東京がいかにして心の豊かさと光を奪い去る“ブラックホール”に変貌したのか?
noteクリエーターの花やんです。
今回は『東京がいかにして心の豊かさと光を奪い去る“ブラックホール”に変貌したのか?』ついてお話をしていきます。
東京は光もないブラックホール
『東京圏はもう限界!AI時代に生き残るには、地方移住しかない?』という記事で、人工知能時代には東京は価値がなく、今後は地方都市でデジタル空間と自然を組み合わせたライフワークをすることが求められるというお話をしました。
当該記事では、「東京という都市は、『光』や『心の豊かさ』を奪い去るブラックホールに魅了される人がいるようです」と述べました。
この表現は過言ではなく、文字通り東京はブラックホールと言えます。
東京はお金を稼ぐ場所のみで、心の豊かさが欠けている
遠く離れた地方から見ると、東京という都市は単にお金を稼ぐためだけに生きている人々の集まりでしかないように思えます。
それはまさに「社畜の集合体」と言えるでしょう。
毎年、東京は無価値なものであるにもかかわらず、若者を中心に吸い寄せます。
地方から見ると、東京は輝いて見えるかもしれませんが、実際には光や心の豊かさが欠けています。
毎日満員電車に揺られながら、東京都心に向かい、淡々と仕事をこなし、また満員電車に揺られて自宅に帰る。それが東京での日々の繰り返しです。
また、新橋の飲み屋街では、うっ憤を晴らすために酒におぼれる人々がたくさんいます。
地上波テレビのインタビューは、しばしば新橋で行われます。そこには、目が光を失って心の豊かさを失った人々が映し出されます。
そのような映像を見た地方の若者たちは、東京に引き寄せられ、上京するのです。
若者たちは、地元では仕事がないし魅力もないと言って東京に出ていきます。
東京は知らず知らずのうちに、ブラックホールとして無秩序に人を吸収し続けています。
東京は一度住んだら出られないブラックホールと化している
一方で東京から出ていこうとする人は当然いません。実際のブラックホールも一度吸収されると星は出てこられません。東京もまさに同じ状態です。
一度東京やその周辺に住んでしまうと、地方に戻ることをしなくなります。
ただ、そのブラックホール化した東京が、戦後からの高度経済成長を支えてきたことは事実です。その事実からは逃れてはいけません。
しかし、そのような状況を誰も疑問に感じなかったことが問題だと思います。
オイルショックやバブル崩壊の時に東京のブラックホール化(一極集中)の問題点に気づいていたら、違った世界が今広がっていたかもしれません。
しかし、一度始まったブラックホールを止める劇薬を考える人は誰もいませんでした。
当たり障りのないその場しのぎの対策しかしてこなかったのですから。
それが今日に至るまでの東京一極集中につながったのだと思います。
しかし、テクノロジーマガジンでもお話をしている通り、世界はこれから本格的な人工知能時代に突入します。
この時代に人物金が一つのところに集まっているのは、リスクでしかありません。
とりわけ技術失業が現実問題として起ころうとしている中で、東京圏で稼ぐために生きている人は、人生の支えである『稼ぐ』を失うことになります。
東京のブラックホール化による危険性
冒頭でも述べた通り、東京は光と心の豊かさを失った社畜の集合体だと言いました。
この社畜たちが、人工知能によって置き換えられると、何が残されると思いますか?
私は以前から述べているように、地面を這いずり回ることしか残されていないと思います。これは実に恐ろしい現実ですよね。
光や心の豊かさを失い、ただ地面を這いずり回る。そんな人生を皆さん歩みたいと思いますか?私は、まったくそうは思いません。
ただ今日明日のお金のために、会社で社畜のように一生懸命働き、最終的に地面を這いずり回る人生を歩む社会に行きたくはありません。
一方で、そんな未来は来ないと思っている方も多いかもしれませんが、私は断言します。
これは冗談ではなく、実際に起こり得ることだと思っています。
事実、人工知能の発展によって、過去には考えられなかった「ホワイトカラーが9割不要になる」という現象が現実のものとなりつつあります。
また、Chat GPTなどの人工知能が現在進行形で進化していることを考えれば、技術的失業の未来は夢物語ではないと理解できるはずです。
そうなると、「地面を這いずり回る人生」を歩む人が現れてもおかしくありません。
「地面を這いずり回る人生」とは、実際に道端で這いずり回る人が現れるわけではありません。
技術的失業によって、すべてを失った人を表現した例えです。
東京のブラックホール化と社会の危機
こうした状況が現実に起こる可能性がある中、東京がブラックホール化している状況は非常に危険です。
東京から抜け出せず、地面を這いずり回る人生を送る人が続出する社会は、健全とは言えません。
その頃には、社会保障制度も今まで以上に厳しいものになっているでしょう。
良くも悪くもお金で死ぬことがない国であったはずが、お金で死ぬ人が出てくるかもしれません。
このような状況に対する究極の解決策が、今回は触れない「ベーシックインカム」なのですが、実際には議論が進展していないため、危機意識の欠如を象徴しています。
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