スプレッドシートで日本株銘柄管理生活 final
歴史的瞬間
まずは、日経平均史上最高値。おめでとうございます!!
お祭り騒ぎになるにはなりましたが、専門家さんやXのポストを見ていると、意外と冷静なコメントが多く目立ったようにも思います。
30数年前なんて、当時子供でしたとか、生まれてませんでしたとか、現役でバリバリ働いてました!という方は団塊世代。団塊ジュニアですら社会人になるかどうか。
そもそも実感の湧くプレイヤーが多くはないというのも一因かもしれません。
それにしても、まさかこんな早い段階で最高値を更新してくるとは、という感じでしたね。
新NISAの期待で始まった1月で一気に上がり、そこからもみ合いがしばらく続き節分天井だなんだと、一服感漂っていたなかでも底堅く、
皆さんがご存じの通りNVIDIAの決算が上がりすぎた市場のハードルをも超えてきて、一気に半導体、AI関連に買いが進み、気づけば2/22の終値ベースで史上最高値の39,098.68円。
このまま半導体市場、AI市場への物色が続くのか、海外投資家の動きを含め気になるところですね。
そして配当月
3・9月配当の銘柄はとても多いことで知られており、そろそろ配当を意識した買いなども入ってくる頃かと思います。
以前投稿したスプシの配当管理シート解説が、投稿から半年くらい経っても、結構まだ見てくださっている方も多いようなので、今回その最終回ということで、
マイナーバージョンアップはしているので、その模様を新たに解説していこうかなと思っています。
何をするものなの?
ざっくり説明すると、Excelのような表計算アプリに、銘柄コードを入力するだけで、現在値や配当が自動で表示されるというツールです。
「目安株価」を入力しておくことで、「買いサイン」や目標配当利回り、なども自動計算できるものです。
この記事から見てくださった方のためにおさらい的な説明しておきますと、
グーグルのサービスの1つに、Googleドライブというものがあり、クラウド上のハードディスクみたいなイメージなんですが、そこにMicroSoftのExcelのような表計算アプリがあります。それをスプレッドシートと呼びます。
Excelでもおなじみの関数もかなりの数が使え、しかもブラウザ上で動くという素敵なアプリです。
ブラウザで動くということは、Googleアカウントがあれば、どんな端末からでもそのアプリにアクセスできるというわけですね。
今回はこれを使って、日本株の配当管理シートを作ろうという企画だったわけです。
とはいえ、1から作ったわけではなく、Jimblogさんのブログ、配当管理 Googleスプレッドシートを元に作っています。
銘柄コードを入力すれば、PERや配当、現在値を自動で取得してくれるという素敵ツールなのですが、それに加え、配当ウサギさん(@bonobo_toushi)という方の固定ツイートを拝見して、「理想利回り」から「買いサイン」を独自に出してみよう、という挑戦でした。
配当管理表のここまでの経緯
このツールは自動取得のために、外部のサイトへたくさんアクセスしてしまうため、Loadingからなかなか帰って来ず表示してくれない、という問題点がありました。
そこでver1.1などを経て、徐々に改良を加えていったのですが、今回がその最終回です。
まずどうやって「自動取得」を実現していたか、ですが、
先述の参考にさせていただいたJimblogさんのブログでは、入力された銘柄コードを元に、皆さんご存じの「株探」にアクセスして、銘柄名や株価、PER、PBR等の情報を取得していました。これに使っている方法をスクレイピングと呼ぶのですが、名称はさておき、
この方法は実際に株探へアクセスが飛ぶため、登録する銘柄数が多ければ多いほど、同時に株探へアクセスしてしまいます。
これがボトルネックとなり、なかなかレスポンスが返ってこないということが頻発していたのです。(サイトによっては「攻撃」と解釈することもあるので、そもそも同時にアクセスしすぎることは良くありません)
それをver1.1のように改修して、参照サイトを株探以外にもアクセスしてみたりなど、1つのサイトへの負荷ををだいぶ減らしたのですが、それでもLoading状態になることが多かったので、以下のものだけを残しました。
配当管理表ができること
銘柄名
銘柄コードを入力すると、別シートにまとめている銘柄表を参照して自動で銘柄名を表示してくれます。
これもスクレイピングの対象でしたが、リクエスト数削減のための回避策というわけです。
配当
これもスクレイピング対象でしたが、後述する「1株配当」を取得することで自動的に計算するようにしています。
1株配当
株探へのスクレイピングは、この1つの項目だけとしました。そうすることで、ロードは爆速となりました。
下図の赤枠の1株配を参照しています。
現在値
これは「STOCKPRICEJP関数」という関数を利用しており、自分で作らないといけませんが、現在値を引っ張ってくれます。
参考にさせていただいたのはこちらです。
中身はGoogleFinanceを参照した結局スクレイピングですが、そのままでは計算に使えないため、少々手を加えています。
詳細はこちらの「現在値の自動取得」をご参照ください。
配当金予想
「取得数」で保有している枚数を入力すると、自動的に年間の配当金予想を表示します。
理想利回り
これは「目安株価」を入力することで、その株価に対する配当利回りを自動計算します。
目安株価
手動入力です。先述の理想利回りを計算するのに使われており、この利回りになったら欲しいなとか、すでに保有していて平均取得単価を入力しておくと、それを下回ったときに後述する「買いサイン」でわかるようになっています。
買いサイン
目安株価を入力して算出された理想利回りが、現在の利回りよりも下回るとセルが赤くなります。
株たん
PERとPBRはLoading問題の前に、今回削除してしまいました。
代わりにというわけでもないですが、調べたくなったらすぐに調べられるように、株探へのリンクを自動生成するようにしています。
マウスオーバーではサイトの概要をポップアップで表示してくれ、クリックすれば別タブで株探を表示します。
表示先にはPERもPBRも表示されているので、ここで確認するようにします。
期間限定公開
ついに今回このスプレッドシートを、期間限定で公開します。
いつまでとか特に決めていませんが、公開終了する際はここで追記します。
リンクはこちらです。
スプレッドシート保存の仕方
まず、Googleアカウントをお持ちである必要があるので、その前提で進めます。ご自身のGmailをお持ちであれば、Googleアカウントは持っていると考えてよいでしょう。
まず、リンク先を開いたら、左上の「ファイル」をクリック。「コピーを作成」を選択します
そうすると「ドキュメントをコピー」というダイアログがでるので、そのまま「コピーを作成」ボタンを押下します。
中ほどにApps Scriptファイルと機能もコピーされますうんぬんが表示されますが、これは先述の「STOCKPRICEJP関数」のものですので、気にしなくて大丈夫です。
コピー後は別タブでこのスプレッドシートが開きますが、以下のように警告がでますので、「アクセスを許可」としてください。これはスクレイピングしているので、外部へアクセスしますよ、と言っています。
その後下図のようにアイコンをクリックすると一覧へ戻りますので、
元のスプレッドシートを削除してください。
右端の点が3つ並んでいるアイコンから、「削除」が行えます。
元の私のシートが消えるわけではないのでご安心ください。
おわりに
まずは免責事項。
現在値ですが、場中ですとGooglefinanceが表示している時点での現在値であるため、リアルタイムではないことはご了承ください。
また、この管理表をご利用になる場合は必ず自己責任でお使いください。
この管理表は投資を勧誘、売買を促すものではありません。最終的な取引のご判断は、ご自身によって決定してください。
ユーザーがこの情報を元に取った行動の結果について、製作者は一切の責任を負いません。 この管理表の利用、またはアクセスできない状態に関連して発生した損害について、製作者は何らの責任も負いません。
最近巷で流行っている「配当キング」さんのほうがもちろん見栄えもいいですし、配当だけでしたらそちらで管理した方が良いかと思いますが、
このスプレッドシートは、狙っている個別株についても「理想利回り」や「買いサイン」で確認できる、というメリットもあるかなーくらいに抑えていただけると。
それでは、良き株ライフを。