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平凡非凡の狭間にて

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平凡な日々の中で、時折ほんのちょっと顔を出す非凡な刺激が、人生を面白くする。それに生かされ、今がある。そんな見逃しがちな命の糧について綴りました。
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#電車

電車、駅、あれこれ

 以前、通勤電車の中で手帳を記していたら、扉の側に立っていた女性に暴言を吐かれた。 「そ…

羽縫
3か月前
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理解できない関係性

 電車の中で、女子高生二人が喋っていた。何処にでもいるような、普通の女子高生。派手過ぎず…

羽縫
4か月前
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ポケットから…

 出勤するために乗る電車のホームは、改札の対岸にあるので、階段を登らなければならない。階…

羽縫
4か月前
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呼び方問題

 皮膚科に通ってもう十年近くになる。  子どもの頃から肌は弱かったが、大人になるにつれ、…

羽縫
4か月前

電車で足を踏まれた日

 都会に出掛けて行った帰り、電車内で足を踏まれた。  車内は平日夕方の帰宅ラッシュ。そこ…

羽縫
5か月前

ある日の出来事 ②

 私は、両親の不仲をまともに見て育った長子として、子ども時代を複雑な心境で過ごした。幼す…

羽縫
5か月前
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嵐の後に… ①

 電車が止まる可能性があり、自宅待機という名目で、仕事を休んだ。  電車が止まったのは、今年に入って三回目。  最初は地震。駅の改札へ繋がるエレベーターを待っていたら、激しい揺れに慌てる。 「地震や!どうしようっ!」  たまたまエレベーターの前で居合わせた見知らぬおばさんが、私に向かって叫ぶ。丁度エレベーターが着いて扉が開いた。 「取り敢えず…エレベーターには乗らない方が良いですね」  地震に驚いたものの、私に向かって「どうしようっ!」と叫んだおばさんの、絶叫に対する動揺の方