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専門学校から無職への道のり②

2年生が始まりいよいよ学年全体が就活の空気を纏っていきます。

合同説明会への反強制参加もあり、私はどうしても嫌だった就活カバンをやむを得ず購入する羽目になります。ホテルや企業の説明はどれも同じように聞こえ特に興味を惹く職場はなく、やはり自分は個人店だと再認識します。学校の掲示板に貼られる求人票や気になるお店のホームページをみて実際足を運ぶ。就活にかこつけて色々なお店を食べ歩きました。

実際に会社訪問をしたのは2社。1社は他の就活生が先に合格を貰ったため無効になり、もう1社は研修までしましたが自分には合っていないと感じ、採用試験は受けませんでした。

さて、その1社の研修中に校外実習というものもありまして、約1週間実際に現場の仕事を経験しに行きました。実習中の休みを返上して他社の研修に行ったのですから今振り返るとよくやったなあと思います。

私はとある企業の工場に配属されました。工場といっても機械が作るのではなくちゃんと1から人の手でケーキを作っています。20人弱くらいの人が働いていました。私は洗い物を捌き、たまにフルーツカットや焼き菓子の補助をさせてもらう、たったそれだけのことをしました。なのに私は心も身体も疲弊していきました。

原因は人間関係です。優しくしてくれる人もいましたがキツい人や機嫌が悪い人、圧力のある人もいて私のメンタルはやられました。多少の覚悟はしていましたがダメでした。私は本当にこれからこの業界でやっていけるのか不安になり就職したくない気持ちが一層強まります。

それと同時にどんな職場でもいいから人間関係が良好なところが良いと思うようになりました。でもそればかりは入ってみないと分りません。つまり運です。私の求める職場が「個人店」「少人数」「(出来れば)家族経営」になりました。果たしてこれらを備えた「人間関係が良好な職場」は存在するのか。ほぼ詰みかけた私の就活は後半戦へ。夏休みは終わり、秋が来ようとしていました。

余談:この頃私は歯が抜ける夢をよくみました。夢の中で私の歯は全部抜け落ちてしまいます。その感覚はとてもリアルで目が覚める度に安堵します。夢診断の結果は「将来への不安」。めっちゃ当たってる〜。

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