【入院して1週間】
入院生活も1週間が経ち、だいぶこの環境にも慣れてきた。
しかし、足は相変わらずの激痛だ。
特におむつ交換時の体位変換が物凄く痛い。
おむつ交換の時に「痛いからゆっくりお願いします。」
と言っても一瞬で転がされる。
生きながら殺される瞬間だ。
これは、一向に慣れない。
また、風呂に入っていないせいで、非常に頭が痒い!
自分で言うのも何なのだが、きれい好きなのだ。
自宅で一人暮らしを始めて26年ぐらい経つが、風呂に入らないで寝た記憶がない。
それが一週間も風呂に入らないなんて・・・
・・・やればできるもんである。
しかし、いつ風呂に入れるのだろうか?
そう思うと、今まで毎日お風呂に入れて幸せだったんだなぁと気づく。
日々のヘルパーさん達に感謝だなぁと思った。
そんな事を考えているうちに検査に呼ばれた。
まずは、レントゲン検査。
一週間ぶりに1階におりた。夜と昼の景色が違う。と言ってもストレッチャー上なので天井と人の顔しか見えない。
では何が違うのかと思うかも知れないが、明るくなったことで想像以上にボロい建物だと分かったのだ。
そして、ストレッチャーもボロく、まっすぐ走らないのだ。
斜めに動き、そして段差ではね、絶叫悶絶する。
恐ろしい絶叫マシンだ。
レントゲン室に入るとまた移動。そして、撮影用の固いパネルを折れてる足の下に入れられ、またもや悶絶する。
OKが出て再度、ストレッチャーに戻される。
次は、心エコー検査だ。検査室は狭い。
担当の人は、医師?技師?良くわからないが、マスク越しながらとても美人に感じられた。
声もかわいい!
さっきのレントゲン室の苦痛はどこへやら。
単純である。
「狭いので、ストレッチャー上でやりましょうね。」
胸をはだけられ、ゼリーをぬりぬり・・・
なんか恥ずかしい。
のもつかの間、肋骨に激痛が走った。
エコーって擦るから痛いのだ。
綺麗な花には、棘があるか・・・
病院に戻ってくるとシーツ交換が終わっていた。
エアーマットに交換しておいたからね~
ありがたかった。
初めてのエアーマット。
ドキドキしながら寝てみた。
・・・なんかおかしい・・・
5分経ってもピクリとも動かない。
壊れていたのだ。
つづく