人の言ってることと行為が全然違ったんだけど。。 #4 ユーザーインタビュー 振り返り
2022年8月18日 Xデザイン学校ベーシックコース講義 第6回
課題だったユーザーインタビュー(インタビュー前のビジネスモデルをしっかり作り切ることができず、、10月5日に実施しました)
2022年9月11日オフィスアワー
の振り返りです。
投稿が遅れてまとまってしまいました。
「意見」ではなく「行為」を聞くインタビューを心がけてみたら、人間の「取り繕い力」の高さを知りました。
仮説生成型のリサーチではできるだけデータを取っていこうということで、意見ではなく行為を聞くインタビューを心がけてみました。すると、意見と行為が一致していないことがあまりにも多くて、私もインタビューイもそろって笑っちゃいました。
発話「普段よく使うアプリは、ニュースのアプリのクーポンのところかな。」
後から行為を聞いていくと「去年まで見てたけど、今年はみてないわ。だって…」
使ってないじゃん笑
発話「友達と遊びに行くときの予定は、友達が立ててくれることが多い。」
後から行為を聞いていくと「自分から予定を立てたことは一度もないかも。」
多いじゃなくて全部じゃん笑
考えてみれば自分も日々取り繕ろっているし、人間(日本人?)はそういう生き物なのでしょう。
「最大公約数となる価値」を見抜く思考力を鍛えよう
人は最優先事項にしかお金を払わない。
多様なユーザーの最大公約数となる価値を抑えると、そのサービスはスケールしやすい。
UXから考え始めると、その人中心に考えすぎて、ニッチすぎたりボランティア同然な事業になってしまうということが「頭では」わかってきました。
考えてみれば、大ヒットプロダクトは最大公約数となる価値をおさえている気がします。
WebブラウザのChromeは、「どのデバイスからでも自分のカスタマイズを使いたい」という価値を抑え、さまざまなデバイスから使われます。
ポストイットは「メモを貼ったり剥がしたりしたい」という価値を抑え、複数人でのMTGや1対1の情報伝達、自分用の記録など、さまざまな文脈で使われています。
Chromeのブックマーク共有は便利だなぁ。
誰も無理することなく広がるビジネスが美しい
自分たちが考えた高齢者向け配送サービスについていただいた批評は酷評でした。
ステークホルダーを低賃金で危険にさらすことは倫理的でない
ボランティアは「やりたい時だけやる」が許される必要があるので、当てにしない
高齢者だけの購買データが取れても、彼らの寿命は限られているので次のビジネスに繋がらない
どこかで事件が起きたら広げられない
etc..
おっしゃる通りとしか言えない。でもチームメンバーが見せてくれた「ありたい未来」は優しくて、素晴らしくて、共感できました。そんな未来の実現に近づくような、ユーザーを「高齢者」に限らずスケールするビジネスを作る力が足りていなかったということなのでしょう。
学校で得られた学びや繋がりが、それぞれのありたい未来を実現する糧となるよう頑張ろう。