【エッセイ(ミニ)】立ち止まったときに
ある日のこと。
その日は朝から考え事をしていました。
前日に仕事でトラブルが発生していたのです。
解決まで時間がかかりそうですぐにはどうしようもないと、わかっていたけれどずっと頭の中で考えていました。
朝、起きてから
私はすぐにトラブルについてグルグルと考えはじめ
そのことを考えたままコーヒーを入れようとしたら
電気ポットが壊れて!
忙しい朝、なんとか鍋でお湯を沸かしてコーヒーを飲む頃には
考えることをやめていました。
ランチの前にお金を引き出そうと銀行へ行って
ATM機の前で順番待ちをしていたら
またそのことを考え始めてしまい
考えたままATM機を操作していたら
なぜか私のお金がでてこないし、カードもでてこない!
係りの方を呼んで待つこと約10分。
無事にお金とカードを手にする頃には
考えることをやめていました。
それからランチでレストランへ。
オーダーしてお料理を待っていたら
またトラブルのことを考えそうになったのですが…
ふと、テーブルに置かれたオーダー票を見たら
スタッフさんの手書きでありがとうの言葉が書かれていて
うれしくなって御機嫌なランチになりました(単純)。
そのレストランはよく行くのですが手書きでお礼の言葉をもらったのは初めてでした。
こう立て続けにいろいろ起こると、今は考えなくていいからと
誰かに言われているようです(いや言われてますね笑)。
それ以降、
その件について考えることはありませんでした。
トラブルは一週間ほどすぎてなんとか決着しました。
人って
物事を深く考えすぎると
やがて
たくさんあるはずの選択肢を
見逃してしまうことがあるんですよね。
行き詰まったら
やっぱり少しの間立ち止まることも必要だと思います。
立ち止まるということは、何もしないということではありません。
これから起こる出来事を迎える準備をすることかもしれません。
立ち止まったときにだけ見える景色も見ておきますか。