M-1グランプリ2023ワイルドカード、投票する前にぜひ見て欲しいコンビのネタ
M-1グランプリ2023ワイルドカード、投票は本日12/1(金)の23:59まで。
投票はお早めに…はいいんですが、本当に全ネタ見ました?
なんとなく好きなコンビに投票しちゃうと、結局ただの人気投票になっちゃうよ?!
という訳で、見てみました、全ネタ。ちゃんとメモ取りながら。
見る前は、もうほとんどのネタが大好きな「天才ピアニスト」か「ハイツ友の会」に投票すると決めてたんですが…
正直に言います。準々決勝ネタだけに関して言えば、この2組より上かな?と思った組が、それなりの数いました。お陰で誰に投票するのか、もうめちゃくちゃ悩んでます。
列記していきますので、これを読んで頂いてる皆さんも、できれば以下の10組だけでもちゃんとネタを見た上で投票する組を決めて欲しいと思います。
総合力2トップ
なかでも、ネタの構成・フレーズのレベル・見せ方の総合力で素晴らしいのはこの2組。個人的には言うことなしで、決勝進出と言われても不思議じゃない。これが準決勝にも行けないって、恐ろしい時代。
滝音
デルマパンゲ
ネタ革命3作品
そして、従来にないフレームの”発明”と思える、革命的なネタがこの3作品。ある意味最も見て欲しいネタたち。
きつね日和
口調や動きの面白さと見せかけて、絵描き歌からクイズへ本筋がずれて行く過程が美しく、かつそのフレーム自体へのツッコミも秀逸。めちゃくちゃ売れそう。
十九人
自分が振ったことをやった相方への攻撃は、漫才のお約束を破壊する新地平。イメージで言えば「おもしろ荘」優勝候補、とにかく万人に一度見て欲しい。
ウイスキーカノン
今回歌ネタが多い準々決勝だったが、そのなかにあって、通常の歌ネタでも音ネタでもない形で曲を紡いでいくのが感動的。センスを見せつけるネタ。
超絶構成の5組
構成巧みで、何度も見たくなるのがこの5組のネタ。
ダウ90000
エピソードトークのメタ要素的「あるある」を上手く組み立てた秀作、4分を短く感じるほどに隙のない構成、まさに蓮見ワールドの神髄。
フランスピアノ
序盤の「どういう状況?!」や「8年前?!」というツッコミが、実は本当に意味があったことが解き明かされている過程があまりに鮮やか。それでいて道中の笑いどころも豊富。
素敵じゃないか
「あるある」題材はベタだが「やりたいことやれてそうでやれてない」の流れ作りが見事。斬新なつかみ、と思わせておいて本筋の内容とも関連した導入も綺麗。
祇園
本筋の「ころされる」ツッコミに「どこで売ってんの」の別線も走る多層的かつ緻密な笑いの構成、さらに終盤の転換もある壮大な意欲作。豊富なキャリア通じての代表作なのではないか。
イチゴ
感情的に叫んでいるように見えて、理詰めで不条理に追い込まれていくのは実はかなり緻密で斬新なネタ。不思議な読後感。
まとめ
以上です。
他にもワードセンス抜群の「キンボシ」「ぐろう」、テンポと楽しさは最右翼の「ケビンス」、言葉遊びに展開も豊富にある「ストレッチーズ」「ボニーボニー」「わらふぢなるお」など、もう素晴らしいネタには枚挙に暇がない、漫才全体のレベルが恐ろしく上がっているのが分かる準々決勝でした。
凄い時代になったねえ…
結局自分もどの組に投票するか、まだまだ悩んでます。
たぶん滝音かな~
とか言いつつ、結局大好きな天ピかハイツに投票してたらすみません。配信チケット買って他のネタもいっぱい見てるので、準々決勝ネタ以外込みでも評価したくなっちゃうよね…