ってくるのは流石にダメと。

和:「○○くんはリュック1つだよ。」

美空と○○くんの荷物の量の差は明らか。

五:「2泊もするのにそんなに荷物少ないの?」

菅:「彩ちゃんはそこそこ量があるのに。」

彩:「私は服が入ってますから。」

和:「えっ、○○くんは服を
持ってきていないってこと?」

菅:「今、着てる服だけなの?」

○:「うん。」

○○くんはTシャツに半ズボンでいる
本当にラフな格好です。

一:「裸で残りの日を過ごすの?」

そんなわけない

一:「最高じゃん。」

変態か

五:「馬鹿野郎。」

一:「いてっ」

茉央が美空の頭を軽く叩く

○:「こっちで服を用意してあるから
持ってこなくてもいいって...桜さんが 」

一:「はぁ⁉︎ 桜‼︎ 勝手に何してるの‼︎ 」

桜:「それはこっちのセリフ‼︎
私のいない時にここでお泊まり会することを
決めたのはどなたですか?」

はい。私たちですね。
色々とご迷惑をおかけしました。

桜:「それに○○くんには
良いものを提供したいから♪」

一:「まさか、○○くんを
自分と同じ部屋に泊めるつもりじゃ...」

桜:「さぁ?」



桜は不敵な笑みを浮かべる

一:「こ、この野郎...」

口が悪いよ。

○:「それは断ったよ。
一人部屋にしてほしいって言ったから。」

一:「よかった~!じゃあ、私と同じ部屋に...」

一人部屋にしてほしいって
言ったのが聞こえませんでしたか?

五:「断ったってことは...」

和:「桜は一度誘ったということだよね?」

一:「おい!さくたん!」

荒ぶらないでください

桜:「部屋に案内するから、早く来て~」

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部屋割りは

〔彩×奈央 , 美空×茉央 , 咲月×和 , ○○, 桜〕になった。

和:「咲月と同じ部屋か~」

平和な部屋割りです。
そして、部屋はホテルみたい。
浴室も完備されています。

ジャンジャン♪



隣の部屋から何やら騒がしい音が聞こえる

菅:「確か、隣の部屋は...」

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彩:「あっ、和先輩♪」

冨:「ピアノの音聞こえてました?」



騒音を生み出していたのはこの2人でした。

和:「うるさい 笑 」

冨:「じゃあ、辞めます♪」

奈央ちゃんはすぐにピアノをしまってくれる

____桜、ずるい!!!

和:「美空の声だよね?」

隣から美空の声が聞こえた。

彩:「隣はお兄ちゃんの部屋ですよ。」

和:「はぁ...あの子は本当に...」

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○○くんの部屋

和:「美空、騒がしいよ。」

一:「だって!桜はこの部屋に
自由に入ることができるから!」

当たり前でしょ。この家の人だから。

菅:「○○くんの部屋なのに○○くんはどこにいるの?」

五:「ここでシャワー中。」

茉央が扉を指差す。

一:「桜もこの中に入ってるの!」

彩:「はぁ⁉︎ 」

和:「ど、どういうこと!」

さすがに一緒に入ってないよね?
いや、あの2人は仲良いから可能性は...なくもない

一:「どうせ、イチャイチャしてるんだ!」

和:「風呂でイチャイチャって...」

...ダメだ。想像してはいけない。

彩:「早く!出てきてください!」

菅:「出てきなさい!色々と問題になる!」

一:「私も混ぜて!」

混ぜてはおかしいです。

ガチャ...

桜:「うるさい...」



さくたんだけ出てきました。

和:「あれ?○○くんは?」

桜:「私は脱衣所にいたの。」

浴室の扉の向こうからシャワーの音が聞こえる

桜:「○○くんにプレゼントする
シャンプーを一緒に決めていただけ。」

和:「シャンプー?」

桜:「○○くんは身だしなみに
気を遣っているみたいだから。」

和:「それでいい匂いがしたんだ。」

○○くんはいい匂いで有名。

○:「桜さーん。決めたよ。」

浴室から○○くんの声が聞こえる

桜:「はーい♪
ということだから入らないでね♪」

バタン...ガチャ

桜は扉の鍵を閉めた

五:「美空、行くよ。」

一:「さくたん...ずるい...」

茉央に引っ張られて、美空は部屋を出ていく。

冨:「彩ちゃん、課題やろ~」

彩:「うん♪」

奈央ちゃんと彩ちゃんも部屋を出ていく

和:「私たちも戻ろっか。」

菅:「そうだね!」

私たち2人も戻ろうとしたその時...

桜:「○○くん、下隠して!///  見えてる!///」



......え?

○:「ご、ごめん!」

どうやら、アクシデントが発生したみたい...

和:「...」

菅:「...戻ろ?」

和:「そ、そうだね...。」

私と咲月はどのようなアクシデントが
起こったのか想像できてしまった。

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○:「本当にごめん...。」

桜:「...///」

下半身を隠すのを忘れてしまい
一瞬、見せてしまったみたい

本当に嫌われそう...

○:「あ、あの...なにかお詫びを...」

流石に詫びないとマズい。ヲタ友が一人消えてしまう。

桜:「じ、じゃあ...夜は一緒に寝て!」



○:「それでいいのなら...」

うん。切腹しろと言われるよりはマシ...

桜:「あ、ありがとう.../////」

桜さんは部屋を出ていく。

一緒に寝るか..........





ん? 寝る⁉︎

○:「え、ヤバくない...?」

女子と一緒に寝るとか...
最近は彩としたことがあるけど...

彩以外の女子は何年ぶりか

○:「他の人には内緒にしておこ...」

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昼食の時間

冨:「桜先輩は毎日こんなお食事を...」

奈央ちゃんは感激して、涙を流す。

○:「美味しい...」

○○くんは涙を流すまで
ではないけど感激している様子

菅:「やっぱり、美味しいね!」

五:「うん!」

私たちは何回も食べているため
涙は流しません。

よだれは流します。

和:「美味しい♪」

食事を満喫していたその時...

?:「あっ!みんな、来てるのね!」

○:「だれ?」

彩:「さあ...?」

?:「○○くん!会いたかったわ!」

○:「えっ...?」

桜:「ちょっと、お母さん!今、食事中!」

桜の母親が帰宅しました。

桜母:「彩ちゃん久しぶりね!」

彩:「久しぶり...?」

○:「彩、会ったことあるの?」

彩:「覚えてない...」

桜母:「○○くんもこんなに立派になって...」

○:「え?」

和:「○○くんも会ったことあるの?」

○:「覚えてない...」

○○くんは思い出そうとしている

桜:「ねぇ、お母さんどういうこと?」

桜母:「桜が小さい頃に小川家とうちは
関わっていたことがあるの。」

○:「へぇ...」

○○くんは何にも覚えていない様子

桜母:「これが証拠の写真。」

桜の母は写真を見せる。

彩:「ママとパパと私だ。」

桜:「私も写ってる。」

和:「○○くんのお母さん、超美人じゃん。」

完全に女神です。

一:「当然でしょ?兄妹ともに美形なんだから。」


五:「○○くんは写ってないね。」

菅:「ほんとだ。男の子いない。」

○:「この日は...お腹痛くて休んでいたような。」

和:「よく、そんなこと覚えてるね 笑 」

○:「この頃は病みがちだったから。」

桜母:「本当に立派になったのね。
こんなにも多くの女の子と関わるなんて。」

○:「ま、まあ...あの、あとで2人きりで
お話しさせて頂くことは出来ますか?」

桜母:「あら、桜を下さいって言うのかしら?」

桜:「お母さん!////」

さくたんは顔真っ赤です

一:「○○くん、絶対に言わないで!」

○:「言わないよ。まだ、高校生。」

和:「まだ?」

五:「高校生じゃなくなったら言うんだね。」

○:「いや、そういうわけじゃ...」

一:「え、えぇ...」

美空をまた攻撃してるよ。今回は私もだけど。

○:「とにかく!昔のことをお話ししたいので。」

桜母:「分かったわ。また、後でね。」

桜母はその場を後にした。

菅:「で、この後どうする?」

一:「遊ぼう!」

和:「まずは課題でしょ。」

一:「ええっ...」

そういう約束でしたよね

○:「一ノ瀬さん、僕が教えるから。」

一:「でも、○○くんも課題あるし...」

○:「僕はもう課題終わったから。」

菅:「えっ⁉︎ 」

現在はGW初日の昼間です。

○:「一ノ瀬さんの手伝うことは決まってたから
自分のことはさっさと終わらせようかなって。」

和:「すごっ...」

一:「○○くん...そんなに私のことを...///」

それは違うと思います。

○:「僕は一ノ瀬さんのことを想っているから、
早く課題終わらせようね。」

え?

彩:「え?」

一:「はい...///」

美空が完全に落とされているじゃん
でも、○○くんがこんなこと言うかな?

和:「○○くん。」

私は小声で話しかける

和:「今の言葉って誰かに指図されたの?」

○:「これ...」

["美空のことを想っている"と○○くんが言えば
美空は大人しくなります。by 五百城]

和:「茉央か...」

五:「ふふっ」



私に向けて、ウインクしてきました。

菅:「今日の夜は何する?
ずっと、課題だと飽きるよね?」

桜:「屋内プールは?」

一:「いいね!」

桜の家には屋内プールがある。

○:「僕、水着を持ってきてないけど。」

服を持ってきていないから
そりゃそうだよね

彩:「私と奈央ちゃんは持ってきてます。」

冨:「桜先輩に持ってきてと言われたので。」

桜:「大丈夫!○○くんの
水着は用意してあるから!」

一:「○○くんの健康的な裸を見れる...///」

彩:「キモい...」

口が悪い!

五:「彩ちゃん、思っていても口に出さないの。
私も同じこと思ったけど隠してるから。」

それは口に出してると同じです

○:「だから、この前
ああいうメールがきたんだね。」

和:「メール?」

桜:「プールに入るときに
肌を見せたい?って聞いたの。」

和:「それに○○くんはなんて答えたの?」

○:「見せたくない。」

桜:「よって、○○くんの裸は見れません♪」

一:「...はぁ」

五:「ドンマイ。」

茉央は美空の肩に手を添える

一:「この為に私は生きてきたのに...」

そんな、大袈裟な

○:「一ノ瀬さん、早く課題を一緒にやろ?」

一:「うん.../// 一緒に...///」

ジェットコースターみたいな感情変化だね。

冨:「本当にちょろい人 」

奈央ちゃんまで口悪くならないで

桜:「(私は○○くんの裸を見ちゃったけど...///)」



【第7話に続く】

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