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週刊「ガールズケイリン分析」by半笑い #48【1】・11/8開幕の全4開催展望(立川・玉野・熊本・高松)
※11/8~10開催のガールズ4開催のみ「#48【1】」としてお届けします。
なお11/11開幕分は「#48【2】」として別途販売しております。よろしくお願いいたします。→ https://note.com/hanwarai/n/nac42a33d4b4e
※参考として、このnoteの対象レースが全て終了してから、以下全文無料公開しております。是非ご購入の参考としてください。
11/8(金)~10(日)デイ立川(1周400m/見なし直線58.0m)
◎梅川風子
○小泉夢菜
▲畠山ひすい
△松本詩乃
×小林真矢香・佐々木恵理
競走得点は梅川風子・下条未悠・畠山ひすい・松本詩乃・小泉夢菜の順。
梅川風子は昨年末ガールズグランプリ2着以来の国内競輪となった昨場所の平塚が11②。予選2日目は前のルーキー仲澤春香を2角で動き出すあまりに早い捲りで沈めるという貫禄を見せたが、決勝では同様に早捲りで沈めたはずの仲澤に、番手で粘られて差し返されるというまさかの結末。これは仲澤の前に太田美穂-吉川美穂・後ろに渡部遥という状況で、先に捲るも出切れずずっと外に浮いていた仲澤を、梅川がさらに外から一気に捲り切って1車身以上離しながら、再度追い上げて差し切った仲澤が流石に強すぎた。新人に負けたのは一見物足りないが、今回の相手では問題なく完全優勝するだろう。
下条未悠は直線58m以上のバンクでは、6月以降決勝で1・6・1・2・1・4・2着と、勝率42%・連対率71%の活躍。ただこの間予選では勝率35%・連対率78%とほぼ変わらず、主導権取ってマイペースで駆けるからこそ、4角までは先頭で来るが予選ですら誰かに差されることが多い、というのは難しいところ。つまり今回も予選で梅川以外にも差されての2着は十分あり得るし、それでいて決勝には梅川がいるのだから、実は狙い下げるべき開催なのかもしれない。
畠山ひすいは熊本63⑤・いわき平14⑥と最近直線長いバンクで全く振るわず、それで前開催防府で31①なのだから、やはり直線長いここでは下げるべきかもしれないが…ただ実は3~6月は直線長いバンクで決勝1・5・3・2・2着と、下条のような「マイペース主導権でこそ」の活躍を見せており、前開催の優勝が適性というよりも調子を戻したものであれば復活はあっても良い。もちろん下条と似た対応ならば問題は梅川の存在だが、実はどうせ梅川と”別線”ならば、単騎捲り追い込みのような形で2着拾いができるのはこちらではないか。予選で梅川と真っ向勝負になれば2着も怪しいが、決勝で下条との3分線のような形になれば、こちらの2着があっても良さそうだ。
松本詩乃は6月以降の直線長いバンクで決勝3・2・4着とこれもそこそこ安定、ならばマークタイプの方が予選の着は安定しそうだが、とはいえ決勝では梅川の番手ならば千切れるリスクもある。予選で2着、決勝では飛ぶ方がメインの上げ下げ。小泉夢菜も6月以降直線長いバンクの決勝2・4・2・5・2・3着とほぼ同水準だが、こちらは予選より決勝で立ち回りで浮上するイメージなので、予選2・3着といかにも5番手あたりで優出しながら決勝で2・3着に狙って妙味を追う、という方で取ってみたい。
得点的に上位に続くのは杉浦菜留だが、直線長いバンクはあまり得意ではなく、ならば得点で2点劣る小林真矢香や佐々木恵理を狙うのが、妙味的には面白い。予選惨敗でも一般戦で必ず圏内があるのもこの2人。
11/8(金)~10(日)デイ玉野(1周400m/見なし直線47.9m)
◎児玉碧衣
○高橋梨香
▲尾崎睦
△長澤彩
×比嘉真梨代
競走得点は児玉碧衣・尾崎睦・吉岡詩織・高橋梨香・石井貴子の順。
児玉碧衣は前開催の豊橋で、11で優出しながらなんと決勝4着。これは謎の小坂知子大逃げを泳がせて、かなり離れた好位で上手く展開をコントロールした久米詩が、永禮美瑠を連れて捲り発進、さらに松井優佳もその後ろにいたことから、後方に置かれた児玉碧衣は捲りの”壁”が3枚あるような状況に。加速するごとに併せられて、最後まで止まらなかったものの久米・永禮・松井には及ばずだった。流石にこれは縦長の展開で位置取りをミスしたような形だったので、直線短い今回の方がこういうリスクは少なさそうで、本人も意識して位置を取りに行けばここまで崩れることはないだろう。
対して尾崎睦は直線短いバンクでしっかり出し切るタイプでここは向いて良く、5月玉野では尾方真生を相手に完全優勝を決めたが、しかし8月佐世保では児玉碧衣に軽く捲られての決勝4着。今回も児玉がキチンと出し切れば、決勝では厳しくなるのかもしれない。
ここに来て決勝1・2・2着と安定して来た吉岡詩織だが、いつも早めに脚を使う尾崎と、今回は特に早めに動くであろう児玉が相手だとやはり分は悪い。石井貴子(104期東京)も同じく分が悪いし、そもそも予選では主導権で安定・決勝で下げるタイプの選手なので、必ず尾崎か児玉がいる今回は大崩れもある。ひょっとすると優出逃して一般戦でアタマ固定にする開催になるかもしれない。これらに比べると、まだ高橋梨香が狙えて良い。近走決して好調でもないが、相対的に少し評価を上げたい開催。
伏兵陣のなかでは、直線短いここで脚を使い切って浮上があるのは、やはり長澤彩。調子で言えば刈込奈那・豊田美香あたりも面白い が、積極型だけに今回の組み合わせではちょっと厳しそうで、それならまだムラはあるが比嘉真梨代を拾っておく。
11/8(金)~10(日)デイ熊本(1周500m/見なし直線69.5m)
◎太田美穂
○尾方真生
▲當銘沙恵美
△西脇美唯奈
×東美月・宮地寧々
競走得点は尾方真生・太田美穂・當銘沙恵美・吉田りんご・西脇美唯奈の順。
尾方真生は7月のガールズケイリンフェスティバル優勝以降、8開催で7回優勝(1回準優勝)。特にここ4開催は全て完全優勝と圧倒的な内容。直線長いバンクでも8月の立川で奥井迪を捲り切っており、ここでも落ち着いて組み立てれば連勝を伸ばしそう。太田美穂も5月以降直線長いバンクで決勝1・2・2・5・2着と、むしろマイペース主導権が取れるので得意なタイプ。尾方が唯一負けた時が下条未悠が相手だったように、太田の逆転はあって良いのではないか。もちろん前で制しての押し切りもあるが、実は意外と前々から尾方の番手にハマっての逆転の画も見える。敢えてそちらを配当的な本線にしてみたい。
6月以降、直線長いバンクで決勝3・3・2着と、これも安定しているのが當銘沙恵美。この間予選では[1,1,2,2]に留まっており、予選で負けても位置取りでしぶとく浮上するのを、こちらもしぶとく追い掛けたい。直線長いバンクで必ず優出する西脇美唯奈もしっかり買いたい。吉田りんごも適性的には悪くないが、前開催は長期欠場明けでさらに途中欠場したとあって、ちょっと様子見の段階。
直線長いバンクでしっかり伸びるのは東美月・宮地寧々で、得点よりも近況からはさらに狙える状態と見る。ナショナルチーム帰りの内野艶和は、近走からは直線短いバンクで淡白にスピードを活かす方が合いそうなので、ひとまずここまでは下げておく。
11/8(金)~10(日)ミッドナイト高松(1周400m/見なし直線54.8m)
◎藤田まりあ
○高尾貴美歌
▲野口諭実可
△河内桜雪
×渡口まりあ・野寺楓
競走得点は野口諭実可・藤田まりあ・高尾貴美歌・西島叶子・河内桜雪の順。
野口諭実可・藤田まりあは共に、近走は直線長いバンクの方が安定だが、直近では前開催平塚で見事優勝の藤田の方が好調で、こちらを優勝候補筆頭としておく。そして久々に優勝で復活した高尾貴美歌も、機動力豊富なここは切り替え含みで上位が狙えて良い。
西島叶子も直線長いバンクでの主導権の方が持ち味で、ここは機動力で何とか着をまとめるようなポジション。ならばバンクを問わない河内桜雪が、相対的にじわっと評価を上げられても良さそうだ。
伏兵陣は48~50点あたりに5人がいて、51点台前半の西島あたりからほとんど差がない激戦メンバー。逆に割り切って枠順で上げ下げして良いぐらいだが、その中で適性的に選ぶならば渡口まりあ・野寺楓が狙い目となる。
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