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貸切のモーニング

いつものように二条駅でしかさんと待ち合わせ。

今日はモーニングに行くというのに、外は雨模様だった。ここ数日のモーニングを振り返ってみると、3回連続で雨降り。

「雨降りだと、きっとお客さんも少ないはず。今日は貸切モーニングかな」という期待を抱きつつ、三条商店街を歩いていく。千本通りから堀川通りまで続く長いアーケードのおかげで雨の日でも傘いらず。「365日晴れの街」は、今日も健在だ。商店街を堀川通りまで歩いて、少し南に下がったところにお目当のBOGOTAはあった。


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クリーム色の外壁に溶け込んでしまいそうなくらい色あせたBOGOTAの文字から歴史を感じられた。しかさんに傘を持ってもらいながら写真を撮ってみる。「あぁ、傘が揺れる…!」と言いつつ、アシストしてくれたしかさんに感謝である。


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モーニングセットは、A、B、Cと思いきや、A、B、ハーフサンドセットがあるらしい。

Cはどこへいった?そんなことを思いながら、お店の扉を開けてみた。

中にはお客さんが一人もおらず、期待通りの貸切モーニングになった。なんと贅沢なモーニングなのだろう。座れる椅子はたくさんあったが、ぼくらは迷わず、入り口付近のメダカの水槽が置いてある隣の席に座った。

「Bセットとハーフサンドセットをください」

と注文をとりにきたマスターに伝えた。マスターは、

「どちらともコーヒーでいいですか?ハーフサンドは、タマゴサンドとヤサイサンドが選べますがどちらにされます?」

と聞いてきたので、

「どちらもコーヒーで、ヤサイサンドでお願いします」

としかさんが答える。しかさんがキッチンスペースの付近のメニューを見て、

「色々なトーストがあるんですね。どれもカタカナで書かれているのが可愛い」と一言。

確かに。しかさんの可愛いものセンサーにはいつも感心させられてばかりである。特に野菜トーストについては、「ヤサイトースト」と書くことによって可愛さが倍増する。レトロで趣のある店内なのになんなんだろう、この可愛さは。

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ちなみにBOGOTAが誕生したのは、カウンター席の上に書かれている通り、1975年。今は2020年なので、45年ほどの歴史ある喫茶店だ。

この写真を撮った時、しかさんからカメラの持ち方指導が入った。カメラのレンズとボディに左手を添えるように撮る。

そうすることによって遅いシャッタースピードでもブレずに撮ることができるのだ。しかさんは20分の1で撮っていたが、ぼくが撮るとあまりにもぶれるので、今日は30分の1で勘弁してもらうことにした。テクニックは日々の練習がものを言う。

そうこうしていたら、お客さんがいなかったこともあり、すぐに料理が出てきた。

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こちらはヤサイのハーフサンド。みずみずしいトマトと薄くスライスされたきゅうり、サニーレタスがマヨネーズと一緒に挟まっているタイプとポテトサラダタイプの2種類がお皿にのっている。

もう一品は、厚切トーストサンド。

面白いのが一枚が川の文字のように3カットになって出てくるところ。トーストと一緒にイチゴジャムとシナモンシュガーがついていて、3カット、味を変えて食べることができる。

こちらはビフォアー。

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そして、こちらがアフターだ。

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いちごジャムの果肉が大きくて、ジャムを塗ると言うよりジャムをのせるという感覚である。​塗り終えたあとは、どこかの国の国旗の模様のようになるのも面白い。

食べた順番は、ノーマル、シナモンシュガー、イチゴジャム。どれもそれぞれに個性があってよかった。そう、みんなちがってみんないい。

トーストを食べ終わると、貸切のモーニングだったはずが、僕らの周りはお客さんで賑わっていた。