50歳からのイギリス生活体験記④〜イギリスの病院NHS体験〜
イギリス赴任中に病院にもお世話になりました。ここでもイギリス文化を感じましたので、イギリス生活体験記シリーズ第4弾として記事にしたいと思います。
イギリスの病院制度NHS制度
イギリスの生活の最大の特徴はNHS(National Health Service)と呼ばれる国民保健サービスです。
イギリス国家予算の約25%が投じられ、イギリス国籍でなくてもちゃんと住民登録をして住んでいれば、かかりつけ医の診療が無料(100%NHS負担)なのです。イギリスには安心して赴任できる、周辺国からの移民者が殺到するのもこの制度があるからとも言われています。
イギリスはISOや保険制度等仕組みで大きな利益を世界中から得ていますので、目立った産業が無くてもこの様なサービスができていることに感心させられます。
かかりつけ医の登録と通院
イギリスに赴任するとアパートを決めて、水道や電気やテレビの契約をすると同じ流れで、NHSのかかりつけ医の登録をします。いわゆる町医者の様にたくさんあり、私の場合はアパートの隣がホテル、その隣がNHSの病院があったのでそこを登録しました。
登録はインターネットでできるので、赴任直後で英語に慣れていない状態でも簡単に対応できます。
通院は予約制ではありますが、近いのでまず行ってしまい、待ち時間によって一度家に戻るかその場で待つかになります。健康診断も無料で健康診断は登録していると病院側からお誘いのメールが届きます。
日本との違い 薬の処方
薬の処方方法が少し違います。
イギリスの診察が終わるとその場でドクターから何やらメモ書きをもらえます。
半澤「これ何ですか?」
ドクター「薬局に行ってこれを見せるものだよ。
今日はこれで終わりなので
そのまま薬局に行ってくれ」
半澤「わかった。ありがとう。
ところで薬局はどの薬局に行けば良いの?」
ドクター「どこでもいいよ。
セインズベリー(大手スーパー)の
薬コーナーでもいいよ。」
つまり、薬の処方箋のことの様です。
そういえば、徒歩3分くらいのところにあるいつも行くスーパーに薬コーナーはありました。
野菜を買うのと違う店員がいた気もします。
スーパーの薬コーナーに行ってメモを薬専門の店員に渡しました。
半澤「病院でこのメモをもらったんだけど」
(棚を指刺しながら)
店員「あそこにあるよ」
行ってみるとそこにメモ書きにある名前と同じ薬がありました。
メモ書きは薬の名前だったのです。
普通にレジでその薬を買うことができました。
日本の処方箋薬局ではなく、普通にどの市販薬を購入すればよいかを教えてくれる仕組みでした。
買い足しもやめるのも自由です。
もちろん、効かなかったり副作用が出れば無料で医者が相談にのってくれます。
重篤な場合は
重篤な場合は、大病院に推薦状を書いて貰います。日本と似ていますが、イギリスでは個人で直接大病人に行くことは許されていません。但し、大病院も無料です。
日本人の場合は、保険適用外の日本クラブ運営のロンドンの北にある診療所に行くことが多いです。これは直接行くことができますが、費用が高いです。企業からの出向者は医療費を会社が負担する場合が多いので成り立っています。
最後に
他の海外を見ると、日本もイギリスも医療制度が極めて充実している医療先進国だと思います。国民としては幸せなことです。
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