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狂信的な哲学にようこそ

“神は死んだ”

ポール・ストラザーン

「90分でわかるニーチェ」




後輩ちゃんに相談を受けた。
付き合ってる彼氏と別れるべきか。

んー年頃のお悩みデスネー
いい歳だし、確かにケコンも視野に入れて異性とお付き合いするのはいいことダヨネー(ひとごと)

「浮気されたんです」

おお、それは別れるの一択だわ

「でも彼は別れたくないって」

いやいや、それで付き合い続けるってタダの都合のいいオンナだわ、辞めとき

「結婚も考えてるってゆうてくれてて」

アホくさ、それってタダのエサやん、食いついてどうするん?

「ちょっと言いにくいんですけど。浮気相手がオトコなんです。じぶんはオトコが好きで、女の子やったらワタシしかないって。そしたら結婚もできるし」

ふっか!めっちゃ深い話やん!

「そうなんですよねーわたし、彼といることはぜんぜん苦痛じゃないし、楽しいんです。こんなことも言ってくてるくらい壁がなくていいんです」

んーどやろ?
一緒にいて楽しいんはオンナ友だちでもおんなじやん。まず、おかしいんは、浮気が男だろうが女だろうが、自分以外のニンゲンがいいってなってることやん。本命だろうがなんだろうが、自分以外がええってゆわれてんねんで?そんなんニンゲンとしてどうなん?

「やっぱりへんですか?」

へんっていうか、ゆうちゃわるいけど、じぶん、都合のいいオンナどころか、永遠のキープおんなやで!

「迷ってるんです」

ハッキリゆうとやなー別れろ!てことや

「えええええぇ!」

りゅうちぇる問題か!

と言って二人で笑った。
そのあと、彼女がどうしてるかは知らない。
できれば、彼女の苦痛があんまり長引きませんように。

職場の受付嬢は、女性の制服を着た男性で、ロッカーもトイレも女性用を使っている。初めて見た時は男性の格好をしていたのでドキッとした。そのうち制服に見慣れていった。今はなんとも思わない。
総務には車椅子の男性がいる。初めて見た時は車椅子で不便だろうなと思っていたが、やっぱり慣れてしまって、仕事を依頼するのに遠慮しなくなった。

ニンゲンは慣れる動物。
性の多様性にも慣れた。
まだ慣れることができないのは。。。複数のニンゲンを同時に性的に愛せるかってこと。
ニホンはまだ法律で一夫一婦制で、ワタシはまだ縛られているようだ。
んんんー慣れれる?ワタシにふりかかる身としては。。。やっぱ無理ぽい、パートナーを誰かといっしょにとか、生理的に無理。もう時効、自分には時代に寄り添う柔軟性はなくなってしまった模様。
後輩ちゃんの付き合い方の多様性に寄り添ってあげれなかったのは、猛省。
自分は古いカチカチ人間になってしまったから、一人のニンゲンのカラダを共有することに拒否ってしまう。
ワタシの考え方を押し付けてしまったかなあ。
ワタシの言い分が彼女の生きる道をたがわせてしまったかなあ。
ま、それも、運命?後の祭り、しゃーなし

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