うちの近くのホーホケキョ

 四月に入って数日後、鶯が練習を重ねて美しく鳴くようになるのを、三日か四日聴いた後、ぱたりと声は聞こえなくなったのは去年のこと。桜がほぼ散ったからだろうか…などと、早すぎるように思える春の盛りを、勝手な解釈で季節の経緯と考えていたが、気になったので調べてみた。
【鶯が鳴くのを初音(はつね)と呼び、気象庁では鶯が鳴き始めた日を春の訪れと記録していると言われています】
 ふーん。
【鶯の「ホーホケキョ」という鳴き声は繁殖期の雄のみの鳴き声で、地域によって多少差はありますが、沖縄や九州では例年2月頃から、西日本から東日本では3月、北日本では4~5月頃が鶯の鳴く時期と言われています】
 へー。でもうち、西日本だけど鳴き始めたのは4月だったな…。
【鶯の鳴き声が良く聞かれる時期は繁殖期の自分の子どもが雌との間に誕生するまでと言われており、無事自分の子孫が残せた雄の鶯は鳴くことが少なくなると言われています】
 ほほぅ…。ということは、うちの近くで鳴いていた子は、早々に伴侶にも子どもにも恵まれたということか。
【まれに8月になっても「ホーホケキョ」と鳴いている鶯は、雌に相手にされず自分の子孫を残せていない鶯と考えられています】
 8月までとはかなりなものだが、過去には長く鳴いている子も居た気がするな。彼は大器晩成だったということね…。
 鶯界も色々である。


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