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AI時代に必要なスキル、『問力』:日本の教育改革と次世代の可能性

 こんにちは、noteクリエーターの花やんです。前回、我々がAI時代に生きる上で欠かせない『問力』に焦点を当てました。今回はその深掘りをしていきましょう。

 AIが日常に浸透し、教育も大きな転換点に。しかし、新しい時代には新しいスキルが必要です。

 その一つが『問力』、つまり問題解決の能力。このテキストでは、『問力』がなぜ重要なのか、教育でどう培うべきか、そして日本が直面する教育改革の必要性について考察します。

 AI時代に突入し、教育改革が避けられない。『問力』を育むことが、次世代の多様な課題に対応する鍵です。


続・AI時代に必要な『問力』とは

前回のおさらい: 宮田先生と『問力』の重要性

 前回は慶應義塾大学医学部の宮田先生が提唱する『問力』について触れました。この『問力』は、AIが進化する現代社会において、特に重要なスキルと言えます。

『問力』の本質:問題解決への鍵

 前回にも少しだけ触れましたが、『問力』はただのスキル以上のものです。それは正解のない課題に対して、自らの疑問を形成し、解決へと導く力です。

日本の『問力』事情:教育システムの落とし穴と未来

『問力』と日本社会:現状分析

 『問力』というスキルについて話してきましたが、現在の日本でこの力を持っている人は果たしてどれくらいいるでしょうか?

 私自身も『問力』に自信があるわけではありません。ただ、この力の重要性は認識しています。

 私の感じるところ、『問力』を持っている人は、現状ではそれほど多くないように思えます。

 もし8割以上の人が『問力』を有していたら、今の日本はかなり異なる形をしていたでしょう。

詰め込み式教育:問題の根源

 この状況には、日本の教育システムに大きな問題があると言えます。それは「詰め込み式教育」です。

 この教育形態は、絶対的な答えが存在する問題を解く力だけを重視しています。知識を詰め込むだけで、その後の大学受験や就職が成功すると教えられてきました。

 しかし、この考えはテクノロジーの進化と社会制度の変化によって崩れつつあります。

技術の進化と教育のギャップ

 特にインターネットとAIの進展によって、以前とは全く違うスキルセットが求められています。

 例えば、GoogleやChat GPTのようなツールにより、かつて「覚える必要がある」とされた情報は容易にアクセスできるようになりました。計算機や翻訳AIが存在する今、従来の教育で重視された「覚える」ことの重要性は大幅に低下しています。

答えのない問題と『問力』

 絶対的な答えがすぐに得られる時代において、真に価値のあるスキルは「答えのない問題に対する解決能力」です。それが『問力』を身につける教育の本質です。

教育システムの転換が求められる『問力』の時代

『問力』と現状の日本

 日本の教育において、『問力』を身につけている人はどれほどいるのでしょうか。多くの人が疑問の力、いわゆる『問力』に欠けていると感じています。

 仮に8割以上の人がこの『問力』を持っていたら、今の日本はまったく違った状況になっていたでしょう。詰め込み式の教育がまかり通る中で、絶対的な答えに囚われ、問題解決の能力が育成されていないのが現状です。

教育システムの問題点

 日本の教育は長らく、詰め込み式教育や学歴主義によって形成されてきました。しかし、AIやインターネットが普及した今日では、単純な知識の詰め込みは意味をなさなくなっています。

 具体的には、Google検索やChat GPTのような技術があるため、絶対的な答えはすぐに手に入ります。

変革が求められる時代

 絶対的な答えを教える教育は、もはや無意味であり、代わりに『問力』を身につける教育が必要です。

 しかし、文科省をはじめとする教育改革は進んでいません。ゆとり教育も含め、詰め込み式教育が根底にあります。

 学歴や知識だけで人を評価する時代は終わり、『問力』が新たな評価基準となっています。

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